中小製造業が自社の「キャッチコピー」を作る方法

こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。

海外展示会攻略のノウハウを発信します。

私も経験しましたが「海外に進出するぞ!」といきこんで海外の展示会に出展しても、思ったより成果がなくガッカリすることがあると思います。だけどお客様との最初の接点である展示ポスターの作りこみだけで、反響が全く違うものになります。

まずは展示ポスターやカタログのタイトルとなる「キャッチコピー」を考えていきましょう!

キャッチコピーとは、お客さまをキャッチする文章ということですね、つまりお客様に一目で興味を引かせ、足を止めさせるタイトルということになりますので、一番重要な要素になります。

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このポスターは、試作展に出展した時のポスターです。テーマが試作展だったので、「我々は即納します!」というのをメインタイトルに、文章にはあなたの研究に必要な材料は弊社がいつでも発送できます。と大風呂敷(笑)

 

 

意味のあるワードの選択

今回は「意味のあるワードの選択」というテーマで書かせて頂きます。

カタログやポスターは最新の情報を発信する「会社の顔」だから、弊社のカタログやポスターを私は自分でデザインしています。自分でポスターやカタログをデザインするようになると、他社のカタログやポスターが気になってしまい、展示会などで他社のポスターやカタログを内容とはまた別の角度から見てしまいます。

あー、いい表現だな!と思ったり、なんだかよくわからない...ものとか、100%業者任せだな~とか(笑)

 

とくにキャッチコピーに興味があります、自社や自社製品を短い言葉で的確に表現しつつ、心を引かれる「名作」のキャッチコピーを見つけると嬉しくなります。だけど「迷作」もあります。

例を出しますね、これは名作?or迷作?

 

(例)精密部品のパイオニア、匠の技で高精度・高品質をお約束します。

これ、どう思いますか?

言うまでもなく「迷作」ですね、最悪なキャッチコピーです。

理由は意味のない言葉の羅列だからです。

高精度とか匠と言う単語に意味がないのです。

だから高精度と書かずに、「精度±0.005mm」みたいに具体的な書き方のほうが興味をひきつけます。

特に海外では具体的な根拠の無い言葉には興味をしめさない傾向が強いと思います。

「高品質、匠の技、パイオニア」などという言葉の使用は避け、だったら「Made in Japan」って大きく掲げたほうが、新興国では説得力があります。

 

 

根拠のあるワードとは?

というわけで、できるだけ根拠のあるワードをキャッチコピーに使用していきたいですね、高精度をうたうなら、なぜ高精度なのかというの根拠を入れないと説得力がありませんよね、特に数値とかは具体的な根拠となるワードなので積極的に使用したいです。こんなタイトルはどうでしょうか?

 

(例)重量偏差「ゼロ」で超高回転タービンの製造!

従来の真円度0.3%から0.15%に改善!150%の高速回転でも無振動

 

ちょっと泥臭いけど、「意味」が伝わると思いませんか?

 

ちなみに意味のないワードを具体的にするとこんな感じになります。

文字数が長くなってしまうのが難点ですが、根拠がはっきりしますよね。

(例)高速!→枚分X個! アイドルタイムゼロ サイクルタイム0.5秒

   高品質→不適合発生率0.1%以内 最新の計測システム

   パイオニア→特許取得 新技術 独自開発

 

自社の製品に興味を持ってもらうためには、どこが優れているのか?他の製品と何が違うのか?従来よりどれくらい効率が良くなったか?ということをしっかり打ち出して行く必要があります。

そして、その答えは意味のない言葉の羅列ではなく、具体的な「何か」であると思います。その「何か」はご自身でしっかり考え、具体的なワードを導き出しましょう!

それを横着して、ポスター製作を業者に丸投げすると、カッコイイ言葉だけのキャッチコピーが付けられてしまいますよ(笑)

 

 

さいごに

これを読んで頂いた皆様は、もうキャッチコピーに興味が持てたと思います。

どうぞいろいろな会社や製品のカタログのキャッチコピーを読んでみてください。

「名作」「迷作」「傑作」があってなかなか楽しいですよ!

そして自社のキャッチコピーは?

 

日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればを思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。

 

次回もまたよろしくお願いいたします。

この記事の執筆者
岡 正俊

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