海外webマーケティングセミナー 内容こっそり教えます!

皆さま、こんにちは! 製造業経革広場の山口です。

1/21(水)に【海外webマーケティング“はじめの一歩”セミナー】を開催しました。

10名ほど製造業にた携わっている方にご参加いただきました。
今回予定が合わず、残念ながら参加できなかった方もいらっしゃると思います。
そこで、山口が、こっそりセミナーの概要をお伝えしちゃいます!
経革広場ではおなじみの講師陣ですので、詳細な紹介は省かせていただきます。

 海外展開

 

[1] 株式会社BENLY 八幡様

海外のwebマーケティングをするにあたって、1番シンプルなやりかたは
「英語サイト」+「リスティング広告」です。

特に、リスティング広告を出すメリットは3つあります。

 ①事前にターゲットとする国・地域での製品の需要がわかる!
Google社の無料で使えるツール、「キーワードプランナー」で
事前に月間の検索ボリューム・競合数などを調べることが可能。

②3ステップですぐに開始できる!(Google Adwords)
キーワード選定
広告文作成
リンク先ページの設定

③ 掲載自体は0円!
クリックされるごとに課金される仕組み。
⇒興味のあるお客さんだけを集客することが可能

テスト事例として、日本のバイクヘルメットのメーカーさんのECサイトを作成しました。もちろん、事前に検索回数のリサーチをかけ、需要が多いことを確認し、競合がどのくらいいるのかを確認しました。
Wixというサイト構築ツールを使って、自社制作です。

結果として、押さえたいポイントは次の3つです。

 ①予想が外れた!
アメリカからの流入を予想してたが、アジアからのアクセスが多かった。
実際に広告を出してみてわかることはたくさんあります。

②PDCAを回すことで、集客数は大幅に増加する!(この後で詳しくお話ししています)

③スモールスタートが可能!
準備期間2カ月、費用は5万円/(リスティング費用)

 

[2] 株式会社日本クロス圧延 岡社長

元々は大手材料メーカーが受けられない、小ロットのものを受けていました。
しかし、ずっとそれではいけない!と思い、海外進出を目指しました。

海外進出を考えた当初の主な理由は、

・販路の拡大
国内の需要が減少し、それだけでなく、マーケットが飽和状態になっていました。

・将来への準備
ITの発達によって、海外との取引は今後より増えると予想されました。商取引の国境が曖昧になり、関税なども大きく変わってくると考え、それに備えるべきだと思いました。

・単純に外国が好き

 

やるとなれば、販売戦力を考えます。まずは展示会に出してみましたが、最初は全く売れませんでした。

・自国にあるものを、わざわざ他国からは買わない。
・自社は小規模な会社のため、少量・短納期が得意。
・コストでは大会社に勝てない。から、コストでは争わない。

という分析結果にたどり着きました。

 

「ただやっているだけでは、売れないんだ!」

 

まずは海外向けに、自社の製品をブランド化しました。
R&D Material という、わかりやすい名前にしました。
研究開発向けに特化したメーカーとなったのです。

海外展開をするときに必須のもの
・英語版のサイト・カタログ←これは、必須!

・信用と安心の演出
 社長や作業員の顔を載せる。
 作業工程のストーリーなども掲載し、親しみをもってもらえるサイトにした。

・メリットの提案
 研究開発に特化し、クイックデリバリーが可能。
 ブランド化することで、説得力や信頼が向上。

Q&A集の作成
 細かい問合せが多く、対応だけで大変な作業だった。
 聞かれたことをメモに残し、まとめて掲載することで、手間を省く。

 

さて、後は「どうやって展開するのか?」ですね。

必要な3つのポイント

 ①自社の海外サイトで販促
・お客さんに診てもらえるサイトであること
Adwords広告の活用
SEO対策は万全に

②海外の商取引サイトに掲載
Aribabaなどといった、海外のサイトを利用する。
→実際は、問い合わせはかなり増えたが、成約率は悪かった

③海外の展示会に出展
直販目的ではなく、代理店募集に徹底すること。
現地の事情をよく知っている上、タダで販路開拓にも協力してくれる。
*代理店さんは価格を決められないので、パッケージやパンフ・カタログといったのもは、しっかり作っておくこと!

一番気になる、必要コスト(岡社長の場合)
・英語サイト・カタログ(自作です)
Google Adwords 5万円/
Aribaba 70万円/年 *売れるが、問い合わせへの対応が面倒
            スキルがつくので、1年やるのはおすすめ。
・海外展示会 80150万円/1
 *代理店も決まっており、ブランディング出来ているならOK

やはり、一番肝心なのは“PDCAを回しておくこと!”

サイトやカタログも、1回で良いものはできないので、
少しずつ改善していくことが肝心。
リスティングも根気よく、選択と集中を心掛けて下さい。
PDCAを繰り返し、しっかり諦めずにやっていくこと!
効率的にwebでテストマーケティングをすることをお勧めします。

 

 

[3] 株式会社BENLY 石川様

“はじめの一歩”に向けて必要な3ステップ

①多言語webサイト制作
翻訳とローカライズを念頭に!現地の特徴を押さえること。

②海外のリスティング広告
国内リスティングと海外リスティングの違いをしっかり理解すること。
検索エンジンごとで仕様が異なる。
また、同じキーワードでも国によって価格が違うこともあるので注意!

③見込み顧客データの取得・活用
サイト内にGoogle analyticsを埋め込み、顧客データの蓄積と、ターゲティングをしていく。さらに、それを活用する。
見やすい情報をしっかり掲載することで、より多くのデータを取得できます。

注意→関心→検索→行動→受注 といった流れになっていきます。

ここでも、PDCAを回していくことが要ですね。
以上、簡単にまとめてみました。

やはり、皆さんが口を揃えておっしゃているのは
「英語サイト」「リスティング広告」、そしてPDCAでしたね。

ブランディングはもちろん、サイト制作や広告での準備を前提に、諦めず続けることで、改善し結果に繋げていく。

つまり、成果が出るまでPDCAを続けて行く。
当たり前のようで、なかなか簡単なことではないですよね。

継続は力なり。

もちろん、製造業経革広場も、全力でサポートします!

また、今回ご要望に上がった
「海外からのメールの、返信代行サービスがあると助かる」
に関しては、前向きに検討しております。

皆様もご意見、ご要望がございましたらお問い合わせください(^^)

この記事の執筆者
テクノポート

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