製品化へのチャンスは平等!日本GEの「技術公募サイト」が画期的

日本GEの面白い取り組みをご紹介します!

社員30万人が技術スカウトマン
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/032400051/032400003/?bpnet

GEの社員のみが見れる「技術公募サイト」を立ち上げて技術の一般公募を募り、持ち込まれたユニークな技術を多数の社員の目で確かめ「脈あり」と判断すれば、開発元の企業とすぐさまマッチングに入る、というものです。

30万人の社員自身がGEにとって有望な外部の技術を見いだし、自社製品への適用の可能性を探るのが目的で
GEが自社内に閉じこもらず、社外に優れた技術を求めて製品開発のスピードを上げる「オープンイノベーション」を象徴する試みです。

技術公募の狙いは「通常の“網”には引っ掛かってこない企業や技術を発掘し、GEと取引先がウィン・ウィンの関係を築くこと」だとのこと。

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この取り組みは、素晴らしい技術を持ちながら上手くビジネスに繋げられていない企業にとっては1つのチャンスです。

現在はセキュリティーを強化する時代のため、内部の情報を外へ出さないだけでなく、外部からの情報もブロックされ技術革新の妨げになってしまっているケースもあります。
これによって中小企業はメーカーへ技術を売り込みたいけれども窓口がわからなかったり、また、良くあるただの売り込みと思われ、自社にとって有益な情報を逃してしまっていることも考えられます。

一つの窓口の担当だけでは、持ち込まれた情報が会社全体として判断することは難しい。それを全部門の社員が見れるような状況を作ることで、横断的にかつスピーディーにメーカー側が対応できるようになるのは非常にお互いにとって有益です。

日本企業もオウンドメディアでオープンイノベーション案件の募集を行っている会社は多々あるものの、大手側が欲している技術を募集しているケースがほとんどです。
これだと中小企業側のチャンスは限られてしまううえに、大手にとっては欲しい技術は手に入るかも知れないですが、本来の目的である「イノベーション」を起す可能性は低いのが現状。

今回のGEの取り組みは、中小企業側へ自由に技術情報を募集しているため予想だにしない技術が見つかり、結果イノベーションを起す可能性が高いと考えられます。

この記事の執筆者
テクノポート

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