メールマガジンの作り方

【執筆者紹介】一之瀬 隼
この記事の執筆者
一之瀬 隼
現役エンジニア、製造業系ライター
執筆テーマ:標準化、自動車、ロボット、他製造業全般

【経歴】
工学系の大学を卒業後、現職に就職し組み込みシステム開発のエンジニア業務に従事。先行開発、量産開発と並行しながら、技術標準化や海外子会社への技術伝承を通して会社を強くする活動に取り組む。
自動車を軸に材料・生産技術・開発方法など、現役エンジニアとしての視点を文章に落とし込むことを意識しながら、ライター活動を行っている。
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製造業のエンジニアで、製造業系ライターとして活動している一之瀬です。Webマーケティング手法の一つとして、メールマーケティングがあります。今回は、メールマーケティングを代表する「メールマガジン」を作る目的や注意するポイントについて解説します。

メールマガジンとは?

メールマガジンとは、企業の担当者やWebサイトの運営者から、複数の購読希望者に対して一斉に配信されるメールです。メールマガジンの配信者は、自ら購読を希望して登録した読者にのみ配信できます。

マーケティングに用いる販促ツールとして、見込み客に対して積極的に働きかける「プッシュ型」のツールと興味を持ってくれた人を引き込む「プル型」のツールがあります。メールマガジンはプッシュ型のツールに該当します。

一般的にプッシュ型のツールは、プル型のツールに比べると1件当たりの経費が多くかかることが特徴です。しかし、メールマガジンの場合、プッシュ型でありながら1件当たりの費用を抑えられる点がメリットとして挙げられます。

メールマガジンの目的

メールマガジンの主な目的は、配信者が提供する製品の販売促進です。宣伝をするだけではなく、自社の製品に興味を持ってもらうために、読者への教育や啓蒙を行うことも目的の一つとしています。

メールマガジンを通して自社や業界に対する知識を身につけてもらい、自社のファンを増やしていくことで、売上の増加につなげられます。実際にメールマガジンを配信する場合には、配信方法や配信頻度、タイトル、メールマガジンに記載するコンテンツを入念に準備する必要があります。

メールマガジンに記載するといい内容

ここからは、メールマガジンの配信を始めるときに悩むことが多い、メールマガジンに記載する内容について紹介します。メールマガジンの内容としては、次の3点を書いていくといいでしょう。

1.新着情報

新製品の情報や業界動向の変化などは、読者のニーズが大きく、読んでもらえる可能性が高いです。

自社の新製品を紹介する場合には、製品の提供を開始するタイミングに合わせて、製品に関する基本的な情報をまとめるのがおすすめです。新製品に対する認知度を高められるでしょう。

2.技術的な解説

自社製品や業界に関する知識を深めてもらうためには、技術的な解説をコンテンツにするのが効果的です。

単に技術的な解説にとどまらず、その技術が読者にとってどのような影響、メリットがあるのかも、あわせて紹介できるといいでしょう。また、丁寧でわかりやすい解説を行うことで、読者からの信頼を得やすくなります。

3.編集後記

企業の公式メールマガジンというと、「真面目な内容を書くべき」と考えがちです。しかし、メルマガの読者の中には、メールマガジンを配信する担当者の人柄が伝わるような内容を楽しみにしている人もいます。

メールマガジンの最後に、編集後記として最近の出来事や新製品開発の裏話、会社の所在地近辺の情報などを発信してみるといいでしょう。こうすることで、読者とのつながりを継続しやすくなります。さらに、メールマガジンとして配信するコンテンツが、きれてしまうのを防げるといったメリットもあります。

メールマガジンを作る際の3つの注意点

メールマガジンを作る際には、次の3点に注意して作る必要があります。

1.魅力的なタイトルを設定する

配信するメールには、クリックしたくなるような魅力的なタイトルを設定する必要があります。いい内容のメールマガジンを作成したとしても、開封されずにゴミ箱行きになってしまっては意味がありません。

4U(Useful, Urgent, Ultra specific, Unique)の原則に当てはまるかどうか確認すると、読んでもらえるタイトルが作りやすくなるでしょう。4Uには、以下のような意味があります。

  • Useful(有益性):このメールを読むことで、読者が受けるメリットが伝わるか?
  • Urgent(緊急性):「今だけ」「期間限定」などの時間的な緊急性が表現されているか?
  • Ultra Specific(超具体性):数字などの具体的な要素が含まれているか?
  • Unique(独自性):ありきたりではなく、独自の表現になっているか?

このように、タイトルはメールマガジンを読んでもらうために重要な要素です。

2.製品を導入するメリットを伝える

製品の魅力を伝えたいとき、熱が入ってつい売り込みが多くなってしまいがちです。しかしメールマガジンの読者が知りたいのは、「製品を導入することでどのようなメリットがあるか」という点です。

製品の導入で、「読者のどのような課題をどう解決できるのか」を紹介するといいでしょう。

3.効果測定をしてPDCAを回す

メールマガジンの配信数が増えてくると、読者がどのようなアクションを取っているかのデータが集まります。開封率やクリック率、エラー率、配信直後のレスポンスなどを確認し、PDCAを回しましょう。

タイトルのつけ方や配信タイミング、リンク先ページのコンテンツなどを改善していくことで、効果的なメールマガジンが作成できるようになるはずです。

まとめ

メールマガジンは、マーケティングに用いる販促ツールの中でも、低コストで運用できるプッシュ型のツールです。

コンテンツとしては、新着の情報や技術的な解説に加えて、開発の裏話や最近の出来事など、担当者の人柄が伝わるような内容もおすすめです。配信したメールマガジンを読んでもらえるように、4Uに配慮したタイトルをつけ、製品の売り込みをしすぎないように注意しましょう。

テクノポートでは、効果的なメールマガジンの作り方やメールマーケティングに対する支援を行っています。メールマガジンを活用していきたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

デジタルマーケティングに関する記事はこちらにまとまっていますのでご参照ください。

この記事の執筆者
一之瀬 隼
現役エンジニア、製造業系ライター
執筆テーマ:標準化、自動車、ロボット、他製造業全般

【経歴】
工学系の大学を卒業後、現職に就職し組み込みシステム開発のエンジニア業務に従事。先行開発、量産開発と並行しながら、技術標準化や海外子会社への技術伝承を通して会社を強くする活動に取り組む。
自動車を軸に材料・生産技術・開発方法など、現役エンジニアとしての視点を文章に落とし込むことを意識しながら、ライター活動を行っている。
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