「海外Webマーケティング」具体的にはどう取り組めば良い? 〜サイト制作とリスティング広告の実践〜
前回の投稿では、「海外Webマーケティングの現状」についてご紹介しました。今回は、1月21日(水)に実施されたセミナー「中小製造業のための海外Webマーケティング”はじめの一歩”」の弊社資料をもとに、具体的な海外Webマーケティング事例を”まとめバージョン”としてご紹介していきます。
この記事の目次
弊社テスト事例
今回は、日本のバイクヘルメットを販売するECショップとリスティング広告である「Google AdWords」を活用したテスト事例をご紹介します。「英語サイト+リスティング広告」という、海外Webマーケティングの中でも比較的シンプルな取り組みです。Webマーケティングの中でも特に「インターネット広告」や「マーケティングツール」の分野では最新の機能やツールが次々にリリースされるため、弊社ではそれらをテストできるよう自社サイトやECショップの運営を行っています。
ステップ1. 製品需要のリサーチ
さて、インターネットによる海外進出ですが、「自社製品がどの国で売れるのか分からない・・・」という方は少なくないと思います。この問題は、Googleが提供している「キーワードプランナー」というツールを使用すると簡単に解決することができます。「キーワードプランナー」とは、文字通りリスティング広告出稿のために出稿するキーワードのことです。そして、このツールを使用すると、「そのキーワードがどの国(地域)で何回検索されているのか?」を検索することができます。「検索回数=ユーザーが情報を求めている回数」なので、この検索回数が多ければ多いほど、その国(地域)ではキーワードの人気があるということになります。上の写真では、日本で有名なヘルメットメーカー「SHOEI」が英語圏でどれくらい検索されているのかを表しています。
ステップ2. 英語サイト制作
製品需要リサーチが終わったら、次はターゲット国に合わせたサイト制作に移ります。今回は英語圏がターゲットのため、英語でサイトを制作しています。翻訳をする際、同じ意味の単語が複数個ある場合があるので、実際に検索をしてみてどの単語が使われているのか調べておくことが大切です。
ステップ3. アクセス分析
上の写真は、Googleが提供している無料のアクセス分析ツール「Googleアナリティクス」のレポート画面です。リスティング広告出稿前は欧米圏からのアクセスが多いのではないかと予想していましたが、意外にもアジア各国からのアクセスが上位をしめる結果となりました。このように実際にリスティング広告を掲載することによって、自社製品が本当はどの国で人気があるのか分かることもあります。
ステップ4. リスティング広告改善
アクセス分析の結果、商品の人気がある国が判明したので、リスティング広告の広告文をターゲット国ごとに出し分ける設定を行いました。元々は価格の安さを訴求する左上の広告文Aを使用していました。それをアクセス分析後には、実際の国名を入れて価格訴求する右上の広告文Bに変更したところ、広告文のクリック率が大幅に向上しました。このように、仮説を立てて少しずつPDCAを回していくと、どんどん効果が出てくるようになります。
テスト結果
今回のテスト結果は上の写真の通りとなります。「マーケットリサーチ」から「商品購入」までの流れをゼロから行っていますが、比較的コストを抑えてWebマーケティングを実施しています。
まとめ
英語サイトとリスティング広告による、コストを抑えた海外Webマーケティング事例をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?「海外進出」というと事前調査や法人登記など大きな投資が必要と思われがちですが、インターネットを活用すると最低限のコストで海外マーケットを狙うことができます。今後さらにグローバル化が進むことは間違いありません。インターネットを活用したマーケティングによって、ぜひ今から準備をしてみてください!