技術ライティングサービス

技術ライティングを外注するときに気をつけること~5W1Hをはっきり伝えよう

【執筆者紹介】佐々木千之
この記事の執筆者
佐々木千之
会社名:テクノポート株式会社
役職:技術ライティング事業部 部長
執筆テーマ:技術ライティング、ライティング全般

【経歴】1992年~株式会社アスキーでパソコン雑誌編集部、Webニュース編集部に在籍。2001年~アイティメディア株式会社にて、ZDNet Entrerprise編集部でエンタープライズ系IT企業の取材・記事編集を担当。同編集部プロデューサー(編集長相当)。ITmedia News編集部に異動し、取材・記事編集および広告記事の執筆編集を担当したほか、ITmedia News編集長として、編集部員および媒体のマネジメントに携わる。その後、MONOist編集部で取材・記事編集を担当。2011年~フリーランスの編集者/ライターとして活動。
2021年11月テクノポート株式会社入社。
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テクノポート、技術ライティング事業部の佐々木です。前回は自分でライティングをする人に向けて、技術を伝えるために気をつけることやポイントを書きました。しかし、さまざまな理由から、自分ではなく社内の他の人やクラウドソーシングサービス、コンテンツ作成サービスなどに、ライティングを依頼する人も多いでしょう。今回は、ライティングを依頼する際に気をつけるといいことについてお伝えします。

ちゃんと伝わらなければちゃんとしたものは仕上がってこない

「自社サイトにオリジナルコンテンツを載せたいが、自分では文章を書くことになれていないから外注したい」「自分で書いていたが、思ったより大変なので次は外注したい」と考える担当者さんがまず調べるのは、クラウドソーシングサービスでしょうか。あるいはコンテンツ制作サービスを提供している会社にお願いすることもあるでしょう。

しかしながら、そうしてアウトソーシングによって上がってきたコンテンツを見てみたら思っていたものと全然違う、という経験がある担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。コンテンツをアウトソーシングする際には、書いてほしいことが書き手にきちんと伝わることが大事です。自分でライティングをするなら書きながら集めていけばいい資料やデータでも、アウトソーシングなら依頼するときにそろえておかなくてはなりません。自分でライティングをするよりもちゃんとした準備が必要です。またそうして準備する資料は、その内容が外部の書き手に間違いなく伝わるものでなくてはなりません。

これがうまくできないと、書き手の理解度や解釈によってはできあがったコンテンツに満足できず、何度も修正を繰り返すことになったり、別の書き手にお願いしなくてはならなくなったりします。

どうすれば書き手にうまく伝わるか

小学校の国語の時間に「5W1H」について教わったことはありませんか。5W1Hとは、文章(特に誰かに説明する文章)を書く際のポイントです。

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(だれが)
  • What(なにを)
  • Why(なぜ、どうして)
  • How(どのように)

これはそのまま、コンテンツ作成のポイントにもなります。例えば新製品についての紹介や、事例などのコンテンツを作る場合を想像してみるとお分かりいただけると思います。

技術に関するコンテンツの場合は、そうした資料が、社外の人にも通じる言葉になっているかも大事です。どんな業種にも言えることではありますが、製造業の中でだけ通じる専門用語や、その会社内でだけ通じる単語では、いくら丁寧に書かれていても、書き手が理解できない可能性があります。結果として間違った表記になったり、その部分のコンテンツを書いてもらえなかったりします。書き手は通常、自分が理解できないことは書けない(書かない)のです。

そうはいっても、専門用語を使わずに説明するのは難しい場合もあるでしょう。そんなときは、専門用語に注釈をつけたり、文章だけでなく図版を入れたりすることを考えましょう。そうしてつけた注釈は、他のコンテンツを依頼するときにも使えますし、分かりやすい図版は、書き手に説明するためだけでなく、書いてもらうコンテンツのなかでも使えるので、無駄にはなりません。適切な説明に適切な図版が加わると、読み手の理解度はぐっと高まります。

まとめ

自分でライティングをする場合でもアウトソーシングする場合でも、準備すべきものはほとんど変わりません。「コンテンツを書く」部分を自分がやるか他の人がやるかということなので当然と言えば当然ですね。きちんと内容が伝わる資料やデータを用意すれば、アウトソーシングでできあがったコンテンツが思ったものと違う、という事態は避けられるでしょうし、書き手が内容をよく理解できることでコンテンツの仕上がりはよりよいものになるでしょう。

うちの製品や技術の説明を分かりやすく説明すること自体が難しい、そのための時間がない場合は、業界や技術に詳しい書き手にライティングを依頼することで、手間をいくらか省略できます。

技術ライティング事業紹介

テクノポートでは、製造業の現場経験や工業に関しての知見を持つライターによる技術系企業のためのコンテンツ制作サービスを展開しています。

専門的な内容も含めて技術を正しく理解し、製造業のターゲットにきちんと伝わるコンテンツを制作できることが、他のコンテンツ作成サービスにはないテクノポートの技術ライティング事業の強みです。デジタルマーケティングのノウハウと合わせ、新規顧客獲得や技術の用途開発を目的としたWebマーケティングを支援します。

技術系ライターによる製造業のためのコンテンツ制作支援

「モノカク」を運営するテクノポートでは「技術をマーケティングする」という事業理念のもと、新規顧客獲得や技術の用途開発を目的としたWebマーケティングの支援を行っております。
Webマーケティングを推進するためのコンテンツ制作にリソースが不足していませんか?当サービスでは、技術用語の分かる専門性の高いライターが貴社のコンテンツ制作をご支援します。

この記事の執筆者
佐々木千之
会社名:テクノポート株式会社
役職:技術ライティング事業部 部長
執筆テーマ:技術ライティング、ライティング全般

【経歴】1992年~株式会社アスキーでパソコン雑誌編集部、Webニュース編集部に在籍。2001年~アイティメディア株式会社にて、ZDNet Entrerprise編集部でエンタープライズ系IT企業の取材・記事編集を担当。同編集部プロデューサー(編集長相当)。ITmedia News編集部に異動し、取材・記事編集および広告記事の執筆編集を担当したほか、ITmedia News編集長として、編集部員および媒体のマネジメントに携わる。その後、MONOist編集部で取材・記事編集を担当。2011年~フリーランスの編集者/ライターとして活動。
2021年11月テクノポート株式会社入社。
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