製造業のSEO成功事例を徹底解析

テクノポートの永井です。今回はSEOに強いWebサイトを紹介し、そのサイトがなぜSEOに強いのかを解析していきたいと思います。調査するSEOキーワードは「めっき」「機械加工」「放電加工」「ロストワックス」「プレス加工」の5つ。ぜひ参考にしてみてください。

【執筆者紹介】永井 満
この記事の執筆者
永井 満
テクノポート株式会社 東海地方責任者

大手メーカーで設計開発を経験しているWebマーケター。クライアントの技術を理解した上でWebサイト戦略を立てることを得意としてます。

【経歴】
日本大学大学院航空宇宙工学専攻
ボッシュ株式会社でディーゼルエンジンのポンプ設計を担当
永井 満 が執筆した他の記事をみる

対象キーワードのSEO記事を徹底解析

1.めっき(月間検索需要:14,800)|2022-11-10時点での検索結果

「めっき」は月間検索需要も多く、競合サイトもたくさんあるため、SEOはかなり難しいキーワードになります。その中で2位になっているのが「ヱビナ電化工業株式会社」のWebサイトです。Webサイトはこちら

SEOの分析をするときに大切なのは「Googleは何を考えているか?」を想像することです。想像するための材料として「Googleが評価しているサイト」である検索結果の上位数サイトをチェックしていきます。

「めっき」の場合、上位サイトすべてが「めっきとは?」という記事になっています。このことより「めっきで検索する人は、めっきとは何か知りたい」ということが想像できます。
すると、構成としては

  • めっきとは
  • めっきの歴史
  • めっきの種類
  • めっきの役割
  • めっきのメリット・デメリット

などを入れることが必須になってきます。さらに、上位5サイト中3サイトはめっき会社なので権威性も高くなっていそうです。

「めっき」で上位を狙う場合は、今の上位サイトと同じ情報を出しても、Googleから評価されない可能性が高いため、SEO戦略としては

  1. すべての情報を網羅した網羅系で攻める
  2. めっきに関する情報を複数ページ作る
  3. めっき以外の技術を掲載する

基本的には網羅系以外で上げるのは難しそうです。そのため、すべての情報を1ページに入れるか、複数ページに分けるのがいいでしょう。文字数としては1万〜2万字程度は想定する必要がありそうです。

5位のNISSHA株式会社は1ページの構成ですが、他のサイトはめっきに関する内容で複数ページ作っています。特に、2位のヱビナ電化工業株式会社は100ページ以上はありますので、検索結果の上位を狙うのは相当難しそうです。

これから上位表示を目指すのであれば、めっき以外の情報を掲載することも検討したほうがよいでしょう。検索者のニーズを「めっきを知りたい→表面処理を知りたい」に拡大解釈することで、他のサイト以上に網羅性の高いコンテンツを作れるようになります。もちろんGoogleがそれをどう解釈するかによりますが、現状は上位サイトのどれも同じような情報になっているため、他のサイトよりも価値があると判断してくれるかもしれません。

2.機械加工(月間検索需要:4,400)|2022-11-10時点での検索結果

「めっき」のときとは異なり、コーポレートサイト1つ、まとめサイト2つ、Wikipedia、indeedが上位に来る結果となりました。「めっき」の場合は上位5サイト中3サイトが専門企業サイトでしたが、「機械加工」では上位5位にそのようなサイトは存在していません。

株式会社エージェンシーアシストも商社という業態であるため、実質機械加工専門のコーポレートサイトは上位表示されていない結果となりました。

そのことを考慮すると、Googleは「検索者は機械加工について調べているが、機械加工の種類が多く1ページで完結できないため、機械加工関係のページが多いWebサイトを上位に表示する。ただ、転職ニーズもありそうなのでindeed、本もありそうなのでamazonも表示しておこう」と考えていると想定できます。

特に、meviyは機械加工のページ数も多く、さらに運営者がミスミグループであるため権威性も高く、1位を取れていると予想されます。

では、「機械加工」で上位表示させるためにはどうすればよいかというところですが、まず1ページだけで上げるのは難しそうです。そのため、複数ページを想定した網羅系にする必要があります

まず、「機械加工とは」という親記事を1本決めて、そこに子記事をくっつけることで上位表示はされると思います。子記事は「機械加工」に関するすべての情報ですね。例えば、加工の種類、精度、材料、使用環境、加工機械などになります。

短時間でここまでするのは難しいと思いますが、親記事を作ってから徐々に子記事を作っていくことで、長期的には上位をめざすことができると思います。

3.放電加工(月間検索需要:2,400)|2022-11-10時点での検索結果

こちらもおもしろい結果になりました。上位5サイトに放電加工の専門企業はおらず、まとめサイト4つ、Wikipediaという結果です。

内容は「放電加工とは」という「めっき」の検索結果と同じですが「めっき」の場合はめっき屋さんが多かったのに対し、「放電加工」では放電加工屋さんは上位5サイトにはいない結果となりました。

理由としては

  1. 放電加工屋さんがSEOをやっていない
  2. 放電加工屋さんのSEOが弱い

のどちらかかと思います。

そのため、Google的には「放電加工屋さんのWebサイトを出したいけれど、充実した情報を掲載しているところがないので、まとめ系サイトで情報が充実したサイトを上位に表示しよう」という考えになっていると予想されます。「めっき」の検索結果を見る限り、このような網羅系コンテンツは権威性が重視されると思われるため、実際に事業として放電加工を行っている企業のコンテンツがもっと上位にきてもいいのではないかと考えられます。

なので、放電加工屋さんはまっさきに「放電加工とは」系で、SEOを行ったほうがよいでしょう

放電加工を専門にしていない場合は、それ以上の網羅系で攻めるしかないでしょう。ただし、網羅系の場合は現在の上位サイトと競合し、かつ権威性でも差異が出ないため複数ページでのSEOをする必要があると考えられます。

4.ロストワックス(月間検索需要:2,900)|2022-11-10時点での検索結果

「ロストワックス」の検索結果は上位5位の中で、専門企業サイトが4つ、まとめ系が1つと専門企業のWebサイトが上位を占める形になりました。パターンでいうと「めっき」と同じようなパターンになります。コンテンツの内容はすべて「網羅系」でロストワックスの基礎知識の説明がほとんどです。その中でも1位となっている株式会社武杉製作所の網羅性は非常に高いと思われます。

ロストワックス専門企業が「ロストワックス」で上位に表示されるためには、株式会社武杉製作所よりも多くの情報を網羅する必要があります。1ページで難しい場合は複数ページ、複数ページでも検索順位が上がらない場合は、ロストワックスの代替となる技術などの紹介も有効になりますので、トライしてみてください。

5.プレス加工(月間検索需要:2,400)|2022-11-10時点での検索結果

「プレス加工」の検索結果は上位5位の中で、まとめサイト4つとWikipediaという結果でした。

パターンとしては「放電加工」と同じようなタイプになります。Googleとしては「プレス加工専門企業のサイトを上位表示させたいが、コンテンツが弱いのでまとめ系の記事を出している」という状況だと想定されます。そのため、プレス加工専門企業が「プレス加工」で検索上位を狙う場合は、「なるほど!機械加工入門」のような網羅系を書けば、10位以内には入ってこられると予想されます。ただ、「なるほど!機械加工入門」は株式会社キーエンスが運営しているもので、権威性もそれなりに高いと思われるので、1位を取るのは難しいかもしれません。

プレス加工は種類や方法、動力などいろいろとコンテンツは用意できると思います。弊社のYouTubeでもプレス加工の概要を紹介していますので、ぜひ見てください。

まとめ

今回は「めっき」「機械加工」「放電加工」「ロストワックス」「プレス加工」の5つのキーワードで検索したときの上位サイトの傾向と実際に上位に表示させるためにはどうすればいいかという内容を解説しました。

1単語の場合はほとんどが網羅系になりますので、どこまで網羅性の高い記事をかけるかが需要になってきます。そこで他社サイトを参考にするのもよいのですが、書籍なども参考にしてみてください。トコトンやさしいシリーズなどはかなりまとまっていますので、コンテンツ作りの参考になると思います。

トコトンやさしいシリーズ

テクノポートでは製造業系キーワードのSEOに特化したサービスも行っています。キーワード調査から記事作りまで一貫して対応できますので、お気軽にご相談ください。

この記事の執筆者
永井 満
テクノポート株式会社 東海地方責任者

大手メーカーで設計開発を経験しているWebマーケター。クライアントの技術を理解した上でWebサイト戦略を立てることを得意としてます。

【経歴】
日本大学大学院航空宇宙工学専攻
ボッシュ株式会社でディーゼルエンジンのポンプ設計を担当
永井 満 が執筆した他の記事をみる

Webサイトのアクセスデータ分析からSEO対策まで

「モノカク」を運営するテクノポートでは「技術をマーケティングする」という事業理念のもと、新規顧客獲得や技術の用途開発を目的としたWebマーケティングの支援を行っております。
Webサイトの制作・リニューアルに注力する会社は多いですが、公開後の更新を戦略的に行えている会社を多くありません。公開後の運営は投資対効果が高く、ライバルサイトと差を図るのに最も重要な施策です。

関連記事一覧