YMクラブさんの定例会でFacebook活用セミナーを行いました
6月22日(金)に大田区の社団法人大森工場協会に加盟している製造業者を中心に活動していらっしゃるYMクラブさんの定例会にて、Facebook活用セミナーを行なって参りました。
YMクラブさん:http://www.ym-club.net/
今回はお題が「Facebook活用」ということで、いつもの定例会よりも参加された方々の平均年齢が若かったそうです。
主に20代~40代の若手経営者総勢20名近くの方にご参加頂きました。
以前に同じような異業種グループの会合で同様のセミナーを行ったのですが、今回はその時よりも年齢層が若かったこともあり、既にFacebookを活用されている方が70%近くいらっしゃいました。
その背景には、昨今の閉塞感を感じる経営環境があるようで、2代目・3代目経営者として何かしなくては、と危機感を感じていらっしゃる方が取り敢えず試してみようという想いでFacebookを始めているようでした。
最近Facebook活用に関する講演依頼をちょくちょく頂けるようになったのですが、中小企業での活用事例がまだまだ少ないのが現状です。
とりわけ中小製造業での活用となると更に少なくなってしまうように感じます。一般消費者を相手にしている飲食店や小売店などの業界とは少し状況が異なり、ビジネス活用の領域にまでいくことが少ないようです。
講演の中でも話したのですが、中小製造業の活用事例がなかなか増えてこないのには下記の理由があると考えています。
①製造業の事業特性
Facebookをはじめとしたソーシャルメディアマーケティングの世界は「マーケティング3.0」の考え方のもとで有効だと言われています。
マーケティング3.0の考えでは、顧客の購買要因として商品やサービスが”差別化”されていることではなく、”共感できるかどうか”がポイントとなってきます。
そもそもマーケティング3.0はソーシャルメディアの普及と共に生まれた概念ですので、ソーシャルメディアの普及が進んでいない業界では当てはまらないと考えられます。
また、ソーシャルメディアがある程度普及したとしても、工業の世界ではやはり「コスト」、「納期」、「品質」といった要素は購買を行う上で重要な要因であり続けるのではないでしょうか。
②中堅・大手メーカーの社員によるビジネス利用が少ない
Webマーケティングを行う上で、やはりメーカーからの受注は狙っていきたいところです。
しかし、それをソーシャルメディアマーケティングによって達成するのは難しいと考えています。
その理由は、中堅・大手のメーカー社員がビジネス目的で利用することを会社がコンプライアンスによって抑制している現実があるからです。
これも当たり前の話しですが、社員が自由勝手にFacebookで会社の情報を発信したら外に出てはマズい情報まで発信してしまう可能性があります。
そのような事が起きないよう、Facebookの利用を社員に対し抑制しているので、なかなかFacebook上にメーカーの社員の方が登場する機会が少なく、仕事に繋がることは難しいと考えられます。
③異業種へ展開するための仕掛けがない
①、②より、やはり一般消費者や異業種(ソーシャルメディアの普及が進んでいる)向けの商品・サービスを持っている会社の方が向いていると考えられます。
しかし、中小製造業でそのような展開を行なっている会社はまだまだ少ないのが現状です。
企業として、異業種展開の戦略とFacebook活用は両輪で行わなくてはならないのかも知れません。
以上の理由より、私は中小製造業の方へFacebookを無理にオススメすることはしません。
しかし、個人レベルの活用で見れば、経営者の重要な仕事の一つである「人脈づくり」をこれほど効率的に行えるツールはありません。人脈づくりのためであれば、中小企業の経営者の方は絶対に使うべきだと考えています。
また、将来的に製造業界のソーシャルメディア普及率が高まった際にどのような変化が起るかも分かりません。いまFacebookを使っていないことが大きなチャンスを逃すことに繋がる可能性もあります。
経営者たるもの常に将来の外部環境変化に対し、先見の目を持って自身の行動を決めていくことは必要なことです。
セミナー終了後には懇親会にも参加させて頂きました(写真撮るの忘れてしまった・・・)。
若手の経営者が多いこともあり、この厳しい経営環境の中でも憂うことなく希望を感じている方ばかりでした。
前向きな話をたくさん聞かせて頂き、たくさんのパワーを頂きました!今後とも仲良くさせて頂きたいと思います。
【最後に告知】
来週もFacebook勉強会やりますので、よろしくお願いします!!
https://www.facebook.com/events/392144404171247/