製造業のWebマーケティング完全ガイド(具体的手法から成功事例まで)

テクノポートの徳山です。弊社は2010年に創業して以来、BtoB製造業専門のWebマーケティング事業に取り組んでおり、これまでに1,000社を超える製造業者(サプライヤー企業、メーカー、技術系商社など)のWebサイト制作やWebコンサルティングを行ってきました。そのお陰で製造業という専門性の高い市場において、高い知見とノウハウを蓄積することができました。

今回は、これまでに培った経験やノウハウの集大成として、製造業のためのWebマーケティング完全ガイドという記事を書きましたのでご参照ください。

【執筆者紹介】徳山 正康
この記事の執筆者
徳山 正康
テクノポート株式会社 代表取締役

製造業専門のWebマーケティング事業と技術ライティング事業を手がけるテクノポートの代表を務める。「技術マーケティングで日本の製造業に追い風を」を経営理念に、これまでに数名の町工場から一部上場のメーカーまで、累計1,000社を超える製造業を支援し、数多くの企業の経営革新を実現。

グロービス経営大学院(MBA)卒業、(社)日本ファミリービジネスアドバイザー協会 執行役員、(社)Reboot 理事、(社)Glocal Solutions Japan 認定専門家
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製造業におけるWebマーケティングとは

Webマーケティングとは、オンラインで情報収集を行うユーザーに対し、自社の技術・製品情報を届け、見込み顧客を獲得するためのマーケティング手法です。見込み顧客を獲得するためには、自社のWebサイトを制作し多くのユーザーが自社のWebサイトへアクセスしてもらえるようにSEO対策やオンライン広告といった集客施策を行う必要があります。

また、定期的にアクセス分析を行い、ユーザーが求めるWebコンテンツを付け加えたり、ユーザーが欲しい情報にたどり着きやすいように導線を見直したりといった改善施策も重要となります。

製造業がWebマーケティングに取り組むメリット

製造業がWebマーケティングにより享受することのできるメリットは以下のとおりです。

効率的に新規顧客の獲得ができる

Webマーケティングは、アウトバウンド営業(テレアポや飛び込み)のような売り込みとは違い、見込み顧客のほうから「技術・製品を買いたい」と問い合わせをしてきてくれます。そのため、受注のための営業労力が低く、効率的な新規顧客の獲得が可能です。営業やマーケティングに投じる人的リソースが限られる製造業者にとって、最適な新規顧客獲得手法と言えます。

技術・製品の新たな用途開発につながる

一般的に同じ技術・製品を同じ市場に提供し続けると、製品のコモディティ化や競合企業の増加などにより、相対的に技術の価値が下がってしまいます。自社の技術・製品を高く買ってもらうためには、新たな市場を開拓していく必要があります。Webマーケティングの活用により、自社の技術・製品を幅広いユーザーに知ってもらうことで、新たな利用用途を見出してもらい、新たな技術開発につながったり、新事業創出のきっかけとなったりすることがあります。

ブランディングにつながる

Webマーケティングを通じた積極的な情報発信を行うことで、今すぐではないが、将来的に顧客となる可能性のある潜在ユーザーへリーチできるようになります。潜在ユーザーには、何らかのきっかけにより購買活動に移る際に貴社を第一想起してもらえる可能性があるため、競合他社に先んじて接触できることが期待できます。見込み顧客と早い段階で接触することで、優位な状況で商談を進めることができるのです。

製造業のWebマーケティングを成功させるのが難しい理由

Webマーケティングを実施する際、Webサイトの制作、集客、運営のすべてを内製で進める場合と、それらの一部もしくは全部を外注で進める場合の二種類があると思います。製造業でWebマーケティングの成功事例が少ないのは、両者どちらの方法でも成功させるのが難しい業界ならではの要因が潜んでいるためです。

内製で成功するのが難しい理由

Webマーケティングを内製している製造業がうまくいかない理由としては、以下のようなことが挙げられます。

・顧客ターゲットの解像度が上げられていない
長年メーカーからの受託業務を行っているサプライヤー企業では、自社がターゲットとすべき顧客について考える機会が少なく、自社がターゲットとすべき顧客のイメージが明確になっていないケースが多いです。また、取引を行うメーカーの業界・分野が多岐に渡ることもあり、どこにターゲットを絞ればよいかわからないケースや、そもそも自社で加工している部品が最終的にどのような製品に使われるのかを知らされないケースがあり、ターゲットの解像度を上げることが難しい要因になっています。ターゲットの解像度を上げるための手法は「Webサイトの制作」をご覧ください。

・Webサイトのアクセスを増加させるための対策が不十分
自社で制作したWebサイトの多くが、アクセスを増やすための対策までを考えておらず、「とりあえず作ってみた」というものも少なくありません。たとえ自社の強みや実績が十分に掲載されているようなWebサイトであったとしても、誰にも見てもらえなければ意味はありません。後述する「Webサイトの集客施策」のいずれかの中から自社に合うものを選定し、実施する必要があります。

・Webサイトの適切な更新活動が行えていない
Webサイト立ち上げ直後に一時的に成果が出たとしても、公開後の更新を怠っていると、徐々に成果は減少傾向となります。これは、競合企業のWebサイトが適宜更新されていくため、少しずつユーザーが競合サイトに流れていくためです。Webサイトは立ち上げが目的ではなく、むしろスタートです。定期的にアクセス分析を行い適切な更新活動を行う必要があります。具体的な施策は記事の「Webサイトの分析」に記載がありますので、そちらをご覧ください。

外注で成功するのが難しい理由

次にWebマーケティングの外注を成功させるのが難しい理由です。

・業界の商習慣を理解できない
Webマーケティング支援業者の多くが、BtoCのビジネスを支援しており、BtoB製造業支援の実績を豊富に持っていることは稀です。BtoCとBtoBでは購買に至るまでの動機や購買フローが大きく異なるため、それを理解しないままWebマーケティング戦略を考えても失敗に終わってしまうことが多いのです。

・適切なキーワードを選定するのが難しい
BtoB製造業のWebマーケティング施策において主要な施策となるのは、SEO対策やリスティング広告といった検索エンジンを使うユーザーの集客です。それを成功させるために最も重要となるのが「キーワードの選定」です。適切なキーワードを選定するためには、専門用語を理解するとともに検索ユーザーの検索需要を把握しなければなりませんが、これは経験値がないと難しい作業となります。

・Webコンテンツを制作するのが難しい
仮に適切なキーワード選定できたとしても、そのキーワードで検索上位に表示させ続けるには、良質なWebコンテンツを作り続ける必要があります。専門性の高いWebコンテンツを作成するためには、専門知識を有したライターやイラストレーターが必要となりますが、どちらも希少な存在です。

Webマーケティングの実施 ①Webサイトの制作

製造業がWebマーケティングを実施するためにまず行うことは、自社の技術や製品の情報を掲載するためのWebサイトを制作することです。Webサイトを制作する際には、どのようなWebサイトにするのか戦略や企画を考えるところから始まります。

戦略・企画立案

Webサイトの戦略・企画を立案するためには、自社の強みが何なのかを考えたり、どのような顧客をWebマーケティングによって獲得したいのかを明確化するなど、考えなければならないことがたくさんあります。戦略・企画の立案を軽視したまま、デザインや制作(コーディング)に入ってしまうと、集客力の弱いWebサイトが出来上がってしまうだけでなく、場合によっては制作が完成する前に社内の意見がまとまらず、制作そのものが頓挫してしまうこともあります。

そんなWebマーケティングを実施するための第一歩であるWebサイトの戦略や企画を作る際に役に立つフレームワークとして「3C分析」、「MFTフレームワーク」、「カスタマージャーニーマップ」をご紹介します。

3C分析

3C分析とは、顧客・市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)それぞれの視点を分析し、課題を解決に導く方法のことです。3Cはその頭文字を取ったもので、マーケティング環境を客観的に分析できます。

3Cの中で最も重要となるのが「顧客・市場(Customer)」です。Webマーケティングによって情報を届けるには、ターゲットとする顧客像を明確化(所属する業界や職種は何か、どのようなニーズを持っているのか、技術・製品を探索している背景は何なのか、など)する必要があります。

MFTフレームワーク

MFTとは、Market(市場)、Function(機能)、Technology(技術)の略です。MFTフレームワークとは、市場と技術の間にある機能に着目することで、技術の活用が可能な市場を幅広く検討できるフレームワークのことを示します。PRしたいと考えている技術や製品をどの市場へ売り込もうかと考えるときに、技術と市場の間に「機能」を挟むことで、技術の活用が可能な市場を幅広く検討できるようになります。

用途開発を目的としたWebマーケティングを行う場合、PRしたい技術や製品をさまざまな属性のユーザーへ周知する必要があります。その際、MFTフレームワークを使って技術を棚卸ししたうえでWebサイトを企画していくと効率的です。

カスタマージャーニーマップ

カスタマージャーニーとは、顧客が製品・サービスを認知してから購入/利用するまでの一連のプロセスのことです。その顧客がたどるプロセスを旅路に見立てて「ジャーニー」としています。旅路における顧客とサービスの接点や顧客の行動心理などを整理して可視化したものが「カスタマージャーニーマップ」になります。

後述しますが、BtoBユーザーは衝動買いを行う可能性はなく、購買フローに沿った購買活動を行います。購買フローの各段階において、どのような集客手法でユーザーへ情報を届けるのかを考える際にカスタマージャーニーマップは有効です。

Webサイトデザイン

Webサイトのデザインは、戦略時に策定した顧客ターゲットに合わせたデザインにすることが大原則となります。デザインを行う際の注意点としては、奇抜なデザインを求めるよりも見やすさを重視することが挙げられます。製造業のようなBtoB向けのWebサイトは、BtoCと違いWebサイトデザインの視覚的な印象の良し悪しが購買の決定要因にはなりにくいためです。BtoB向けのWebサイトデザインに求められる要素には、以下のようなことが挙げられます。

  • ターゲット顧客の購買プロセスや営業フローに合わせた設計になっていること
  • ユーザーがアクセスした際に瞬時に自分の欲しい情報にたどり着けること

見た目の印象も大事ですが、それ以上にUIを大事にしましょう。UIは「ユーザーインターフェイス(User Interface)」の略で、Webサイトの操作性による使いやすさや見た目のことを意味します。

UIの優れたWebサイトを制作するためには「サイトマップ(サイト構成)」の作成が必要不可欠です。サイトマップは、ユーザーがどのページからランディング(着地)し、どのページを経由して問い合わせしてもらうのかを想定して作成しましょう。集客施策としてSEO対策を実施する場合は、対策するキーワードごとにランディングページを設定するのが定石となります。

Webマーケティングの実施 ②Webサイトへの集客

いくら立派なWebサイトを立ち上げたとしても、サイトに訪れる人がいなくては意味がありません。BtoBユーザーは、BtoCユーザーのように衝動買いなどは絶対に行わず、購買フローに沿った購買活動を行う傾向があります。そのため、ターゲット顧客の購買フローを想定し、どの段階のユーザーを集客するのかを意識して集客施策を選定する必要があります。

BtoB製造業の購買フロー

以下より、製造業のWebマーケティングに適した集客施策をご紹介していきます。

SEO対策

SEO対策とは、検索エンジンを使用し情報を探索するユーザーからのアクセスを獲得できるよう、検索結果の上位に自社のWebサイトが表示されるように対策を行うことです。ここでは、特に購買フローの後期段階のユーザーからのアクセスを獲得するための手段としてSEO対策を活用していくことを考えていきます。SEO対策のメリットとデメリットとして以下が挙げられます。

SEO対策のメリット

  • 広告費をかけずにユーザーの目に留まる機会を増やすことができる
  • 広告よりもコンバージョン率(問い合わせにつながる確率)が高い
  • 資産性がある(一通り対策が済んだ後は長期間効果が継続する)

SEO対策のデメリット

  • 検索上位表示させるためのSEOの知識やスキルが必要
  • 専門性や独自性の高い記事を作成するために労力がかかる
  • 効果が出始めるまでに時間がかかる(特にドメインパワーが弱い場合)

SEO対策を成功させるためには自社に合ったキーワードを選定する必要があります。キーワードの選定は以下の3点を考慮のうえ行うとよいでしょう。

  1. 一定数の検索需要があること
  2. 競合するWebサイトが強すぎないこと
  3. 問い合わせにつながりやすいキーワードであること

よいキーワードの選定するコツについては以下の記事をご覧ください。

よいキーワードを選定できたとしても、検索上位表示ができなければ意味がありません。SEOに強いWebページを作るためのコンテンツ制作については、以下の記事をご覧ください。

オンライン広告

オンライン広告とは、WebサイトやSNSに表示される広告のことです。ここでは運用型広告と呼ばれる「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「リターゲティング広告」についてご紹介します。

オンライン広告の種類

・リスティング広告
検索エンジンでキーワード検索した際に、検索結果の最上位に表示される広告のことです。SEO対策を行う代わりに、料金を支払って上位に掲載されるようにするため、SEO対策にかける時間を省きたい場合に活用できます。広告表示させる検索キーワードを細かく設定できるため、購買フロー後期段階のユーザーを狙うと費用対効果を取りやすくなるでしょう。

・ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、検索キーワードに応じて不特定のサイトに表示される広告です。検索エンジン事業者が提供するアドネットワークを通して、自社のターゲットとなるユーザーに広告を配信します。

・リターゲティング広告
ディスプレイ広告の付属機能として、Webサイトに訪問したユーザーに同じ内容の広告を表示させる機能があります。以前検索したものと同じ内容の広告を再びユーザーへ表示させる広告をリターゲティング広告と呼びます。同じ広告を何度も表示させることで、問い合わせの機会を作り続ける狙いがあります。

オンライン広告のメリット

  • 購買フロー後期段階のユーザーが使うキーワードに合わせて広告を表示すれば、受注までのリードタイムの短いユーザーからのアクセスを獲得できる
  • 即効性がある

オンライン広告のデメリット

  • 広告料が発生する
  • 広告を止めた途端に集客効果が失われる

オンライン広告は、「資産性」と「即効性」の観点からSEO対策とは真逆の性質があるため、併用することをおすすめします。SEO対策の効果が出るまでに時間がかかるという弱点を補うために、施策スタートから一定期間だけ使用するといった使い方でもよいでしょう。

SNS活用

製造業において、SNSマーケティングの成功事例は少ないのが実情です。実際のところ、新規顧客獲得を目的としてSNSマーケティングをはじめたとしても、BtoBのユーザーが購買活動を行う際にSNSを利用するシーンはまだ定着していません。しかし、SEO対策やオンライン広告だけではリーチできない潜在ユーザーに情報を届けたり、定期的に情報提供することによるユーザーのファン化を行うことで成果に結びつけたりする事例は、今後増えていくと考えられます。

製造業が活用できるSNS

SNSは流行り廃りが激しく、新たなサービスが次々とリリースされます。その中で、2022年においてBtoB製造業が活用できる可能性があるSNSサービスとしては以下のものが挙げられます。

  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • Linkedin
  • YouTube

SNS活用のメリット

  • 良いコンテンツは拡散され、費用をかけずに潜在層のユーザーへリーチできる
  • 採用力強化やブランディングといった新規顧客獲得以外の効果が出る
  • 資産性がある

SNS活用のデメリット

  • 情報発信の内容によっては炎上するリスクがある
  • 運用にかかるリソースが非常に大きい
  • 効果が出始めるまでに時間がかかる

Twitter、Instagram、YouTubeの活用事例については以下の記事をご覧ください。

ポータルサイトへの掲載

集客手法として最後にご紹介するのが、ポータルサイトへの掲載です。一言でポータルサイトといっても、製品情報を掲載するカタログ的なサイトから、会社(工場)情報を掲載するものまでさまざまです。ポータルサイトによって、利用するユーザーの属性が大きく異なるため、掲載を検討する際は自社の技術・製品に合ったポータルサイトを選びましょう。

製造業系ポータルサイトの例

ミスミ:https://jp.misumi-ec.com/
イプロス:https://www.ipros.jp/
Monotaro:https://www.monotaro.com/
NCネットワーク:https://www.nc-net.or.jp/
アペルザ:https://www.aperza.co.jp/

ポータルサイト掲載のメリット

  • 登録ユーザーへリーチできるので即効性がある
  • 手間がかからない

ポータルサイト掲載のデメリット

  • 掲載料がかかる
  • 比較検討が前提となっているため価格競争になりやすい

Webマーケティングの実施 ③Webサイトの分析と改善

Webサイトの制作やリニューアルすることに投資する会社は多いですが、公開後の運営に力を入れる会社は少ないのが実情です。下図はWebサイト公開後に毎月定期的に更新を行ったWebサイトとそうでない場合とを比較したものです。その差は一目瞭然で、公開後の更新活動がいかに重要であるかがお分かりいただけるかと思います。

アクセス比較

それでは、Webサイト公開後に具体的に何を行っていけばよいのか。「効果測定の方法」と「解析と改善」に分けてご説明します。

効果測定の方法と改善手法

Webサイトをやみくもに更新したとしても成果につながらないことが多いです。よく見受けるのが、新着情報を更新しておけばOKと考えている企業や、本業とは無関係のネタを題材にしたブログを更新している企業です。新規顧客獲得という観点からいえば、どちらも成果に直結する更新活動とは言えません。

適切な更新活動(Webコンテンツの追加・修正)を実施するためには、効果測定を行う必要があります。製造業が利用すべき効果測定ツールとそのツールで見るべき指標についてご紹介します。

Google Analytics

Google Analyticsは、Webサイトのアクセス状況を把握するために有効なツールです。アナリティクスでは、ユーザーの属性や訪問ページ、広告の効果などさまざまな指標を分析できます。導入の方法や、製造業のWebサイトが最低限見ておくべき項目に関しては以下の記事をご覧ください。

指標を見るのに慣れてきたら「ユーザーエクスプローラー分析」も行うことをおすすめします。「ユーザーエクスプローラー」を見ることで、問い合わせを行ったユーザーがどのページから入ってきて、どのページを経由して問い合わせに至ったのか、といったユーザーの行動分析ができます。アクセスが増えてきたのに問い合わせ数が伸びない場合などに効果的な分析手法です。

なおGoogle Analyticsは、2023年7月1日より、ユニバーサル アナリティクスからGA4へ完全移行される予定です。GA4の設定方法については以下をご覧ください。

Google Search Console

Google Search Consoleは、WebサイトがGoogleにインデックス(GoogleのデータベースにWebページが登録)されているかを調べたり、Googleでどのようなキーワードで検索されているのかを、検索順位や検索でのクリック数、クリック率、表示回数といった検索パフォーマンスとともにチェックすることができるツールです。

検索パフォーマンスのデータをチェックすることで、対策キーワードのSEO対策の効果測定を行ったり、想定していなかったキーワードを発見し、新たな対策キーワードとして採用したりすることができます。

ヒートマップ

ヒートマップとは、多次元データの関係性を色で表現し、わかりやすくするものです。Webにおけるヒートマップはページのどこが見られているか、どこをクリックしたかをビジュアルで表現しています。そうすることで、サイトの問題点や、ユーザの隠れたニーズを視覚的に解析できるようになります。

以下の記事では、一般的に使うヒートマップ分析の紹介や、指標の見方や改善ポイントの解説、おすすめの分析ツールについてもご紹介していますのでご覧ください。

Webマーケティングの成功事例

ここからは弊社が支援したお客様の成功事例をいくつかご紹介します。Webマーケティング実施前にどのような課題を持っていて、施策を行うことで具体的にどのような成果を得られたのかを中心に解説します。

事例1 NISSHA株式会社

NISSHA株式会社

事業内容 産業資材・ディバイス・メディカルテクノロジー・情報コミュニケーション事業
サイトURL https://connect.nissha.com/
施策内容 Webサイト制作、SEO対策、リスティング広告、コンテンツマーケティング

抱えていた課題

同社の4つある事業部のうちフィルムデバイスを製造しているディバイス事業部において、新規市場開拓が進んでいないことに対し大きな課題感を抱いていました。特に、技術を既に展開している領域ではなく、新たな分野において活用できる用途がないかを探していました。

実施したWebマーケティング施策

コーポレートサイトとは別に「技術を伝えるための特設サイト」を作ることで、伝えたい技術の内容をさまざまな分野の見込み顧客へ情報を広げていきました。フィルムデバイスに関する基礎知識や活用事例をコラム形式でどんどんアップしていくことで、より幅広いユーザからのアクセスを獲得しています。集客施策の中心はSEO対策ですが、短期間の成果を求めてリスティング広告も併用しました。

Webマーケティング施策の成果

ターゲットとしていたメーカーの技術者だけでなく、大学の研究者など幅広い分野からさまざまな問い合わせを獲得することに成功しました。お客様からさまざまな反応を得られたことで、お客様の顔を想像しながらスピーディーにWebサイトの更新ができるようになり、早期に成果を挙げることができました。フィルムデバイス分野で堅調に成果を挙げられたことから、今ではフィルムデバイス以外の分野のWebマーケティングも推進しています。Web活用を推進する流れが社内でも確実に広がり、全社的な導入へと進んでいます。

事例の詳細は以下からご覧いただけます。

事例:技術者をターゲットとしたWebマーケティングにより多くの新規顧客開拓に成功

事例2 荒川技研株式会社

荒川技研株式会社

事業内容 プラスチック加工
サイトURL https://www.a-giken.co.jp/
施策内容 Webサイト制作、SEO対策、コンテンツマーケティング、アクセス分析・改善

抱えていた課題

以前は既存取引のあった自動車やアミューズメント業界のメーカーからの売上が大きかったため、危機感はなかった同社。自動車業界はEV化による大きな変化が起きることが予測され、アミューズメントも衰退の兆しがあるなど、将来の不確実性が高まっていました。新規顧客開拓営業を行ううえでWebマーケティングの重要性はわかっていたものの、どうすればいいかわからない状態でした。

実施したWebマーケティング施策

同社は、切削・真空注型・光造形と幅広くプラスチック加工ができる会社でしたが、対応領域の広さから得意領域が見えづらくなっていました。そのため、樹脂試作にターゲットを絞り「プラスチック試作の専門工場」というキャッチフレーズで訴求することを決めました。
Webサイトの公開後にはアクセスの分析、問い合わせ状況の精査などを行うことで、伸ばすべき分野は何かを考えていきました。ターゲットとすべき分野に合わせて設備投資を行いながら、より深いニーズに対応できる体制へと変化させていきました。
さらにコンテンツマーケティングを実施し、樹脂に関する基礎知識の提供や材料の特性などを解説することで、当分野での認知度向上(ブランディング)を図り、潜在顧客に対し「プラスチック加工といえば荒川技研」と第一想起されるWebサイトを目指しています。

Webマーケティング施策の成果

問い合わせ数が大幅アップするとともに、異業種からの引き合いを多く獲得しました。結果として、取引社数が数百社と大幅に増加しました。多い時期には、毎日のように問い合わせがきています。

事例の詳細は以下からご覧いただけます。

事例:数百社の新規取引先開拓に成功。得意領域を見出し訴求力アップ

事例3 イースタン電子工業株式会社

イースタン電子工業株式会社

事業内容 三次元測定機「マイクロ・ビュー」の販売
サイトURL https://www.microvu.jp
施策内容 Webサイト制作、SEO対策、リスティング広告

抱えていた課題

同社が総代理店を務めている三次元測定機「マイクロ・ビュー」は、世界的なシェアこそ高いものの、日本での知名度が低いのが大きな課題でした。展示会を中心に販売活動を行っていましたが、日本市場は国内大手メーカーがシェアを占拠しており、後発参入は容易ではありませんでした。

実施したWebマーケティング施策

マイクロ・ビューに対する機能的価値と情緒的価値を洗い出し、それらの情報を一言でまとめ「世界トップシェアの実力と安心感」というブランドコピーを考案しました。また、Webサイトデザインは、国内製品に負けない圧倒的な存在感を創出することで差別化を図り、当製品のブランド価値向上を狙いました。集客施策としてはSEO難易度の高いキーワード「三次元測定機」に関してはリスティング広告を中心に、「大型三次元測定機」「小型三次元測定機」といったキーワードはSEO対策とリスティング広告を併用することで検索時の画面占有率を高め、ユーザーからアクセスしてもらいやすい状況を作り上げました。

Webマーケティング施策の成果

デザインを刷新したことにより、アメリカのマイクロ・ビュー社や世界各国の代理店から「素晴らしいデザインだ」と賛美の声が上がったとともに、情報が整理され見やすいといったUI面の評価も上がりました。リニューアル後は継続的なSEO対策を実施し、Webコンテンツを拡充していくことで問い合わせ数が大きく向上しました。

事例の詳細は以下からご覧いただけます。

事例:製品ブランディングと適切なSEO対策で受注が増加

事例4 株式会社長野サンコー

株式会社長野サンコー

事業内容 プレス金型の設計・製作およびプレス加工
サイトURL https://www.naganosankoh.jp/
施策内容 Webサイト制作、SEO対策

抱えていた課題

以前よりWebマーケティングを実施していた同社。しかし、目指していたのがインターネット上で取引される案件数が絶対的に少なく、受注難易度が高いとされる量産案件の受注だったため、なかなか見合う案件の引き合いを獲得することができずにいました。

実施したWebマーケティング施策

難度の高い量産案件を獲得するためには、相当数のアクセスユーザをWebサイトへ呼び込む必要があると考え、「絞り加工」や「プレス金型」といった検索需要が大きく、SEO難度の高いキーワードによるSEO対策が必須と考えました。難度の高いキーワードによるSEO対策を成功させるために、自社の技術紹介だけではなく、その技術に関する解説コンテンツを弊社にて執筆し掲載すると共に、大量の加工事例を掲載することで、コンテンツリッチなWebサイトへとリニューアルしました。

Webマーケティング施策の成果

対策キーワードでの検索上位表示を実現し、多くの引き合い獲得に成功しました。その結果、Webサイトのリニューアルから1年経たずして、超大型の量産案件の受注を達成することができました。

事例の詳細は以下からご覧いただけます。

事例:Webマーケティングでは難易度の高い量産案件の受注に成功

事例5 サイエナジー株式会社

サイエナジー株式会社

事業内容 軟X線検査装置およびシステムの開発・製造
サイトURL https://scienergy.jp/
施策内容 Webサイト制作、SEO対策、リスティング広告、マーケティングオートメーション導入、アクセス分析・改善

抱えていた課題

同社はこれまで新規顧客獲得を展示会での営業活動に依存していました。そのため、展示会開催直後は受注数が急増しましたが、展示会が開催されない期間は受注数が激減してしまい、受注の波が激しいことを課題として抱えていました。近いうちに製造の内製化を図る計画があったため、なるべく受注を平準化したいと考えていました。

実施したWebマーケティング施策

主要対策キーワードである「X線検査装置」を中心にSEO対策とリスティング広告を実施し、多くのリード獲得を実現しました。またアクセス分析を行ったところ、問い合わせに到達したユーザーの多くが「噛み込み」「液漏れ」などといった用途系ページからの流入が多いことが判明しました。そのため、用途系のページとして「ダーツ検査」や「シール検査」といったページも新設することで、より多くのリード獲得に成功しました。

Webマーケティング施策の成果

月によって多少の波はありますが、多いときの問い合わせ数は以前の10倍くらいになりました。また、MAを導入することで、展示会後のリードの反応がわかるようになり、ホットリードに絞り込んで営業アプローチできるようになったので、営業効率を大きく上げることができるようになりました。

事例の詳細は以下からご覧いただけます。

事例:コロナ禍でもデジタルマーケティングが展示会に代替する営業手段として活躍

以上、製造業のWebマーケティング完全ガイドでした。当記事を読んでも解決しないお悩みや、Webマーケティングを外注したい、という方は「技術をマーケティング」することを得意としている弊社(テクノポート株式会社)までお気軽にご相談ください。

この記事の執筆者
徳山 正康
テクノポート株式会社 代表取締役

製造業専門のWebマーケティング事業と技術ライティング事業を手がけるテクノポートの代表を務める。「技術マーケティングで日本の製造業に追い風を」を経営理念に、これまでに数名の町工場から一部上場のメーカーまで、累計1,000社を超える製造業を支援し、数多くの企業の経営革新を実現。

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Webサイトのアクセスデータ分析からSEO対策まで

「モノカク」を運営するテクノポートでは「技術をマーケティングする」という事業理念のもと、新規顧客獲得や技術の用途開発を目的としたWebマーケティングの支援を行っております。
Webサイトの制作・リニューアルに注力する会社は多いですが、公開後の更新を戦略的に行えている会社を多くありません。公開後の運営は投資対効果が高く、ライバルサイトと差を図るのに最も重要な施策です。

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