展示会ポスターの製品説明文を論理的に書く方法
こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。
海外展示会攻略のノウハウを発信します。
私も経験しましたが「海外に進出するぞ!」と気合を入れて海外の展示会に出展しても、思ったより成果がなくガッカリした経験がありませんか?だけどお客様との最初の接点である展示ポスターの作りこみだけで、反響が全く違うものになります。
ガッチリと来場者のハートをキャッチする海外展示会のノウハウを考えていきましょう。
起承転結な説明文とは?
なんで今さら?と思うかも知れませんが、今回は起承転結というテーマで書かせて頂きます。
本来説明文とは、完結でわかりやすさが求められるのに、「この人の説明はわかりにくい」とか「なんだか読みにくい説明文だな」「で、何が言いたいの?」と思う説明やPR文ってよく見ませんか?
私も展示ポスターを作っているとき、説明文が思い浮かばず「なんで自分は説明文が下手なんだろう...」と考えてばかりいました。そんなとき出会ったプレゼンのノウハウ本(笑)
それによると文章は「起承転結」に書くことで、
1.だらだらしたプレゼンじゃなく、メリハリの理解しやすい説明文になる。
2.ロジカルで、説得力のある説明文になる。
という効果があるとのこと、勉強になります!
起承転結な説明文を考えよう!
簡単に起承転結にあてはめて「例文」を作ってみました。こんな感じですね、
第一章
起:いまから新製品の「探傷検査装置」についてお話させて頂きます。
承:この探傷検査装置は弊社が新しく開発した画像処理による探傷検査装置で、従来より150%高速に検査することが可能になりました。
転:しかし従来からこの画像処理技術には、擦り傷と亀裂を識別できないという問題がありました。
結:今回新しく開発されたアルゴリズムによって、その技術的な問題をクリアでき、製品化に成功しました。
第二章
起:次に本探傷検査装置の導入のメリットをお話いたします。
承:新開発の画像処理システムによって、不適合品の製品混入を99.8%防止できます。
転:しかし本体が比較的高額なため、導入メリットや費用対効果が懸念されると思います。
結:この検査装置は不適合品の識別と同時に、擦傷と裂傷の識別が可能です。従来は適合品が不適合と判別されるケースがありましたが、それが改善されるために製品歩留りが向上します。結果コストの削減につながります。
どうでしょうか?少し簡単すぎる「例」ですが、起承転結の「型」にはめ込むことによって、「余分な話」、「内容の脱線」、「だらだらした説明」などを防止することができます。
こんな経験あるでしょう?
営業の説明を聞いていて「えーっ、この人何のためにそれを言ってるの?」とか「それって、なんの意味があるの?」みたいな(笑)
起承転結な説明文のまとめ
起承転結のメリットは何でしょう?
1.短い文章で完結する説明なので読みやすい。
2.短い文章で完結するので、頭に内容が残る
3.「転」があることで、提案に対する疑問の解消。
4.ロジカルに説明することで内容に説得力が生まれる。
こんな「効果」が期待できますね!
そのなかでも、私が一番重要だと思うことは、自社製品をロジカルに表現することだと思います。
「モノづくり」の現場において、生産者はあたりまえのようにロジカルに思考して、自社製品を開発したり製造していると思います。製品の設計や製法あるいは優位性や性能、品質など、その裏付け無しに「モノづくり」などできるはずありません。
しかし私もですが、いざ説明を求められると、ロジカルに順序立てて説明することが、とても難しいのです。ついつい言いたいことばかり、まくしたててしまったり(笑)
だから「起承転結」に表現する訓練はとても大切なことです。
自社の製品のPR文章を「起承転結」にあてはめてみたり、営業担当なら自分の説明が「起承転結」に説明できているか?
しっかりと訓練して、表現力を鍛えていきましょう!
さいごに
今回は「起承転結」について考えてみました。
言いたいこと、説明したいことを的確に相手に伝える事ってとても難しいですね、画像を使ったり、最近では動画を使ったり、いろいろなプレゼン方法があると思いますが、簡単なところで、「起承転結」を一度考えてみてはいかがでしょうか?
日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればを思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。