【Facebook広告のメリット】コンバージョン以外に得られるものとは?

※当記事は2021年4月16日に更新いたしました

前回はGoogle AdWordsの「広告プレビューと診断」という機能を使った競合分析の手法をご紹介しました。今回は一旦AdWordsから離れて、最近注目されているFacebook広告のメリットをご紹介していきます。

【執筆者紹介】廣常 絵梨奈
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廣常 絵梨奈
会社名:テクノポート株式会社
執筆テーマ:Webマーケティング、SNSマーケティング

【経歴】
新卒で入社後、大阪を中心に製造業のWebマーケティングを支援。
その他、自社のSNSマーケティング業務にて短尺動画をはじめとしたコンテンツの企画・制作を担当。
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Facebook広告の特徴

Facebookは、世界で約28億人、日本中でも約2,600万人に利用されているSNSです。(2021年4月現在)

そんなFacebook広告の特徴は、なんといってもユーザーの属性をもとに掲載設定をする“オーディエンスターゲティング”です。
例えば以下の状況の場合、ターゲットを細かく絞って広告を配信することが可能です。

例)新卒を採用したい自動車部品メーカーの場合

<企業として採用したい学生像>
・〇〇大学に在籍
・来年卒業予定
・関東在住
・自動車業界に興味がある

→ 「〇〇大学在籍中、XXXX年卒業、関東エリア、某自動車メーカーのFacebookページにいいねをした学生」をターゲットに選択し広告を配信

Facebookは実名登録が基本です。さらに年齢や出身、経歴といった個人情報も付随して入力されることが多いため、ターゲティング精度は非常に高いと言えるでしょう。
「誰に見てほしいか」というユーザー像が明確な場合は、Facebook広告との相性はとても良いです。

関心をもってくれそうなターゲットを確実に狙い撃つことで、自社サイトへの誘導や資料請求、問い合わせにつなげられる確率も必然と高まります。
以下で、Facebook広告とGoogle広告とのコンバージョン(成果)達成率の比較を行いました。

Facebook広告はコンバージョンを獲得しやすい

fb_vs_adwords

こちらの画像は、Googleアナリティクスというサイト分析ツールの画面を切り出したものです。ある1週間におけるGoogle広告(AdWords)とFacebook広告のコンバージョン(成果)を比較しています。

ちなみにこのサイトでのコンバージョン(成果)は会員登録です。
画像のデータは、会員登録完了ページの表示数を表しています。

オレンジ色:Facebook広告 青色:Google広告(AdWords)

グラフからもわかるようにFacebook広告とGoogle広告(AdWords)では、登録完了ページ表示数(=会員登録完了者数)にかなり開きがあるとわかりました。
また、画像左上にGoogle広告(AdWords)0.59%、Facebook(All)は2.33%という表記があります。
これはサイトの訪問数に対して「広告経由での会員登録完了ページ到達はそれぞれ何%あったのか」ということを表しています。それぞれの数値を比較すると、Facebook広告はGoogle広告の400%ほどの成果を出していることになります。

このように、コンバージョン(成果)を多く獲得できることは非常に大きなメリットです。

しかし、コンバージョンの獲得以外にも、Facebookに広告を出すことで得られるメリットが3点あります。

Facebook広告のコンバージョン獲得以外のメリット

1.Facebook広告ページのいいね!が増加

likes_graph

上の画像を見ていただくと、Facebook広告が本格的に運用された0.5ヶ月目からは急激に1日のいいね数が増えています。実際のコンバージョン数よりも15%ほど多くいいねされるイメージです。

広告を出すといいねしてくれるユーザーも増えますが、彼らがいいねやシェアしてくれることで、自然ないいね(オーガニックいいね)の比例して増えていきます。コンバージョン獲得が広告掲載の目的ですが、おまけでいいねも増えるのは嬉しいですね。

また、いいねが多い=「ページ内容や取り組みなどに関して好意的に感じている人が多い」という指標にもなります。新しくページに訪れたユーザーに対して「こんなに多くの人がいいねしているなら、少し中身を見てみようか」と気持ちをかき立てることもできます。

さらに、Facebookには「〇〇さんがこの記事をいいねしました」と共有される機能もあるため、より広い拡散効果も期待できるでしょう。

2.広告の改善に効果的なデータを取得可能

2019年4月に、Facebookは広告の効果を判断する指標として以下の3つを導入しました。
(参考:Facebook ビジネスヘルプセンター 広告関連度診断の活用方法

  • 品質ランキング: 広告自体の品質評価
  • エンゲージメント率ランキング: 競合広告と比較した場合の予想エンゲージメント率(いいね!やシェアなどのアクションがどれほど行われそうか)
  • コンバージョン率ランキング: 競合広告と比較した場合の予想コンバージョン達成率(問い合わせなどの目標達成がどれほどできそうか)
    ※平均より上か下かで評価

これらのデータは、パフォーマンスの低い広告に関してターゲットを再選定するか、あるいはデザインを変えるべきなのかの改善施策を練るのに役立ちます。

3.見込み客に再アプローチ可能

冒頭の広告ターゲット選定例で「某自動車メーカーのページにいいねをした学生」といった条件を挙げましたが、この機能をうまく活用すると、見込み客に再アプローチできます。

Facebook広告では、以下の基準でもターゲットの選定が可能です。

  • 自社のFacebookページでアクション(いいね!、コメント、シェアなど)を起こしたユーザー
  • 自社のwebサイトを訪問したユーザー(このデータを取得するためには、Google広告のコンバージョンタグと同様に“Facebookピクセル”を作成し設置する必要があります)

このようなターゲットに絞って再度広告を配信することで、「一度関心を持ってくれたものの、コンバージョンにいたらなかった見込み客」を後追い・再アプローチすることが可能です。

当てずっぽうに広告を配信するよりも、コンバージョン(成果)につながる可能性が高まります。

まとめ

Facebook広告の特徴とメリットをご紹介しました。

Facebook、Instagram、Twitter、LINEなどSNSを媒体とした広告は近年さらに活発化してきています。Facebook広告を出稿してみようと考えている方の参考となれば幸いです。

また、Facebookページを運営されている方は、なかなかいいね!が増えず悩んでいることも少なくないと思います。いいね!を増やすためだけに広告を出すのは予算がもったいないかもしれませんが、サイト内の問い合わせなどをコンバージョンとして設定して広告を掲載しつつ、一緒にいいねも増やしていけると一石二鳥です!

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廣常 絵梨奈
会社名:テクノポート株式会社
執筆テーマ:Webマーケティング、SNSマーケティング

【経歴】
新卒で入社後、大阪を中心に製造業のWebマーケティングを支援。
その他、自社のSNSマーケティング業務にて短尺動画をはじめとしたコンテンツの企画・制作を担当。
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