機械翻訳を使って技術翻訳をしてみた パート1

フリーランスで技術翻訳、論文チェックを行っている堀江です。

機械翻訳は近年各段に進歩し、翻訳家を目指されている方の中には機械翻訳に仕事を奪われるのではと冷や冷やしている方もいるのでは、ないでしょうか? 今回は技術的内容の文章にグーグル翻訳を使った場合どのような訳がでるのか検証してみたいと思います。岸本工業様にご協力をいただきホームページの一部を翻訳させていただきました。原文、グーグル翻訳、修正案の順に記載します。

原文

フルフラット加工

軽小短薄化により、金属にかわる素材としてプラスチックへの素材転換が進む中で、プラスチックは金属と比べ精度が安定しないことが加工現場の悩みの種となっていました。当社ではそのような声を受け、より高精度のプラスチック加工を追求した結果、プラスチックの板厚を±30ミクロン以内の寸法精度で安定的に加工する技術「フルフラット加工」を確立しました。

<特徴>

  1. 標準で±0.03㎜以内の板厚精度を実現
  2. 350㎜×1200㎜の高範囲での加工が可能
  3. 研磨レベルの表面粗さを実現

Google 翻訳

Full flat processing

With the progress of material conversion to plastic as a material that replaces metal due to lightness, smallness, shortness and thinness, the precision of plastic is not stable compared to metal.

In response to such a voice, we pursued higher precision plastic processing, and as a result, we have established “Full Flat Processing”, a technology that stably processes plastic plate thickness with dimensional accuracy within ±30 microns.

<Features>

  1. Achieves thickness accuracy within ±0.03 mm as standard
  2. Capable of processing in a high range of 350 mm x 1200 mm
  3. Achieves polishing level surface roughness

修正案

Full flat processing

In the progression of using plastic as a material that replaces metal due to being light and compact, there are worries by processors that plastic cannot be processed to the same precision as metal.

In response to those concerns, we pursued higher precision plastic processing, and as a result, we have established “Full Flat Processing”, a technology that can stably process plastic with a dimensional precision of ±30 microns.

<Features>

  1. Able to achieve precision of thickness within ±0.03 mm
  2. Capable of processing large areas of 350 mm x 1200 mm
  3. Polished level of surface finish

何点かポイントをピックアップしてみてみましょう

”軽小短薄”と言葉ですが、英語にそのまま該当する言葉はありません。google翻訳では軽=lightness, 小= smallness, 短=shortness, 薄=thinness となっていますが、そのまま英語にしてしまうと”プラスチックは金属より、軽くて、小さくて、短くて、薄い” となり、文章として長くなり、かつ、わかりにくくなってしまいます。私なら、light and compact(軽くて、コンパクト)と訳します。

”素材変換”という言葉ですが、google翻訳ではmaterial conversionとなっていますが、金属をプラスチックに変換するという意味にもとれるので、不自然です。私ならusing plastic as a material that replaces metalと訳します。

”当社ではそのような声を受け”のgoogle翻訳は” In response to such a voice”ですが、a voiceだと一人になってしまいますし、意味はわかりますが、不自然な言い回しです。そのため” In response to those concerns”と変更しました。

Google 翻訳で”1.標準で±0.03㎜以内の板厚精度を実現”の “標準”という言葉がas standardとなっていますが、もしマーケティング的に載せているのであれば standardという言葉はあえていれなくてもよいかもしれません。standardという言葉は例えば、宅配を頼んだ時 “Standard shipping time is 3 days.”というように使いますが、標準3日なのでもしかしたら、4日かかるかもしれないという印象を受けます。もし、このウェブサイトが “±0.03mm以内の板厚精度を実現”というのを強調したいのであれば、standardという言葉は、はずしてもいいかもしれません。(0.04mmの可能性もあると受け取られたくないので)

 

いかがでしたでしょうか?あくまで修正案なので、これより良い訳があるかもしれません。しかし、まだ機械翻訳に翻訳の仕事を完全に取られるまでには、まだ多少時間はあるように思います。

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