中小製造業が海外版HPに載せるべき「5つの情報」
こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。
このブログは中小製造業の海外進出のノウハウを発信します。
私も経験しましたが「海外に進出するぞ!」と気合を入れて、英語版サイトの製作や海外の展示会などに出展しても、思ったより成果が上がらなくてガッカリした経験なんてありませんか?
だけど製品の魅力をしっかり発信することで反響が全く違うものになります。
そのためにブランディングやプロモーションなど戦略を考え実践しましょう!
今までのコラムで、ブランディングすることによって、製品の「強みやメリット」がユーザーにわかりやすくなるという効果があり、プロモーションの世界ではとても重要な要素であるということを説明してきました。
前回のコラムで「サクッと海外版のサイトを作ってしまいましょう!」なんて言っておきながらいろいろ書き忘れていました。恐縮ですが補足説明します。
この記事の目次
サイトに掲載するべき補足事項
日の丸(国旗)
海外の展示会に出展していて、来客に「チャイニーズか?」ってよく言われてムカつきました(笑)
最初はイエローをバカにしているのだと思っていたのですが、どうやら本当に国籍の見分けがついていないようでした。たしかに日本人と中国人なんて他国の方からしたら見分けられないよね、グローバルな世界では、どこの国の会社なのかしっかり発信しないとわからないのです。
それはサイトも同じで、私は海外の同業者の情報を調べるため、英語版サイトをよく検索しますが、アドレスを確認しないと、どこの国かわからないです。
日本の会社のサイトって国旗が無いと思いませんか?それは日本人が日本のサイトを見れば日本の会社だなーってすぐ理解できるからです。それゆえかサイトに国旗を掲載する会社がとても少ないのです。
しかし英語版だと国を識別するのが困難になります、だから国旗を利用するのが効果的なのです。国旗があることでひと目で日本の会社だと理解してもらえます。海外展示会で日の丸の名札をつければChineseと間違われません(笑)サイトのトップに国旗を掲げ、堂々と日の丸を見せつけてやりましょう!
もうAre you Chinese?と言わせませんよ
※Chineseを差別していません、愛しています。
代理店募集
まえにもコラムで書きましたが、海外に製品を効率よく販売するために代理店の募集は重要です、どうせならトップページに代理店募集と入れちゃいましょう!
We are looking for agency.でもいいですが、WANTED! Agencyくらい熱い表現が自分的には好きかな(笑)
グローバルな世界では、意思表示をすることはとても大切です、国内のものづくり系のサイトに「代理店募集」って書いている会社は少ないと思います。しかし海外では意思表示することがアタリマエなので、代理店が欲しいのならば欲しいって書いちゃえばいいのです。
ワビサビを考えすに、ストレートにすべて言っちゃっていいのは海外だけ!文化だね(笑)
価格表について
これは難しい部分なのですが、海外からの問い合わせって価格の調査が大半を占めていて、それに付き合っていては事務作業に追われて面倒くさいのです。価格表を掲載してしまえば、価格調査が目的の問い合わせが激減するので楽なのです。
しかし価格を出すことで価格破壊のトリガーになったりしますので慎重に考える必要がありますね。
サンプル有料
中華系からの問い合わせに多いのですが、決まれば毎月5TON購入するのでサンプルを無償で下さいとよく言われますが98%嘘です。
だから返信としては「サンプルは有料です、しかし取引が成立した場合はサンプル代金を値引きさせていただきます」と返信します、これくらいでちょうどいいですね。
無駄な問い合わせを減らすために、目立つようにしっかり掲載することが重要です。
取引しない国
少し重要です、R&D Materialsは研究用の材料を販売しているため、さまざまな国から問い合わせがきます。そしてその材料が最終的に何に使われるかまで把握できないのです。
以前に知らずにイスラエルの軍事企業に材料を売ってしまったことがあり、さいわいにも出国前に止められましたが当局にえらい怒られたことがあります。
トラブルになりそうな国とは取引しないように、いちおう書いておいたほうがいいかもしれません。
さいごに
自分自身にも言えることですが、海外取引のスキルはまだまだで、試行錯誤の毎日です。
だからサイトもフットワーク良くアップデートするように心がけています。
サイトなんてサクッと作っちゃいましょう!って書いたのは、どうせアップデートすることになるので最初から完璧をもとめても意味がないのです。
お客さんから何か質問があれば、すぐにQ&Aに反映する、足りないものに気付けばすぐに追記することが大切です。
だからある程度までは自社で作成する、あるいはアップデートにすぐに応じてくれる会社に依頼したほうが良いかと思います。
アップデートを繰り返しながら、海外版のサイトを育てて行きましょう!
ということで、次回から入口について考えていきましょう!
日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればと思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。