最期のフロンティア アフリカの市場は?!

皆さんこんにちは!
製造業経革広場の山口遥です(^^)/

さて、早速ですが、
皆さんは「アフリカ」と聞いて何を思い浮かべますか?

原住民?裸で生活?大草原?貧困?支援?

答えは、No!
現代のアフリカは高い経済成長率を持ち、日本からもトヨタ、ホンダ、日産といった自動車関連企業、東芝、シャープなどの電機各社、パイロットやペんてる、資生堂などの日用品などの会社が既に進出しております。

今もそういった近代文化を受け入れず、生活している民族もありますし、まだまだ貧富の格差は日本の比べ物になりません。
しかし、多くの人が携帯電話を持ち、車に乗り、スーツを着て働く、といった生活スタイルです。
まさに近代国家であり、活気に満ちたアフリカ諸国。

最近では、横浜で開催されたアフリカ開発会議(TICAD V)が記憶に新しいのではないでしょうか?
TICAD Vでは、アフリカでのビジネスチャンスがメディアでも取り上げられていました。
ただ、アフリカの「どこの国」で、「どういったチャンス」があるのか?
そういったことは誰もが漠然とした疑問を抱えていらっしゃるのではないでしょうか?

私は、今後の中小製造業が進出するチャンスは大いにあると思っております。

今回は、私山口に所縁のある「ケニア」の例をご紹介したいと思います。
縁があるといっても、学生時代に2度訪問して、すっかりケニアの魅力にはまってしまっただけなのですが…(笑)

東アフリカの赤道直下に位置するケニアの主要産業は農業ですが、他のアフリカ諸国と比較しても工業化は進んでいる国と言えます。
ケニアの首都ナイロビにも、東京の大田区のような数千の企業が集まる工業団地があります。
とてもニーズに近いところに居て、集積地内での分業が可能なためソーラーパネル付きの携帯電話などが創意工夫の末、生まれたりするのだそうです。
しかし、こういった零細企業は、ほとんどが政府に登録せず事業を行っているインフォーマルセクター事業者とのことです。
その付加価値はGDPの2割を占めているとも言われています。

そのインフォーマルセクターにとって、自動車修理は代表的な職種です。
現代のケニアにおいて、自動車は「贅沢品」から「必需品」になってきています。
私がケニアに行った5年前も、街中で見かける車には、ほとんどがTOYOTAの文字が入っていました。
夕暮れ時になると、自動車の渋滞は日常茶飯事のようでした。

工業団地の自動車修理工場の周囲には、部品を作る金属加工業者、シートを作る皮革業者、塗装業者らの工場が並んでいます。
自動車の市場が育ち、修理業者が広く存在し、いくつかの部品は国内で内製できるようになりました。
しかし、国内で部品を調達し、完成車に仕上げるような自動車の産業構造はまだ生まれていません。

≪日本にとってのネック≫
日本の海外進出と言えば、人件費の安い地域に製造拠点を移すというのがセオリーになっています。
しかし、アフリカは一般的に法定賃金が高く、人材不足、水・電気などインフラコストが高い所がほとんどです。
そういった理由から、製造業が競争力を持ちづらい地域とされてきました。

他の軽工業に比べ、現地調達できる原料や資機材の幅が狭く、調達コストが高くつくことが、さらに製造業の発展を妨げていると言えるでしょう。

しかし!ケニアでの組み立て生産は既に行われています。
溶接、塗装をケニアで行うコンプリート・ノックダウン工場も存在しています。
2012年1月~10月の新規登録台数では、ケニアで組立生産された自動車が占める割合が半数にまで増えました。(ケニア統計局発表)

トヨタでは1977年より「ランドクルーザー」の組立を開始しました。
この工場は、トヨタだけでなく、世界のあらゆる自動車メーカーから委託生産を受けているそうです。
ホンダは、今年9月からケニアで新たに二輪車の組立工場を稼働させることを発表しています。

≪今後のケニアの製造業の動向≫
1950年代、日本では海外メーカー車の組み立て生産が盛んに行われていました。
技術を習得し、戦後に多く表れた町工場、そしてチャレンジ精神に満ち溢れた起業家たちが、日本の自動車産業をけん引してきたと言えるでしょう。

ケニアでは、まさにその頃の日本が持っていた、夢や希望、そしてとらわれない発想力があるのではないでしょうか。

最近では、世界で一番安い車と言われる6000ドルのSUVが誕生しました。これは、農村地域の物流手段不足を解決しようとして生まれたのだそうです。

 

中小製造業にとって今現在、海外進出と言えば東南アジアがメインとなっています。
しかし、ケニアの例も然り、経済発展が目まぐるしい世の中で、次のステージはアフリカとも言えるのではないでしょうか?

中小製造業が、アフリカに進出する日も遠くはないでしょう。
そんな日が来るのを、アフリカ好きの山口としては待ち遠しく思います。

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