Googleを活用し「海外市場調査」を行う方法

このブログは中小製造業の海外進出のノウハウを発信します。

こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。

弊社は小規模な金属材料のメーカーです。国内での流通量が減少する中、海外に販路開拓をするぞ!と考え、自社製品を「R&D Materials」というブランディングをし、そして実際に海外にプロモーションしながら経験したノウハウやダメだったことなどを発信していきます。

私も経験しましたが「海外に進出するぞ!」と気合を入れて、英語版サイトの製作や海外の展示会などに出展しても、思ったより成果が上がらなくてガッカリした経験なんてありませんか?

だけど製品の魅力や強みを分析して、効果的に発信することで反響が全く違うものになります。

そのためのブランディングやプロモーションなど戦略を考え実践しましょう!

前回のコラムで、英語版サイトは、英語圏の圧倒的なサイト数の壁によって、なかなか検索上位に入ることが難しいのです。(不可能)だから自社サイトに誘導する「仕組み」の部分に情熱を注いだほうが効果的だという話のなかでGoogleアドワーズの話をしました。

今回も脱線してGoogleを利用した市場調査のお話です。

Googleとマーケティング

以前にもお話しましたが、やみくもに製品をプロモーションしても効果がなく、ライバルの製品情報をしっかり調べることで、同じ土俵で勝負することを避けることが大切なのです。もちろんお金を払ってマーケティング会社に依頼すれば簡単なことなので、資金に余裕のある人はプロにお願いしてOKです(笑)

このブログはあくまでも自己スキル向上のためのブログなので、くどくどとお話しさせていただきますね、自分自身が他人に任せることが基本的に嫌いで、すべてを自分で管理したいというスケベな性分なのでしょうがないですね(笑)

Googleで何を調べるの?

何を調べるのかと言われれば自社製品と同じような製品、つまりライバルが海外に存在しているか?存在しているのならば、どの国か?品質は?値段は?ここら辺が重要です。ライバルと真っ向勝負するならば値段勝負しかなくなってしまうので、もし同様な製品が存在するならプロモーションの方法を工夫する必要があります。

とにかく海外に販路開拓するのだから、他国の同業者の情報は調べる必要があります。

どうやって調べるの?

たとえば弊社の製品で低膨張合金(Invar)が海外でどんな感じなのか調べたい場合、Google検索でInvar Materialとか打ち込んで検索するわけですが、検索結果が出た後に「歯車」みたいなアイコンをクリックして検索設定をします。

Invar

その検索設定の位置情報に調べたい国名を入れると、その国のサイトのみが表示されます。だから台湾でInverを扱っている会社を調べたければ、台湾に絞って検索すればすぐに調べられます。

台湾

そして取り扱っている会社が見つかれば、カタログとサンプルや製品案内、価格表を下さいとメールします。そうすると同業者とはバレずに貴重な情報を送ってくれるかもよ!

簡単な作業ですね(笑)

もし取り扱っている会社がない場合、本当にその国に需要がないのか?あるいは(Invar)ではなくて別の呼び名(36Alloy)などが使われているか?一般的に代替えの材料を使用しているのか? いろいろ推理しながらキーワードを変えつつエリアを絞って検索しているうちに、なんとなくその国の状況が見えてきます。

そしてアドワーズ広告へ

Googleのアドワード広告は表示させるエリアを設定することができます。先ほどの検索の結果をふまえて、例えば台湾にセミコン向けの材料を売りたいなら、台南のシリコンバレーを中心に半径50km以内に絞って広告を表示させるように設定することが可能です。

うまく使えばとても面白いのです、精密部品をチェコやスイスに、またドイツ北部に医療製品をプロモーションするなどエリアを絞ってキャンペーンを打つことができるのです。これは利用しない手はないですね!

マーケティングをリサーチして、そのエリアに効率的にプロモーションすることはとても効率的だと思います。で、これって国内でも使えるのです。HONDAと取引したいなら栃木県を中心に半径100kmにキャンペーンを展開するなど夢は広がりますね(笑)

さいごに

今週は関西の高機能材展に出展していたのでなにかと忙しく、心斎橋のホテルで酔っ払った頭でこのブログを書いています。表現がおかしい部分と(笑)が多い点は大目に見てくださいね。

(※編集長の渡部です。いつもより多めに誤字を修正しました。といっても数か所ですが。)

自分たちは製造業なので、ものづくりも大切ですがこれからの時代、製造技術と販売技術の両方のスキルが必要だと思います。いい物を作って、最高の販売することができたら最高ですね!

日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればと思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。

次回もまたよろしくお願いいたします。

この記事の執筆者
岡 正俊

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