勉強会活動報告:若手経営者の会(WAKATE会3回目)
井上です。WAKATE会3回目の活動報告致します。
WAKATE会とは
中小製造業の20~30代限定で、これから継がれる2代目、もしくは継がれた方、経営幹部の方など、今後の製造業界の若き担い手が集まり、普段の様々なお悩み、問題、課題を共有し話合い、今後の自社の取り組みに生かして頂くための会です。
とはいっても、製造業の方4~5名と弊社の人間が数名の出来たばかりの少人数の会です。新規参加者も募集中です^^
この記事の目次
営業と現場の意識の違い
今回も前回のWAKATE会でも、営業と現場の意識の違いについての話題がありました。皆さまの中でも、苦労してとってきた仕事を「現場がそんな仕事できないよ」と断られたり、嫌な顔された経験はございませんか??会社としては当然、売上を上げるために、社長を含め営業マンが必死に新規の受注を獲得してきます。
しかし、現場は、待っているだけでも仕事が来ていたため、新しい仕事に取り組むことに消極的になってしまっている方も多いのかも知れません。また、立場的にも技術の高い人は会社での存在感もあるため、営業サイドも強く言えなくなってしまっていることも良くあります。そのような状態では、どんなに新規を積極的に獲得しても、逃してしまう危険性があります。
会社全体としての方向性と、社内のパワーバランスの二つが課題なのではないかなと考えています。
■会社として何に注力すべきか、会社方針が共有されているか??
当然ですが、方向性が明確でなければ、何に対して協力体制を築くのかもわかりません。それがしっかり浸透しているかが一番重要です。
■社内のパワーバランスにどう取り組むか??
現場の影響力が強すぎて、会社の方針に反する言動でも歯向かえないケースもあると思います。
特に社内のパワーバランスに悩まされている方は多いのではないかと思います。
課題解決のために考えられるやり方を二つ挙げてみました。
①社内交渉力でガンガンアタック!!
どんなに正論でも通らないケースはどこでもあります。正論が通じない力の強い上司や商売相手のような存在とまずは認識します。そして、その相手がどのようにすれば気持ち良く動くかを模索し、そのための行動を起こします。(そうは言ってもなかなか難しいですよね)
②相手の影響力を弱める取組み
これはWAKATEメンバーの栗原社長のお話です。
現場では「どんなに仕事とってきたって俺たちが作らなきゃ製品は出来ないでしょ」という強気で非協力的な雰囲気があったそうです。確かに、特殊な技術や長年のノウハウがあれば、特異性が高まり、影響力が強まってしまうこともあると思います。そのため、必要以上に多い仕事や新しい案件を持ってきても渋い顔することも多かったそうです。
そんな時は他社へお願いするルートを作っておくそうです。そして「断るなら外注するので仕事しなくて良いですよ」と伝えるそうです。すると、今までは、「そうは言っても自分らがやらなあかんからやってやるよ」というスタンスだった人たちの、目の色が変わるそうです。「あれ、自分いなくてもいいのかな??」と、影響力を適正な状態に戻し、仕事に対しての考え方を再度見直して頂くのに非常に有効な手段だと感じました。
ちなみに中国の現場では
WAKATEメンバー岐阜精器工業の波多野さんのお話です。
「日本は残業を嫌がる社員が多いけど、中国ではむしろ率先してやりたがる傾向がありますね」
「そして、中国では仕事をたくさんあげると喜んで残業するけど、逆に仕事が少ないと文句を言ったり、他の会社へ行ってしまうケースもあります」
「それくらい、仕事に対しての貪欲さがあるので、その点ではやりやすいですよ」
「ただ、コアな技術を教えてしまうとその技術を持って独立したりしてしまうから、技術の流出という点には気を付けてます」
中国の方は自分の成長に貪欲なようです。自分がどうやれば出世できるか、成長できるかに行動の原動力があるようです。そのため、成長の機会が見えなければ他社に移ってしまい、成長機会を感じられれば長く在職する傾向があるようです。教育・人事制度に関してもモチベーションの根源がわかっている点で日本よりもやりやすいのかも知れないと感じました。
まとめ
このような会を開き皆様のお話を聞くと最終的には人に関するお悩みが一番多いと感じます。
「人間の悩みは、すべて対人関係にある」とどこかの有名な心理学者さんも言っていました。対人関係をどう捉え、どうその問題に取り組むかは常に尽きない悩みなのではないでしょうか??
それではまた!!