本当のところ、景気は良くなってるの?中小製造業を訪問して感じていること
中小製造業のお客様のご訪問するとき、度々話題にのぼるのが「景気の話」。
こんな記事を見つけました!
3年後「業況よくなる」そう答えた中小企業の割合は?
http://www.j-cast.com/kaisha/s/2015/04/06232330.html
実際のところ、現状の景気についてはどう感じられているお客様が多いのでしょうか。また、今後の動向をどう予想するべきなのでしょうか。
メーカーの業績好転・アベノミクスの恩恵は、中小企業にはまったく届いていない
業界それぞれの景況感もスピーディに変化しますし、結局は会社それぞれでかなり異なるので
一概に景気良い悪いをひとまとめにできないように感じます。
少なくともメーカーの業績好転による好影響やアベノミクスの恩恵は、中小企業にはまったく届いていないのが現状です。
価格変動・消費動向・少子高齢化、事象別に考える必要が
景気が良くなっても、中小企業にその恩恵にはなかなか届かないのはなぜでしょうか。
その理由の1つに
元請けから下請けへのコスト協力要請はあっても、景気が良いからといって価格の見直しを行い単価を上げてくれる会社は滅多にない、ということがあります。この構造ではすぐに景気の良さを感じることは難しいでしょう。
でも、これで諦めてはいけません。
今後注目するべきなのは「景気の変化で具体的に何が変わったか」です。
景気の変化によって起きる、消費の増加。
これは元請け・下請け含め、直接的な影響があるのでプラスに働くでしょう。
逆に、価格変動での景気動向は原材料費の高騰などを招くとマイナスになることも考えられます。
もっと大きな話、少子高齢化が進むと人材不足によって供給側が手が回らなくなり、引き受けられる会社へ生産が集約されるため、人材も含めた供給体制が整っている会社にとってはプラスに働くと思います。
結局のところ景気は…
中小企業は、なかなかすぐには景気の変化を感じることは難しそうですね。
ただ、儲かっている会社の特長としては、あまり景況感(社外要素)の話をせず、社内要素に対する話が多いこと。
結局はアンコントローラブルなところに意識を持っていっても自社の経営にとって何の意味もなく、自分でコントロールできることに意識を集中させるのが大切なのかもしれませんね。
今後起こるであろう、社会の変化を見据えて自社でどう対応できるかを考えていくことが必要なようです。