緊急アンケート コロナ禍において業績は?
こんにちは!ものづくりコミュニティ・MAKERS LINK 主宰の栗原です。緊急事態宣言が解除されぬまま、また、原稿の締め切り日を迎えました。会いに行ける町工場社長として活動できる日が待ち遠しいところです。
コロナ禍にあって、皆さんのお仕事はどんな状況でしょうか?私の会社(金属加工業)も、得意先の工場が稼働停止した影響もあり、受注が激減、かなり厳しい状況となっています。そんな中、MAKERS LINKでは、広く情報を集めてみたいと思い、Facebookグループでアンケート調査を行ってみました。今回は、そのアンケートの集計結果をレポートとしてお届けします。
アンケートはweb上で行い、回答は30名の方にお寄せいただきました。まずは、回答いただいた皆さんの業種や事業規模についてお尋ねしました。
この記事の目次
業種
いちばん多いのは、請け負い加工業で50%、続いてメーカーの30%でした。当然のことながら”ものづくり企業”がほとんどとなっています。
事業規模
事業規模については、従業員数20人以下が90%という結果。アンケートの主旨からか、やはり中小、小規模事業者からの回答が多かったのかなと思います。
コロナ禍による業況への影響について
業績が大きく下降したという回答が46.7%、同じくやや下降が40%と、合わせて約9割がコロナの影響が大変厳しいという結果となりました。
もう少し、詳しく見てみると、従業員数 20人以下の請け負い加工、14社のうち、大きく下降が5社。やや下降が8社。影響なしが1社。同じく従業員数 20人以下のメーカー、6社のうち、大きく下降が4社。やや下降が2社。となっており、小規模の事業者のほうが影響が大く、そのほかの業種でも同様の傾向があるようです。
コロナ感染対策
次に、どのようなコロナ感染対策をとっているのかお聞きしました。基本的な手洗い、うがい、マスク着用はもちろん、アルコール消毒や換気などを定期的に行っているという回答が、ほとんどの会社さんから寄せられました。そのほかには、通勤時間や方法を工夫されたり、営業外出の自粛など、それぞれに対策を講じられているようです。
また、景気後退に対する対策を実施されていれば、教えてください、との問いには、
- 「休業と雇用調整助成金の交付を検討」
- 「打つ手無しと言ったところです。兎に角今は、コロナ禍が終息を待つしかありません」
といった声のほか、
- 「業務の幅を広げること、客先を増やすことに集中」
- 「雇用安定助成金の準備、普段なかなか進捗していなかった自社商品の開発」
- 「レギュラー仕事が減ってはいるものの、開発相談が多数来ているので、それらに細かく対応していっています。将来の準備をしていっているイメージですね。」
- 「通常業務のスピード化 DMで情報提供。HPの更なる拡充」
など、前向きに回復への準備を進めているとの回答もありました。
個別の意見をいくつか
最後にお名前を公表しても良いという方からのご意見もいくつか。
有限会社中村電機 代表取締役 中村勝彦様
- 「製造業の変革時期です。中小企業の協業や連携は必須です。もっともっと面白いことが出来れば良いですね」
万有鍛工株式会社 代表取締役 石田知己様
- 「コロナウィルス禍を機に行き過ぎたグローバル経済からの決別を」
有限会社ロッキー化成 代表取締役 鎌田和明様
- 「いつもためになる企画をありがとうございます。何とか皆んなでここを乗り越えていきましょう!」
松原工業株式会社 代表 吉田昭喜男様
- 「日本国内のものづくりのPower UPが必要。その為の政策を」
全部は掲載できませんが、そのほか、有限会社大竹製作所様、株式会社TOKAI精工様、大谷技研様、メガワークス株式会社様、有限会社スズキ様、総新工業株式会社様、株式会社ワイ・エス・エム様、株式会社Piezo Sonic様、株式会社ブラスト工房様、有限会社寿山工業様、株式会社産業革新研究所様、株式会社甲信商工様、有限会社浅井製作所様、株式会社モリモト様、有限会社永進ゴム製作所様、有木製作所様、有限会社サンアーム工芸社様、有限会社 山崎精工様、株式会社ティアンドエスラボラトリ様、羽野樹脂工業様他より、ご回答、ご意見を頂戴いたしました。
皆さま、ご協力、ありがとうございました。
なお、アンケート結果についてのご意見やご質問などは、MAKERS LINK Facebookグループでディスカッションできればと思います。ぜひ、下記にご参加ください。