英語サイト制作時の注意点

こんにちは、ものづくり経革広場の橋本です。

中小企業でも海外に目を向ける企業が増えてきました。そこで、英語サイトを作成する際に気をつける点をまとめました。

世界中を対象としない

英語圏は競争が激しいため、新規で世界中を対象とした英語サイトを制作しても検索上位に入ることは非常に難しいです。そのため、まずはターゲットとなる国を絞り込んで、そこで上位を狙っていくほうが効果的です。国ごとに検索エンジンのシェアや検索されやすいキーワードなどが違ってくるため、しっかりとリサーチした上で英語サイトを制作しましょう。

アメリカ英語とイギリス英語の違い

英語と一口に言っても、方言のように様々な訛りや特徴があります。その中でも、アメリカ英語とイギリス英語の2つに大きく分けられます。

ちなみに、イギリス英語を使用する国は主にイギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、インド、シンガポール、マレーシア、香港、アフリカ諸国などです。植民地支配の影響でイギリス英語を母国語とする国は多いですが、英語人口としては、アメリカ英語のほうが圧倒的に多いです。アメリカ英語、イギリス英語の区別をしなくても意味は通じます。しかし、SEOを考えるとターゲット国に合わせて使い分けるべきだと思います。

会社概要ページ

日本語サイトでは、会社名や代表者名、設立日、資本金、売上など様々な情報を公開しています。英語サイトでは、そういった詳細な情報よりも会社のビジョンやストーリー、役員や社員の想いなどを載せています。英語サイトを作成する際は、日本語サイトをそのままトレースするのではなく、英語サイト用にコンテンツを変える必要があります。

航空世界最大手のボーイング(The Boeing Company)は会社概要で「会社のビジョン」、「強み」などを説明しています。

誰もが一度は口にするコカコーラ(The Coca-Cola Company)の会社概要ページは「歴史」、「多様性」、「従業員権利」、「安全性」、「役員の声」を載せています。

代表挨拶ページ

日本語サイトでは、代表のみのメッセージを載せることが多いです。しかし、英語サイトでは代表だけでなく各部門のトップもメッセージを発信しています。英語サイトにおいては、役員や社員の声も信頼性のために重要な要素です。

ボーイング社

コカコーラ社

フォント

英語サイトでのフォント(書体)は、日本語サイトのフォントではなく、欧文フォントにしないと見づらくなってしまいます。欧文フォントは、大きく分けてセリフ体とサンセリフ体の2つあります。セリフ体のセリフとは、文字の先端にある飾りのことです。Century、Georgia、Times、Garamondなどがあります。下記の表の上4つと下4つを見比べていただければ違いがわかると思います。

サンセリフ体のサンセリフとは飾りがないことを意味しており、Webサイトではサンセリフ体のほうが読みやすいとされています。Arial、Helvetica、Verdana、Lucida Grandeなどがあります。

ドメイン

英語サイトのドメインの決め方はいくつかあります。

①トップレベルドメインを取得する

ジェネリックトップレベルドメイン

http://keikakuhiroba.com

「.com」や「.net」などをジェネリックトップレベルドメインといいます。国別トップレベルドメインと違い、誰でも取得できます。

国別トップレベルドメイン

日本語サイト:http://keikakuhiroba.jp

英語サイト:http://keikakuhiroba.us

国別トップレベルドメインとは、国ごとに割り振られたドメインのことです。日本なら「.jp」であり、どの国を対象としたサイトなのかを示します。その国在住でなければ取れないドメインであり、ジェネリックトップドメインと比べて少し割高となります。

こちらは日本語サイトとは別にターゲット国向けのドメインを新たに取得する方法です。ターゲット国ごとにドメインを取得しなければなりません。ジェネリックトップドメインと国別トップレベルドメインでは、SEOの差はないため割安なジェネリックトップドメインのほうがおすすめです。

②サブドメインを使用する

日本語サイト:http://ja.keikakuhiroba.jp

英語サイト:http://en.keikakuhiroba.us

.keikakuhirobaの前にある「ja」、「en」がサブドメインです。レンタルサーバーでは、無料でサブドメインを設定できるため、新しくドメインを取得するなどの費用はかかりません。また、更新などの管理も一括で可能です。ただ、セキュリティ対策であるSSLはサブドメインごとに発行しなければならないため、注意が必要です。

③サブディレクトリを使用する

日本語サイト:http://keikakuhiroba.jp/ja

英語サイト:http://keikakuhiroba.us/en

サブドメインとの違いは、SSL証明書の発行が1つで済むことで費用をおさえることができることです。

サーバー

英語サイトを制作する際、ターゲット国もしくは近くの国にサーバーを置いたほうがいいです。サーバーが遠くにあるほどサイトの表示速度が遅くなるため、サイトからすぐに離脱する人が増えます。そうするとユーザー満足度が低いとみなされて、検索結果の順位が下がってしまいます。ただし、海外サーバー契約による追加費用や、サーバー会社とのやり取りは英語になること、トラブルが起きても時差のために対応が遅れるなどのデメリットもあります。

海外サーバーは、英語サイト制作時にトップレベルドメインを新たに取得する際に考慮すべきことになります。ただ、英語や中国語などの多言語サイトをもつ日本の上場企業でも、運用効率を考えて国ごとにサーバーを分けるのではなく、1箇所で管理している会社が多いです。

最後に

英語サイトは、単純に日本語サイトを英語化すれば良いというわけではありません。日本語をそのまま訳すのではなく、英語用に文章を変えなければ非常にわかりにくくなってしまいます。また、フォントやデザインなどもターゲット国に合わせて変えていかなければなりません。英語サイトは上記注意点などを考慮しながら、戦略を持って制作しなければなりません。

ホームページは24時間働く営業マンと言われています。英語サイトを制作することは英語圏へ営業マンを置くこととなり、海外展開の第一歩となります。少しでも海外展開を考えているならば、まずは英語サイトの制作から始めてみてはいかがでしょうか。

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