次世代への架け橋!製造業のネットワークを作る、栗原精機・栗原社長
皆さんこんにちは!製造業経革広場の山口遥です。製造業で輝いて働いていらっしゃる方々をご紹介企画、第2弾!
今回は、私も色々な場面でお世話になっている株式会社栗原精機の栗原社長をご紹介したいと思います(^^)
栗原精機様は、埼玉県川口市の精密機械加工屋さんです。
http://www.kurihara-seiki.co.jp/
色んな事に挑戦し続ける栗原社長から、様々なお話を伺いました。
この記事の目次
草加市若手経営者の会-草加RINC-
-(「面白い人たちが集まる飲み会があるから」と、よくお誘いいただくこともあり)いつも精力的かつ積極的に動いていらっしゃるイメージの栗原社長ですが、どういった活動をされているのですか?
勉強会や交流会なんかを開催する草加RINCってグループをやってます。
10数年前に、信用金庫さんが取引先の2代目連中に呼びかけて発足したのが始まりです。月に1度の勉強会を開催してくれていたんですが、内容が全然おもしろくなく、みんなやらされている感が強く、あまり横の繋がりもできませんでしたね(笑)
結局1,2年ほどで会が終了したときには、メンバーは半分になってました。
でも、せっかく知り合えた同じ立場の方々と、ここで終わってしまうのはもったいない!ってことで、数人で飲み会をしたところ、「やらされている勉強会はつまらない!自分たち主導で何かをやろう!」といった感じで、手探りながら動き出したのが10年ほど前です。
-最初はどういったことをされていたんですか?
まず最初に行ったのが、展示会の見学ツアーです。
その翌年、10人の製造業の仲間と共同出展したのですが、これが大失敗!見学ツアーで見たことは何も活かされず、何もかもが手作りの学生の文化祭みたいなブースになっちゃいました…(笑)
そういえば、その展示会での講演会で話していたのは楽天を立ち上げたばかりの三木谷さんでしたよ!聞いていたのは数人でしたが(苦笑)
(↑今では、こんなにオシャレなブースで出展されています!)
まぁ、そんな調子ですからもちろん引き合いはゼロ。
信金さんの後ろ盾もなくなり、仲間も辞めていき、最後に残ったのは3社でした(汗)
-えぇ?!それで止めちゃったんですか?
逆にその状況で、なぜかヤル気が湧いてきて…(笑)自分たち加工屋だけでやってみよう!ということでチーム名を付けました。草加RINCの前身の“草加NC”です。
その後、行政や商工会議所、さらには経産省も巻き込んで大きな勉強会に発展したんです。もちろん製造業ではない方も増えてきたので、“草加RINC”と改名しました。異業種交流の意味合いを込めたんですが、実は「NC」を入れたかったんですよね~
草加RINCでは、面白いことをゆる~くやっていこうってコンセプトで、去年まで私が代表をしていました。2年ほど前にfacebook活用の勉強会をした頃から一気に盛り上がってきましたね。強制じゃないから、盛り上がる。
今年からは、若い世代にバトンタッチして、他の地域との結びつきも強めていこうと動いていますよ!
異業種の集まり“ものづくりコミュニティ・MAKERS LINK”
-諦めない気持ちが、結果色んな方たちを巻き込んで素晴らしい活動になっていったんですね!そういえば、facebookでもものづくりグループを運営されていますよね?
はい、“ものづくりコミュニティ・MAKERS LINK”です。
キッカケは単純で、クリス・アンダーソンの『MAKERS』を読んで影響されたからです(笑)
http://www.amazon.co.jp/dp/4140815760
最初はMAKERS関連の勉強会に参加してみたら、有名な加工屋さんや異業種の方々と意気投合したんです。
これから日本でも、必ず「第三の産業革命」とも言われる“メイカーズムーブメント”が来ます。てか、もう来てます(笑)
一人からものづくりができる時代が来たら、自分たち加工屋の立ち位置はどうなっていくんでしょうね。ただ、それをネガティブに捉えるのではなく、私たちもその波に乗って何かをしたい!と思ったのです。
-その『MAKERS』弊社でも話題になってました!どんな活動をされているんですか?
発信していく場としてfacebookでグループを立ち上げました。
様々な人の、何かのキッカケになればいいな。という思いで立ち上げたのですが、なんだかんだで144人もメンバーが増えました。でも加工屋さんは少なく、本当に異業種の集まりなんです。それぞれの情報をシェアしたり、飲み会を開いたり…
知らない誰かと誰かが繋がって、何か面白いことが生まれたら素敵じゃないですか!
実際、私もこの繋がりで仕事になった話もあります(笑)まさに「リンク」ですよね!このグループは、そんな潤滑油的な存在でありたいと思います。
自己ブランディングで会社の顔になる
-なんだか、本当にすごく活動的ですよね!その元気の源はどこにあるんですか??
いやいや!私、実はこーゆー積極的な活動とかって苦手なんですよ(苦笑)
でも、自分が会社を継ぐんだって自覚してから「社長が看板になる!」ってことをとても意識して動いてきました。
社長が元気=会社が元気 に見えるんです。これらは全て、自己ブランディングに繋がっているんですよ!
発信していくことで、仲間や協力者が増えていく。さらに、商工会や行政からも注目されるようになったり…先日、川口市の商工会議所から「川口i-waza(いいわざ)ブランド」として表彰していただきました!
http://www.kawaguchicci.or.jp/brand/
でも、本当に、前に出たりしきったりなんて苦手で、もくもくと物を作っていたい性格なんです(笑)
-す、すごいですね!全てが緻密な考えに基づいたものだったのですね…!
ええ、策士なんです(笑)
ま、それだけではなく、元気に発信し続ける、ということを自分にも言い聞かせているんですよ。
ヒトと繋がる時代へ―
-今後はどういった活動をされていくんでしょうか?
色んなことをやってきましたが、やはりその時々でたくさんの方に助けられてきました。恩のある先輩方もいます。
今度は自分が、若い世代の力になりたいですね。自分が教わってきたこと、経験してきたことをこれからの時代を担う、若い世代に伝えていきたいと思っています。
“草加RINC”や“MAKERS LINK”でも感じたことは、人との繋がりです。たくさんの情報が溢れていますが、もっともっとヒトと繋がる時代になっていくんじゃないかと思っています。
一人では実現できないことが、仲間と一緒だとできる!製造業を代表して、そういったことを、これからも発信していきたいですね!
とても活動的な栗原社長。前に出るのが苦手と言うのが、最後まで冗談なんじゃないかと思うくらいでした(笑)仕事だけでなく、人生においても大事なことを教えていただいたように思います。
私ももっと元気に頑張ろうっと!