海外Webマーケティングで活路を見出した中小製造業4選

ものづくり経革広場の徳山です。今回は海外Webマーケティングをきっかけに海外進出の活路を見出した会社をいくつかご紹介しようと思います。

数年前までは中小製造業が海外Webマーケティングを活用すること自体があまり一般的ではなかったと思いますが、Webの活用により海外進出のきっかけを果たした企業の事例が増えてきました。今では私も海外進出を考えるならまずはWebマーケティングをやるべきだと思っています。

今回はいくつかの事例を見ながら、その具体的な手法について考えていきます。

事例① Facebookの活用で海外ユーザのファン化に成功

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既に有名になり過ぎた事例ではありますが、メトロールさんの事例です。精密位置決めスイッチの製造を行っている同社は、1998年にアメリカの展示会出展を機にWebサイトを海外言語対応しました。開設後しばらくすると、中国のスマートフォン部品を量産するEMS企業からの引合いを獲得し、それが大きな取引に発展したそうです。

海外Webマーケティングの可能性を大きく感じた同社は言語対応を5ヶ国語に増やし、様々な国の企業との取引を獲得していきます。

次に目を付けたのはFacebookページの活用。製造業での活用法を見出しづらいと考えられているFacebookでかなりの実績を挙げています。世界で3万人のファンを獲得し、メトロール製品を使っているユーザ同士の交流も活発的に行われています。

メトロールの海外ユーザ向けFacebookページはこちら

Webマーケティング支援を行う中でFacebookの活用はどうなのかと聞かれることが多いのですが、BtoB製造業者が国内でうまく活用できている事例はほとんどありません。その中で海外というステージではありますが、BtoB製造業がFacebookをうまく活用できているのは素晴らしいと思います。

事例② 自社製品「Tokyo-Ace」のブランド化に挑む

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次に紹介するのが東京鋲螺工機さんです。

同社は、超硬金型の製造を行っているおり、7~8年ほど前に英語版のWebサイトを制作しました。その後、東南アジアの会社から引き合いが来るようになり海外取引が始まることになるのですが、最初の受注はメールのやり取りだけで金型の受注が決まってしまったそうです。

もちろん同社がとても良いコンテンツをお持ちだからこその結果だとは思いますが、海外取引のハードルが大きく下がってしまうような事例かと思います。

同社は現在「Tokyo-Ace」というブランド名で東南アジアを中心とした世界へ技術のPRを行っています。英語版のWebサイトを作った途端に世界中から問い合わせが舞い込んだのは日本企業の技術を世界中の企業が探しているからではないでしょうか。

東京鋲螺工機のWebサイトはこちら

事例③ 自社技術のテストマーケティングを世界規模で実施

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安斉管鉄さんは弊社のお客様で、イチオシ技術である「ナノバブル技術」の認知度向上を図るために英語サイトを制作しました。

Webサイトをご覧頂いたとおり、技術の機能(効果)に関するコンテンツを多く盛り込むことにより、Googleでの検索エンジン対策に成功。Googleを使う世界中の企業から問い合わせが舞い込んでいます。

調べてみたところ、過去半年の間に100カ国を超える様々な地域のユーザからアクセスがありました。同時に毎日のように様々な国の企業から問い合わせが入ってきています。

問い合わせが大きな収益に繋がっている訳ではありませんが、どの地域のユーザがどのようなニーズを持っているかを掴むのに絶好の手段となっています。通常であれば、マーケティング調査や現地訪問を行わなければ手に入れられない情報もWebサイトから自動的に入ってきます。これにより調査に要する時間やコストの大きな削減となっています。

安斉管鉄のWebサイトはこちら

事例④ リスティング広告の活用により自社製品のテストマーケティングと販売を実現

最後も弊社のお客様で、新潟で工業ミシン用の刃物製造を行っている鈴民精密工業さんの事例です。同社は取引先との関係で国内で自社ブランドの展開を行い辛い状況にあったため、海外で展開していくことを考えました。しかし、海外での販売活動の経験が全くなく、どの国をターゲットにすべきか分かりませんでした。

そこで、エリアを絞らずリスティング広告を行い、どのエリアからのアクセスが多いのかをまずは試すことにしました。その後、アクセス分析からニーズの高い国やエリアを特定し広告予算を集中的に投下していきました。

結果として、製品の販売につながっただけでなく、ターゲットとすべきエリアや国を特定できたことでWebマーケティング以外の販売促進活動にも役立てていくことができました。

具体的な手法については、事例ページに詳細が載っておりますので、こちらもご参照ください。

事例から学ぶことができること

ご紹介した事例を見ていると、海外Webマーケティングに対するハードルは決して高くなく、まずは情報発信することの重要性を感じます。

もちろん海外が求めるような素晴らしい技術を持っていることは前提ですが、日本では当り前だと思われている技術も海外から見ると稀少なものが多く、それを探し求めている海外企業は思っているより多いように感じます。

日本製造業のレベルの高さから考えれば、国内で通用するレベルであれば十分に海外で求められるのではないかと考えています。しかし、技術的に優れていても価格が合わなければ購買には至りません。特に海外に生産拠点がない会社にとっては、国内で製造し輸出する形を採ることになるので、現実的にそれが可能なのかどうかは冷静に見極める必要があります。

最低限のコストで挑戦できる、海外進出の唯一の手段が海外Webマーケティングだと思います。悩むよりもまず挑戦してみてはいかがでしょうか。海外企業が求めるコストに応えられるかどうか判断がつかない場合でも、まずは情報発信、し反応を見てみるのも一つの手だと思います。大金をかけて市場調査を行うことも一手かと思いますが、少ないコストでダイレクトに市場の声を聞くことができるのがWebマーケティングです。

以上、今回は製造業の海外Webマーケティングについて考えてみました。弊社でも多言語Webサイトのお手伝いなどを行っておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。

テクノポートの海外Webマーケティング支援

徳山 正康

徳山 正康テクノポート株式会社 代表取締役

投稿者プロフィール

2004年に新卒入社したITベンチャー企業から現在に至るまで10年間以上に渡り中小製造業のWebマーケティング事業に携わる。2010年に株式会社オールプレジデント(現テクノポート株式会社)を設立し、Webマーケティングの他に製品開発やブランディングにも携わることで、中小企業の経営革新を支援している。

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