中小製造業の「海外版HP」はシンプルでOK
こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。
このブログは中小製造業の海外進出のノウハウを発信します。
私も経験しましたが「海外に進出するぞ!」と気合を入れて、英語版サイトの製作や海外の展示会などに出展しても、思ったより成果が上がらなくてガッカリした経験なんてありませんか?
ですが製品の魅力をしっかり発信することで反響が全く違うものになります。そのためにブランディングやプロモーションなど戦略を考え実践しましょう!
今までのコラムで、ブランディングすることによって、製品の「強みやメリット」がユーザにわかりやすくなるという効果があり、プロモーションの世界ではとても重要な要素であるということを説明してきました。 今回から実践編に入っていきましょう!
ここまで付き合ってくれたみなさまなら、もう準備は万端だとおもいます。
計画を頭で考えるのも楽しいですが、行動することで新たなワクワクが見つかると思います。
だんだん楽しくなってきますね(笑)
実践編って言っても何からしましょうか?
とりあえず今すぐ出来ることから始めてみましょう。
とりあえず英語版の自社サイトはお持ちですか?まだ無いならビールでも飲みながらサクッと作ってしまいましょう!
ちなみにこのコラムもビールを飲みながら書いていますが、英語版サイトといっても難しく考える必要ありません。
なぜなら、最近ほとんど文字を使わない傾向になっているからです。
イケアの取説って見たことあります?
あれって文字を1つも使ってないのです。絵と記号だけで組み立て方を説明しています。それによって全世界のユーザーに対して1種類の取説で済んでしまうのです、なんて効率的なのでしょうか!
スーパーや家電店などの広告用のチラシも説明文なんてほとんど書いてないですよね。写真と値段しか書いてないとおもいます、だから英語版サイトなんて簡単なのです、写真と簡単な単語の組み合わせでサクサク作っちゃいましょう!
文字はいらないって言ってもこれだけは最低必要なので作ってください。
・会社の概要、社長の笑顔と趣味とプロフィール、あいさつなど
・Q&A集※質問されるなーって思うことに対してはQ&Aで対処
・注文から発送までの手順
・製品の補足説明
まず日本語で作って、クラウドワークスとかで、1万円くらいで翻訳してもらえば安上がりでいいかと。
なんで簡単なサイトでよいのか?
国内のサイトってデザインやSEO対策に力を入れていると思いますが、自分の経験から海外のサイトって、あまりデザインやSEO対策に力を入れる必要がないと思います。そのかわりサイトに誘導するための外部の仕掛けが大切になってきます。
だから誘導する仕掛けがメインなので、サイトはとりあえずシンプルでOKです。
私は最初ホームページビルダーというソフトを使っていましたが、自分には多機能すぎて使いにくかったので、最近はSIRIUSっていうソフトを使っています。このSIRIUSはかなりマニアックなホームページの製作ソフトで、シンプルで色気のないサイトを作らせたら無敵です(笑)
最初から良いものを作ろうと考えると、なかなか前に進まなくなるのです。白紙に写真を置いて簡単な説明だけの簡単なサイトをまず製作してみてください。私たちが作るのはサイトの内容です、それが完成したらデザインはプロにお任せでいいと思います。
わたしはまだプロにお願いしていませんが...
さいごに
先日、某行政機関の海外販路開拓に関する意見交換会に呼ばれたのですが、行政って考えが5年くらい遅れていて(笑)いまだにホームページによる海外販路開拓に対する補助金事業をしているのです...
今この時代に製品を海外に売り込もうって考えている会社が、英語版サイトがありません...なんてあるわけないと思います。僕たちはもっと高いレベルで思考しているわけで、なんてレベルの低い話をしているのだろうかって悲しくなりました。
もうフェーズが違うということを理解しないといけません、サイトなんかにお金をかけないでいいのです。
「自社のサイトにいかにしてお客さんを誘導するか」が大切なことなのです。つまり入口を作ってやることです。レストランに入口が無ければお客は来ませんね、サイトも同じですよ。
ちなみにR&D Materialsの英語版サイトなんて、シンプルで色気のないワープロで作ったようなサイトですがこれがなかなかいい仕事しますよ(笑)
それは入口がいろいろなところにあるからです。
頭の中でいつまでもシミュレーションしているだけじゃつまらないよね。実際に行動を始めることで、新しく広がる世界や出会いにワクワクしてきます。日本から海外へ飛び出しましょうよ!
ということで、次回から入口について考えていきましょう!
日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればと思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。
次回もまたよろしくお願いいたします。