勉強会活動報告:若手経営者の会(WAKATE会2回目)
製造業経革広場の井上です。
先日、行われた若手勉強会(WAKATE会)について概要と気づきを報告します。
この記事の目次
WAKATE会とは
ご存じない方がほとんどだと思いますので簡単にご紹介させて頂きます。
中小製造業の20~30代限定で、これから継がれる2代目、もしくは継がれた方、経営幹部の方など、今後の製造業界の若き担い手が集まり、普段の様々なお悩み、問題、課題を共有し話合い、今後の自社の取り組みに生かして頂くための会です。とはいっても、製造業の方4~5名と弊社の人間が数名の出来たばかりの少人数の会です。
立ち上げた経緯としては、普段、弊社では、WEBマーケティングのお手伝いが主なお客さまとの関わり方です。顧客の新規開拓は会社として重要なテーマですが、それだけではなく、他にも様々なお悩みを抱えているのではと思いました。そのため、まずはどのようなお悩みがあるのか、色々お話を聞いてみたかったのが一つです。
二つ目は40~50代の社長さんたちは比較的元気な方が多く、社外にも積極的に出ています。20~30代の方は、まだそこまで社外に出る機会が少なく、同年代で意見交換が出来る場も少ないのではと思いました。そのため、このような場をきっかけに次の世代で集まって何か新しいことが出来ればというのが狙いです。
以下、これまでの活動報告です。
1回目 テーマ決定
何も題材が決まっていなかったためとりあえず集まって頂きました。(そこまで内容決まっていなくても集まって頂けた皆様に感謝です^^)
普段のお悩みはどんなところにありますか?というブレストから始まりました。若干予想出来ていたのですが、新規開拓、営業に関する悩みよりも、その他のお悩みの方が多かったのが印象です。
(営業と現場との意識の違いという話が一番盛り上がりました。それはまた後日ブログでも紹介させて頂きます。)
まだお互いの会社のことを良く知らないため、まずは自社HPを使って1社ずつ説明し、WEBの改善点や、その他の普段の悩み等を共有し、話し合おうとなったのが1回目のゴールです。
2回目 A社事例
テーマ WEB活用状況と現状のお悩みについて
~A社様の場合~
会社に入って10か月の20代の息子さん。抱える悩みも色々でした。主に3つの項目です。
・新規営業
低迷する業界への依存率が高い
(WEBで開拓中、着実に新規顧客を獲得しています)
・技術の伝承
自社の強みとなる得意技術の技術伝承が出来ず、高齢者に頼ってしまっている
(加工を補助するための治具製作が出来る人間が一人しかいない)
・社内人間関係について
社員さんの仕事に対する意識が低い
改革していかなければという思いと、変わることへの抵抗感
気づいたこと
①家族で向き合って話し合う場が少ない。
⇒仕事をどう動かすかはあっても、会社をどう動かしていくかを話し合う場がない。
②自分でやれることは限られている。
⇒何を優先的に解決すべきかを明確にし、全体で共有して一つのことに注力することが大切。
(今回のケースでは技術継承が一番重要ではという話になりました)
③技術継承の重要性
今回の話を聞いていて、治具の重要性を再認識しました。治具を自社で作っているところはたくさんありますが、治具の出来ひとつで、効率、精度、安定性などに大きく影響することを知りました。
治具の作成のノウハウは作り方ではなく、設計、アイデアの出し方が重要です。治具作成を習得させるためには、作り方を教えるのではなく、自分で考え、作って失敗を重ねて習得することが重要という話も出ました。
会社によっては一番出来る人が治具を作成してしまって、他の人は考えない、作らない慣習もあると聞きます。確かに効率的ですが、いなくなってからのリスクに対応が遅れます。作成できる人がいるうちに積極的に作成し失敗出来る場を設けることが大切と伺いました。
この治具によって、たとえ同じ設備で同じ人数で働いていも成果物を大きくことなります。
他社との差別化を図るための一つの重要な要素だと感じました。そのため、その技術をどのように継承するかは非常に重要なことと感じました。
以上、WAKATE会のご報告です。
製造業の若手の方で、参加してみたいという方は
別途、井上までご相談頂けたらと思います。