海外展開に必要な予算を「補助金」で賄う方法
こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。
このブログは中小製造業の海外進出のノウハウを発信します。
私も経験しましたが「海外に進出するぞ!」と気合を入れて、英語版サイトの製作や海外の展示会などに出展しても、思ったより成果が上がらなくてガッカリした経験なんてありませんか?
だけど製品の魅力をしっかり発信することで反響が全く違うものになります。
そのためにブランディングやプロモーションなど戦略を考え実践しましょう!
ブランド戦略っていうと最終製品を製造しているメーカーにしか必要ないと思うかもしれません。しかし視点を変えることで、中間製品や製造技術などもブランド化することが可能です。そしてブランド化することでスムーズに海外展開できるようになります。とても重要なことなので、どうぞお付き合いください。
今回は「ブランディングと補助金」をテーマに考えていきます。
海外展開はなんといっても予算が必要です。
そして計画を開始してから、利益がでるまでにそれなりに時間がかかるので、最初のうちは経費のすべてが持ち出しになってしまうのです。
だから「海外ビジネス戦略」などの補助金制度を積極的に利用することは、弊社のように小さい会社ではとても大切です。
例えば、海外展示会に出展すると、小規模なブース出展でも旅費込で200万円位かかりますが、経費の2/3を助成してもらえれば、実質70万円程度の負担ですみます、活用しない手はないですね。
この記事の目次
ブランディングと補助金の関係って?
ブランディングしていないと、補助金申請しても採択されにくいという一言に尽きます。
それはものづくり補助金が「革新的な技術」の補助金なのと同じで、海外ビジネス戦略などの補助金も「革新的な販売戦略」がないと採択されないからです。
助成金の申請書類に計画の革新的な部分を明確にしないと100%落とされてしまいます。
そして、採択メンバーは1日で何件もの申請を処理するのでじっくり見ません※たぶん(笑)
だから短い文章で確実に革新的な内容を理解させる※革新的だと思い込ませる(笑)ことが必要です。だからブランディングが重要なのです。
以前このコラムで書きましたが、ブランド化することで製品の強みやメリットが相手に伝わりやすい効果があります。だから短期間で多くの申請を判断する採択メンバーに、計画の内容が正確に伝わるため、採択率が良くなる効果があります。
補助金と助成金の違いは?
助成金は資格要件を満たせば、だいたいもらえます。
資格要件で代表的なのは経営革新計画ですね、展示会などは2/3の助成金がもらえます。
すでに経営革新計画で革新的な計画を打ち出しているので、書類選考が省略されるということです。とはいってももちろん申請書類はありますよ。
あと予算枠があって早い者勝ちです。EVの自動車などを購入するともらえるのも助成金だから予算内で早い者勝ちでしたね。補助金の場合、すべての申請にたいして受けられるとは限りません。ものづくり補助金など1000万円を超えるものは、1/4程度の採択率です。
事業計画書ですべてが決まります。どのような事業に使うのか、それの市場性や革新性、優位など書類でアピールし、勝ち取る必要があります。助成金も補助金もどちらにしても、革新的な計画があってなんぼです。
事業計画書の作り方のスキルを身に付けると、いろんなところで役に立ちます。「ミラサポ」などのサイトで過去に採択された事業計画がみれるのでどんな計画が採択されているか参考にするのも良いですね。
助成金や補助金の公示について
下記のサイトからどんな種類の補助金があるか調べると良いかと思います。
- ・ミラサポ(中小企業庁)
- ・各都道府県の産業振興センター
- ・各都道府県の中小企業連合中央会
- ・独立行政法人中小企業基盤整備機構
まずは経営革新計画を認定してもらうことが必要です。ほとんどの公募の資格に経営革新認定企業というのがあるからです。産業振興センターに経営革新取りたいからサポートよろしく~って電話するのがよいかと(笑)
ちなみに、公募の多くが4月初旬に公示で、書類提出期間が4月末~5月末と公示から提出までの期間が短いので、早めに準備することをオススメします。裏ワザで産業振興センターに「中期経営計画を作りたい」と相談し専門家を無料で派遣してもらい非公式ですが書類を作ってもらうことも...
さいごに
補助金の申請書類を作っていると、自分の頭の中で計画が再度整理されるとともに、もう後に引けない!という決心がつくような気になります。
新しく事業を始めるときって、もちろん成功を信じて始めるのですが、補助金申請が採択されることで、投資に対する安心感が得られるのは間違いないです。だから申請書類作成のスキルは身に着けて損はないと思います。
これから海外展開を考えているなら、補助金を利用してみてはどうでしょうか?
次回は具体的な申請の方法やコツを書く予定です。
日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればと思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。
次回もまたよろしくお願いいたします。