中小製造業の製品PRに必要な「要素の分析」2

こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。

 海外展示会攻略のノウハウを発信します。

 私も経験しましたが「海外に進出するぞ!」と気合を入れて海外の展示会に出展しても、思ったより成果がなくガッカリした経験がありませんか?だけどお客様との最初の接点である展示ポスターとプロモーションの方法しだいで反響が全く違うものになります。

  ガッチリと来場者のハートをキャッチする海外展示会のノウハウを考えていきましょう。

 今回も「要素の分析」というテーマを考えていきます。

マシニングセンタやプレスで部品を製造している会社も、一括りではプレス屋、削り屋ということになり、なかなか差別化が難しいと思います。しかし生産される部品は、さまざまな分野で使用されるはずです。

それをしっかり分析することで、自社の強みを再度確認して力強く発信していこう!

という内容です。

 

前回、「複数の製品情報を一度に発信すると、それらの共通項目しか発信できなくなるので、情報の内容が薄まってしまう」という内容を書きました、今回は実際に台湾の会社の異型断面材料を題材にこのテーマを考えていきましょう。

 

自社の製品が何に使われているか知ってますか?

 この会社の製品は、基本的にお客さまからの図面を元に製造しているため、全製品の40%くらいは用途がわかっていませんでした。

用途が不明な部品は、これらが基礎部品で製品までに多くの工程が必要なため、確認していなかったとのこと。

用途がわからないと産業の分類できないので、営業担当に顧客フォローをかねて部品ごとに用途を確認するよう徹底しました。

日本では自社の製品が何に、どのように使われているかを調べるのは基本ですよね、でも肩まで下請けに浸かってしまうと、それすらわからない会社のあるのですよ(笑)

 

 用途ごとに分類することで見えてくるものとは?

 製品の用途がわかったところで、使用されている産業の分類分けをしてみました。そうするとこんな感じになりました。

 1.工具部品: スプリングロック、ラチェット用歯車、エアーツールのインパクト部品

2.機械部品:スプリングロック、一方向クラッチ

3.医療機器:小型定量ポンプ用インペラ、インプラント

4.繊維衣料:編み機、紡績機用ガイド部品

5.摺動部品:ガイドレール、ベアリング(インナー、アウター)

6.ろ過機:金属フィルター用ウエッジワイヤー

7.電気部品:コネクタピン、スイッチ用接点、抵抗線

8.自動車部品:内燃機用ピストンリング、歯車用キー材

9.装飾品:時計ベルト、メガネ部品

10.規格品:フラットバー、六角バー、四角バー

 

とりあえず10種類の分野に分類されました。

装飾品から自動車までさまざまな分野の部品がありますね、これらを一まとめにして「異形材料を製造します!」って、宣伝しても効果がないことは目に見えてますね。

 だけど、こうやって分類ごとにプロモーションすれば、専門的に深く情報を発信することができます。最低でも10冊はカタログが必要ですね(笑)

1アイテムごとに丁寧にプロモーション

あせらないで順番にプロモーションするので、どれからにするか選択しないといけません。

日本国内で競争できそうな分野で競合が少ない分野ということで、ろ過機に使用されるウエッジワイヤーからはじめました。

 ウエッジワイヤーとは、△形状のバー材で、それを△△△と並べてその隙間のサイズで、液体中の粒子をろ過、通過をコントロールすることができる金属フィルターです。

 精度が良ければよいほど、隙間のサイズが精密になるので、フィルターとしての性能が向上します。方向性が決まればプロモーションできます。

「日本初!20μの精度で液中の粒子をろ過できます。」

と、この会社のウエッジワイヤーを使用することで、どのようなメリットがあるかを具体的に発信できますね。分野を選択することで、内容の濃い情報=「お客さまにとって必要な情報」を発信できるようになります。

  

今回も「要素の分析」というテーマで考えてみました。

一度自社製品を用途別に分類分けをしてみてはどうでしょうか?

 全体ではなく、製品単位でプロモーションすることで、精度、品質だけでなく、性能、効率、メリットなどさらに多くの情報を発信できます。

 もちろん手間はかかりますが、自社製品の要素をしっかりと分析、選択することが重要です。そして具体的で内容の濃い、お客様にとって本当に必要な情報をしっかりと発信していきましょう。

 日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればと思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。 

次回もまたよろしくお願いいたします。

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