【尊敬する人たちと良い関係を築く秘訣とは?】佐藤製作所/佐藤修哉さんに伺いました

家業の佐藤製作所で働き始めて1年、という佐藤修哉さん。

そのタフな精神力はどこからくるんですか?
と、思わず聞いてしまうくらい、人間関係に対する姿勢がとってもポジティブ!
それには、過去のいろいろな経験があったからこそのもので…

こちらまでやる気がみなぎるようなお話を聞かせていただきました!
佐藤さん佐藤修哉さん:プロフィール
慶應大大学院卒業後、大手システム会社で2年半SEとして働く。祖父が亡くなったことがきっかけで家業の佐藤製作所にジョインすることを決意。弊社で企画する勉強会にはほぼ皆勤賞という、注目の若手経営者の卵。

インターネットで調べて、どこにでも突撃します

―前職のSEから、全く別の業界で経営陣に入るのは非常に大変だと思うのですが、何か勉強などされていらっしゃるんですか?

特別な勉強はしてないんですけど、僕が自発的にやっていて、とても身になっていると感じるのは、自分がすごいなと思う社長や先輩の実体験や話をガンガン聞きに行くことです。どなたとお話しても必ず自分にない良い部分があるので、全てが勉強になるんですよね。そんな尊敬できる人たちとの人脈を広げていくことを意識しています。

―社外の尊敬できる人たちと出会う機会って、通常なかなか無いと思うんですが、どういう風につくっているのですか?

オールプレジデントなどで開催される交流会や、中小企業振興公社でやっている勉強会とか。興味のあるテーマがあれば極力足を運ぶようにしています。
お付き合いのあるお客さんのところや、協力会社にも通って知り合いを増やしたり…あとはインターネットを見て、いいなと思った会社に突撃したりもします。ネットをみて気になったので、もしよろしければお話を聞かせていただけませんか?って。飛び込んで挨拶しちゃいます。割と図々しく行っちゃいますね。

―なるほど!!飛び込むのって、かなり勇気が必要じゃないですか?

行けば0か1、行かなければ確実に0。それだけなんです。もともと全てダメ元で行動しているんで、怒られても無視されても「そらそうだ」としか思わないんです。でももし上手くいったら嬉しいし、得るものも大きい。だから全く躊躇が無いんだと思います。ただ、僕も最初は怖かったし躊躇もしまくりましたよ。でもやらざるを得ない場面を多く経験してきて、めちゃくちゃ失敗してきているから出来るんですよ。失敗の経験が多ければ多いほどメンタルは強くなりますね(笑)ゲームみたいなもんです。あとその時の精神状態によって成功の確率は全然ちがいます(笑)。

佐藤さん@運転中

―素晴らしい人と出会っても、関係を続けるのってけっこう難しいと思うのですが、それを維持する秘訣ってありますか?

僕はちょくちょくアプローチかけますね。相手に対して興味あるし、仲良くなりたいと思っているから。例えば困ったり、疑問に想ったりすることがあったらすぐ質問をぶつける。その時には、ダサいことでも、言いたくないことも全部言います。それを言うとみなさん真剣に親身に聞いてくれるんです。
それが関係を継続していくポイントかもしれませんね。もちろん忙しい時とかは難しいですけど、時間がある時に答えてくれると思いますし。1番重要なのはこちらが真剣かどうかだと思うんですよ。心から繋がりたいと想っているか、とかも。自分をさらけだして拒否されてしまったら、それは仕方ないんであっさり引きます。

―コツコツと積み上げていくんですね。潔さを感じます。

社長って、俺が絶対だっていう人が多いイメージだけど僕は全く逆で、自分1人で出来ることなんてほとんどない、みんなに助けられて自分がいるんだって本気で思ってるんです。というか事実、毎日みなさんに助けられて仕事しています。自分のことダメな人間だと思ってるんで、だからこそ、「すみません僕1人でできないんで協力してください」ってスタンスです。

佐藤さん@PC

コミュニケーションの悩みはコミュニケーションでしか解決できない

―慶應卒で大手SE会社出身っていう、すごくエリートなのにめちゃくちゃ謙虚ですよね。

学歴なくても優秀な人はいっぱいいるから、逆に僕みたいに学歴が結構全面に出て、中身が追い付いていない存在が恥ずかしいって思ってますほんとに。これ、社会人になって出会った人からは「いやいや~、またまた~」とか言われるんですけど、学生時代の経験から言って、僕のことをよく知れば中身がやばいってことにきっと気が付いてしまうと思います。
あと僕、プライドが高くないんです。だから素直に何でも聞くし、痛い相談とかもしちゃうんです。それが良いか悪いかはわからないですけど。

―またまた~(笑)そんな心の強い佐藤さんですけど、大変だと思うことってありますか?

社長とのやりとりですね!僕が唯一、突撃できないのが社長です。考え方が対立してしまって。でも以前と比べると、話を聞いてくれるようになったんです。経営陣の想いが一緒じゃないと絶対会社としてうまくいかないから、そこをまず一緒にしないと。幹部会といって、幹部だけで話し合う機会をつくってるんですよ。そこには社長の弟である専務も同席しているんですが、専務が上手く話をまわしてくれるので非常に助かっています。きっと1対1じゃうまくいかなかったでしょうね(笑)社長と僕の経営に対する考えは、社長が「防御」僕が「攻め」のスタンスなので、真っ向からぶつかり合ってしまうという感じです(笑)協力し合えば強そうですけどね。

―大変なのがお父様でもある社長とのやりとり、ってちょっと意外です。幹部会の効果ってどうでした?

そこではお互い想っていることを何でも言える場にしてるんですけど、繰り返してくると、少しずつお互いが思ってることがわかってきますね。話を聞いてくれるようになったりだとか、会社としてどういう方向でやっていくだとか定まってきている感じです。
うまくコミュニケーションがとれないことを解決するには、コミュニケーションをとるしかないですからね。相手に自分の考えを理解してもらうには、まずは自分が相手を理解するんだという姿勢を前面に出すことから始まるんではないか、と思いながら話し合ってます。まだまだこれからですけどね。

佐藤さん@夢

―最後に…将来の目標を教えてください!

社長になったら言えることが変わると思うんですけど現時点では、お客さん含めみんなが生き生きと仕事をしてもらえるような会社にしたいと思いますね。抽象的すぎるかな。給料をどかって出す…に越したことはないんでしょうけど(笑)、それよりは想いを1つにできる会社がいいかな、って思うんですよね。極論言うと、コミュニケーションをたくさんとって、家族みたいな会社にしていきたいと思います。
あと、モノか事業かわかんないですけど、誰もやったことがないことをやってみたいですね。そのためにもがっちりと一枚岩の組織をつくらないといけないので、その地盤を固めることを今やっています。
まだ働き始めて1年経ってないのでまた来年、言ってることが変わってるかもしれないですけど(笑)。僕と一緒に楽しく仕事したいと思ってくれる若い人を募集してます(笑)

 

 

この記事の執筆者
テクノポート

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