共存できるビジネスモデルを他の業界を参考に模索

先日カンブリア宮殿で青果と加工食品専門「おなかすいた」という小売店が紹介されていました。唯一無二の店作りをテーマに掲げ、業績を伸ばしています。製造業でも共通するものがあるのではと思いご紹介します。

「おなかすいた」が人気の3つの理由

  • 安さ
  • 新鮮さ
  • 美味しさ

出典:http://www.una-casita.co.jp/

都会にある直売所などは”鮮度は良いけどその分値段が高い”というのが一般的なイメージですが、「おなかすいた」は鮮度と安さを両立できている点が人気の理由です。ちなみに、私がつい先日行った千葉県の本八幡のニッケコルトンプラザにもあり、その安さに驚きました。そして確かに鮮度も良かったです。

それが実現できている理由は大きく2つです。

①品揃えより”旬と安さ”

「おなかすいた」が通常のスーパーと違うことは、何でも揃えるのではなく本当に鮮度の良い旬の野菜しか取り扱わないことです。「旬の野菜」に特化しているため、安さと鮮度が両立できるのです。また、鮮度の落ちやすい野菜は”当日売り切り”を基本としていて、時間によって価格をどんどん下げていきます。次の日に持ち越して鮮度が落ちた野菜を売らないため、店に冷蔵ケースがありません。売るために店舗什器や陳列方法にも様々な工夫がされています。”他にはない店作り”を目指し”匠チーム”と呼ばれる専門のチームが手作りしているのは新しい取り組みです。

出典:http://www.una-casita.co.jp/

②直接買い付け

スーパーの場合は、品揃えを最優先にしているため、間の卸売業者では大量発注に備え、何日か保管しているケースもあります。「おなかすいた」の仕入れは直接、市場へ買い付けに行きます。そのため、消費者の手に渡るときには何日かの鮮度の差が生まれ、それが美味しさの秘訣にもなっています。最近のスーパーでは品揃えが絶対条件のため、鮮度に対して若干劣るという弱点を突いています。

スーパーと競合せずに共存できているビジネスモデル

しかし、私が一番面白いなと思ったことは、スーパーなどと共存できているという点です。すでにスーパーが入っている大手商業施設にテナントとして出展しています。集客力という観点で「おなかすいた」は消費者に非常に魅力的であるためオファーがあるそうです。

一見、競合してしまうのでは?と思うですが、良い形での共存ができています。「おなかすいた」単体では品数的に必要なものが揃わないためスーパーが補填し、スーパーだけでは他と差別化がしづらいため人気のある「おなかすいた」で集客力を強めるという作戦です。

製造業界での共存

製造業で考えた場合、設計~製作~表面処理~組み立てまでの一貫生産(ワンストップサービス)を売りにしている会社もあれば、ある一つの加工に特化(エキスパート)していることを売りにする会社もあります。頼む側にはどちらのニーズも存在していて、まるごと頼める会社を探しているというケースもあれば、ある加工のみでも腕が良かったりコストが安い会社を探しているというケースもあります。経営者としてどちらに舵をとれば良いか試行錯誤されているお話をよく伺います。

その際に思うことは、自社でできる領域は限られているため、うまく共存できる仲間を増やしていくことが重要だということです。「いかに自社に合った仕事を獲得していくか」を考えることも重要ですが、自社だけに限らず周りも含めて特徴のあるサービスをパッケージ化し売り出していくのも今後は必要だと考えます。顧客だけを研究するのではなく、周りにいる様々な製造業を観察し交流を深めることで、新しい仕事を開拓できる余地はあるのではと考えます。それがたとえ同業種であっても、共存できるビジネスモデルである可能性はあると思います。例えば、ボリュームが多い場合に断ってしまっているものが受けられるようになったり、時期によっては詰まってしまう工程の一部分だけを補填したりすることができます。価格競争に巻き込まれないために、競合ではなく共存していくモデルを作ることが中小の製造業では重要なポイントだと思います。

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