表現の幅を広げる技術動画事例5選
ものづくり経革広場の井上です。最近では動画を利用したPRをお考えの方が増えているようです。そこで今回は、会社PRやリクルート目的ではなく、製造業ならではの技術動画についてどのような活用方法があるのか紹介したいと思います。
この記事の目次
特徴のある技術動画事例
あっと驚かせる仕掛け動画 株式会社武田金型製作所
なんの変哲もない金属のプレートから文字が浮かび上がります。原理的にはワイヤーカットで抜いた文字の部品と、文字を抜かれた母体を用意し、合体させて押し出しているだけですが、継ぎ目の見えない状態にはめ込むためには高い技術が必要です。技術自体をPRするのは難しいですが、こういう見せ方で注目を集め、それを実現するためには高い技術だったというストーリーであれば見る側の注目度も高くなりますね。
鋼鉄で作るジグソーパズル 有限会社オクギ製作所
こちらも高精度なワイヤーカットで金属板を加工したものです。継ぎ目が無いように見えますが、パズルになっています。ちなみにこのパズル、絵がついていないので相当難しいそうです。
様々な用途を連想させるキレイな動画 有限会社岸本工業
きれいな動画ですね。アクリルと写真は相性がよく、写真映えします。この動画は用途開発を目的としたものです。特殊な技術を開発したもののどのような用途で活用すればよいか思いつかず、この動画を見た人が新しい用途を見つけて相談して欲しいという考えで制作しています。
あまり認知されていない技術自体を伝える動画 株式会社佐藤製作所
世間一般であまり認知されていない「ロウ付け」という技術動画です。自社をPRするというよりも、この技術自体が珍しいため、どのような技術なのかを説明するための動画となっています。技術自体の認知度が高まれば、自然とその技術を保有する自社の認知度も上がるという思惑があります。
品質に拘っていることが伝わる動画 大鉄精工株式会社
品質の高さを動画で表現するというのは珍しいと思いますが、実際の計測方法や、どれぐらいのこだわりを持って加工しているかが伝わってきます。動画だけでなくそれを補う説明文は必須です。一般の人が見たらまったくわからない領域ですね。
動画の編集方法
MacユーザーならiMovie
iMovieは、Macに標準搭載されているフリー動画編集ソフトです。アップル公式のiMovieはMacユーザーにとってすぐに使えて機能豊富な、とても心強い存在です。
Windowsユーザーなら
WindowsユーザーならWindowsムービーメーカーだと思っていたのですが、サポートが終了してしまっているようです。代わりに使えると思ったのは、Youtubeの動画エディタです。これも去年の9月で廃止されたみたいな話があったのですが、現状でも動画の編集は利用できます。インストールの必要がなく、直接ブラウザ上で編集できます。
動画アップ方法
自社で利用しているサーバーにアップする方法もありますが、基本的にはYoutubeにアップして、それをHPなどに埋め込む方法が最近では多いです。動画を用意し、Youtubeのアカウントを取得したら、下の写真のように①の+ボタンをクリック⇒②ファイルをアップロードで完了します。
HP等に利用したい場合は、動画の下にある共有ボタンをクリック、埋め込みコードをコピーしてhtmlの貼り付けたい部分にペーストするだけです。
昔に比べネット回線速度も早くなり、スマホでも動画を見られる時代になってきたことにより、文字、画像、動画と表現できる幅が広がってきています。目的に合わせたユーザーへの最適な表現方法を考える必要が出てきているのだと思います。