最近良く耳にするクラウドファンディングとは~板越ジョージさんに聞いてみた~
こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。これまでに何度か自社製品を開発されている方の取材にお伺いさせて頂きましたが、皆様の中でもやってみたいと思っている方は多いのではないでしょうか?
ただ、それを始めるにあたり、資金面で中々一歩踏み出せないという方もいらっしゃるのではないかと思います。それを打破する方法として「クラウドファンディング」という手法が、最近になっていろんなところで始まっています。
以前に取材に伺った有限会社川田製作所でも、キャンピングカーを改造するプロジェクトが水面下で進行中(?)です。
川田さん、活動報告をお待ちしております。
先日、株式会社クラウドファンディング総合研究所所長の板越ジョージさんとの座談会を設ける機会がありましたので、その中でお聞きしたクラウドファンディングを日本で成功させる秘訣や、日本の30代以上の方々へのメッセージをお伝えしたいと思います。
板越ジョージ
ニューヨーク在住の国際経営コンサルタント、海外進出プロデューサー、クラウドファンディング評論家、著述家、大学講師。 Global Labo, Inc.(NY)代表、(株)クラウドファンディング総合研究所所長、中央大学政策文化総合研究所準研究員、中央大学ビジネススクール戦略アカデミーフェロー、成城大学招聘講師、在NY日本国総領事館海外安全対策連絡協議会委員、坂本龍馬財団理事。元ジャニーズジュニア。(wikipediaより一部抜粋)
この記事の目次
クラウドファンディングとは
最近良く聞く様になった言葉ですが、具体的には一体どういう仕組みなのでしょうか?
クラウドファンディング・・・一般に製品開発やイベントの開催には多額の資金が必要となるが、クラウドファンディングでは、インターネットを通じて不特定多数の人々に比較的少額の資金提供を呼びかけ、一定額が集まった時点でプロジェクトを実行することで、資金調達のリスクを低減することが可能になる。ソーシャルメディアの発展によって個人でのプロジェクトの立ち上げや告知が容易になり、それに呼応する形でクラウドファンディングによる資金調達が活発になりつつある。(wikipediaより一部抜粋)
クラウド(群集)ファンディング(資金調達)からきている言葉で、広く一般の方も含め、多くの方から資金を少しずつ集める手法です。
日本とアメリカの違い
もともとアメリカで始まった手法ですが、アメリカと日本を行き来して様々な事例に携わっている板越ジョージさんに日本とアメリカの違いを聞いてみました。
板越ジョージさん:アメリカではいわゆるトレンドセッター(流行を仕掛ける人)が30代~40代なのに対して、日本では10代~20代。実は、クラウドファンディングで資金を出すのが多いのも、日米共にこのトレンドセッターの年代なんです。日本では特に10代女性が多いのが特徴です。だからこの年代に刺さる企画にするかどうかで成功率がかなり変わってきます。
アメリカで若い世代が少ないのは、クレジットカードでの決済が主流のクラウドファンディングに10代が参加しきれていないというのがあります。日本だとコンビニ決済などがあるから、10代でも参加できる環境があるんです。
若さ=価値?
ターゲットをどこにするかの話の中で、日本独特(?)の価値観についてのお話へ。
板越ジョージさん:日本では若いということが価値化されている様に感じています。「若いっていいね」とか「もう歳だから・・・」とか。30代、40代、またそれ以上の方にもっとかっこよく生きて欲しい。それこそ、若い人達に「あの人の様になりたい」ってなってもらえるような。「もう歳だから」と言うよりも「歳を重ねた分、経験があるので若いのには負けない」という人がもっと増えて欲しい。さっきの話のトレンドセッターにおじさん世代がなれるように、もっとかっこよく生きないとね。私自身は若い頃の自分よりも劣っていると感じたことは一度も無い。今が最盛期だといつも思っている。また、若い人達のチャレンジを応援する良い先輩がもっといてもいいのにと思う。違う年代をお互いが牽制している場合ではないですよ。
やらないのはもったいない
板越ジョージさん:クラウドファンディングは自分のやりたいことをできるツールです。やらないというには本当にもったいない。やらないという人がいたら是非、お会いしてその理由をお聞きしたいです。私は日本でもクラウドファンディングがいつかは爆発的に広がると思っているので、その理由がわかれば、広める為の対応策をも考えることができますから。
今までもこれからもトレンドの最先端を走っている板越ジョージさん。私もこの方の様に、歳をもらっていきたいと思いました