中小製造業の採用ホームページの必要性について

こんにちは、ものづくり経革広場の永井です。最近、採用に関する相談が増えてきました。

企業を成長させるためには、人材の採用は必要不可欠です。大手企業であれば、ネームブランドや広告などを使い、良い人材を集められます。

しかし、中小企業では採用コストは限られ、待遇や仕事規模でも大手企業には勝てません。今回はそのような中小企業がうまく採用をするためにはどうすれば良いか採用専門のホームページについて考察しました。

【執筆者紹介】永井 満
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永井 満
テクノポート株式会社 東海地方責任者

大手メーカーで設計開発を経験しているWebマーケター。クライアントの技術を理解した上でWebサイト戦略を立てることを得意としてます。

【経歴】
日本大学大学院航空宇宙工学専攻
ボッシュ株式会社でディーゼルエンジンのポンプ設計を担当

【寄稿実績】
伝え方が悪いと逆効果! Webで自社技術に興味を持ってもらうための戦術
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採用専門のホームページは持った方がよい

ホームページは中小企業が自社の情報を発信できる一つのツールです。現在、ほとんどの中小企業は自社のホームページを持っていますが、その多くは受注を目的としたホームページです。しかし、「お客様に知ってもらいたい情報」と「求職者に知ってもらいたい情報」は別ですので、求職者に向けて情報を発信したい場合は採用専門のホームページを作ることをオススメします。

もちろん、採用専用のホームページを作ったからといって、採用がうまくいくわけではありません。それでも採用の確率を少しでも上げたい場合は一つの手段として作ってみてはいかがでしょうか。

求職者が求める情報とは

仕事は自分の人生を決める大きな要因です。当然、求職者の企業選びは慎重になり、出来る限りの企業の情報を集めます。企業側は求職者に安心してもらえるだけの、情報を提供する必要があります。

例えば、

  • 仕事内容
  • 教育方針
  • 給与
  • 休日数
  • 福利厚生
  • 企業文化
  • 社員の姿
  • 会社の安定性
  • 会社の成長性

があります。

正直、上記の内容では中小企業が大手企業に勝つことは難しいと思いますし、給与や休日数だけを見て入ってくる人を中小企業は求めていないと思います。中小企業は採用できる人数も限られているため、企業側も失敗はしたくないと考えています。では、どうすれば自社に合った人材が見つかるのでしょうか。

自社に合った人材はどのような人物なのか

まずは、自社が欲しい人物を明確にする必要があります。よく聞くのが、「大学の理系出身で3〜4年くらいの経験があって、30歳以下の即戦力」というような人物像を挙げることがありますが、そのような理想の人物にはなかなか出会えません。逆に、「どんな人でも良いから採用したい」というような曖昧な場合でも採用は難しくなります。

仕事の内容によっては、未経験の方でも成長意欲次第で半年も経てば戦力になります。そこで、即戦力という考えは一旦捨てて、人物ベースで採用をするほうが採用の確率は高くなります。

例えば、

  • 真面目で丁寧な仕事をしてくれる人
  • 新しいことにどんどんチャレンジしてくれる人
  • 会社のためを思い、臨機応変に対応してくれる人

などです。

社内の優秀な人や、今会社に足りていない人材などを想像していただくと決めやすくなります。このように具体的な人物像が決まると、次はその人物が欲しい情報を提供します。

欲しい人材が求める情報を出す

欲しい人材が「この会社で働きたい」と思ってくれる情報を出す必要があります。しかし、すべての求職者が自分の適正を理解しているわけではないため、「真面目で丁寧な仕事をしてくれる人」と直接的なメッセージを書いても、心に刺さりません。

イメージとしては、ホームページ全体でそのような雰囲気を出すことが大切になります。仮に、「真面目で丁寧な仕事をしてくれる人」が欲しいと思った時は

  • 社員が働いている様子を掲載する
  • 社員の声を載せる
  • 整理整頓されているオフィスの写真を載せる
  • 平等な評価制度を載せる
  • ホームページのデザインを安心感のあるものにする

といった情報を出してけば良いと思います。「この会社私に合っているかもしれない」と少しでも思って貰えれば、成功です。

採用専用のページの弱点

採用専用ページは検索されにくいという弱点があります。

例えば、仕事を依頼したい人であればgoogleなどで「板金 加工 高精度」などで調べて御社を見つけることができますが、採用ページの場合は「株式会社◯◯◯ 採用」などで検索してもらう必要があります。

もちろんgoogleを使って「◯◯県 製造職」などで調べるケースもありますが、求職者の多くはgoogleではなく、リクナビ、マイナビ等で検索するため、どこかの媒体に登録するなど積極的に告知していく必要があります。

あまり費用をかけずにできる告知としては

  • SNSを使った告知(facebook、twitterなど)
  • indeed対策(求人情報専門の検索サイト)
  • キーワードを絞ったリスティング広告

などが考えられます。

最近では1人の採用コストは100万円とも言われています。コストを掛けず採用することは大変難しくなってきています。

まとめ

結果、採用専門のページは作った方が良いですが、それだけでは採用はうまくいかず、有料広告や、採用媒体などを使って積極的に自社をPRすることが大切になります。

人材は企業の未来を左右する重要な要因です。良い人材は簡単には集まって来ないので、継続的な採用努力をしていく必要があります。

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永井 満
テクノポート株式会社 東海地方責任者

大手メーカーで設計開発を経験しているWebマーケター。クライアントの技術を理解した上でWebサイト戦略を立てることを得意としてます。

【経歴】
日本大学大学院航空宇宙工学専攻
ボッシュ株式会社でディーゼルエンジンのポンプ設計を担当

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