中小製造業でも出来るブランドの発信方法!

こんにちは、ものづくり経革広場の永井です。今回はブランドの発信方法についてまとめました。

【執筆者紹介】永井 満
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永井 満
テクノポート株式会社 東海地方責任者

大手メーカーで設計開発を経験しているWebマーケター。クライアントの技術を理解した上でWebサイト戦略を立てることを得意としてます。

【経歴】
日本大学大学院航空宇宙工学専攻
ボッシュ株式会社でディーゼルエンジンのポンプ設計を担当

【寄稿実績】
伝え方が悪いと逆効果! Webで自社技術に興味を持ってもらうための戦術
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なぜ自社のブランドを知ってもらう必要があるのか?

自社のブランドイメージを作ったら、次はそれを発信していかなければなりません。ブランドは多くの人に知ってもらうことで効果を発揮します。逆にどんなに良いブランドイメージを立てても誰にも知られなければ全く効果を発揮しません。

そもそもブランドは人の中のイメージです。そして、人は自分の中にあるイメージによって何を買うか、どこに発注するかを決めます。自社のイメージが良くなれば、受注量が増えたり、もしくは単価が上がったりとブランドが売上に貢献するようなります。

だからこそ、ブランドを多くの人に知ってもらう必要があるのです。

どうやってブランドを発信するのか?

大手とは違い中小製造業はブランドを発信する手段をあまり持っていません。一番多いものが口コミになるかと思います。口コミの効果は大きいですが、その分発信範囲は限定されます。また、なんでもかんでも発信すれば良いわけではなく、誰に知ってもらいたいかによって発信手段も変える必要があります。

今回は積極的に発信する方法を集めてみました。

1.展示会

展示会にはターゲットとなるお客様が多く参加するため、自社を見てもらい、かつ直接話せる絶好の場になります。製品を展示すれば、自社のブランドについても説明できるため、ブランドの発信手段としては効率の良い方法になります。

ただし、展示会には競合も多く参加するため、競合と直接比較されたり、埋もれてしまう可能性も高くなります。それでも展示会でのチャンスは大きいため、積極的に参加することをオススメします。

2.パンフレット

パンフレットはその場で自社を紹介する有力な方法になります。ホームページはインターネットに接続していないといけませんし、スマートフォンでは画面が小さく、その場での紹介には適していません。パンフレットさえあれば、自社を説明しやすくなるため、face to faceの状況では最も有効な手段になります。

ただし、「配る場所」は問題になります。展示会や交流会での配布が考えられますが、どちらもターゲットに直接合う必要があります。

今はホームページからのダウンロードも可能にできるため、パンフレットは作って置くことをオススメします。

3.名刺

名刺は初めてお会いしたときに交換するビジネスツールになります。名刺だけでも自社を覚えていただける可能性があるため、名刺のデザインやインパクトにこだわる企業も多くいます。

名刺は材質、色、形を自由に決められます。最近では匂いを使う企業もありますので、一度自社の名刺を見直してみてください。

4.雑誌

雑誌、特に専門誌は手元に残りますし、ターゲットが見る可能性も高いため効果は期待できます。例えば、プレス関係であれば「プレス技術」、プラスチック関係であれば「プラスチックス」などの雑誌が該当します。

ただし、掲載時期は決まっている為、好きなタイミングで掲載ができないことや、ターゲットが購読していなければ意味がないなどの欠点もあります。

5.自社ホームページ

最も安価にできるブランド発信方法です。

インターネットの良いところは「ニーズのある人」に知って貰えることです。テレビCMや交通広告はニーズのありなしにかかわらず多くの人に知ってもらうためには良い手段ですが、インターネットはニーズのある人に直接見てもらえるため、見てもらえさえすれば効果は大きくなります。

ただし、今は「自社のホームページを見てもらう」ことが非常に難しくなってきています。

グーグルでは検索結果1ページに表示されるホームページは10個です。その10個に入らなければ、自社のホームページはほとんど見てもらえません。SEOの観点からユーザーのニーズを考え、価値ある情報を発信しているホームページでないと、検索結果の上位表示は非常に難しくなっています。逆に言えば、それができ、検索エンジンからしっかりと評価してもらえれば、これに勝る発信手段はありません。

その他で大手が費用をかけて行っている広告

6.テレビCM

多くの大手企業が行っている宣伝方法です。

最も多くの人に見てもらえる方法の一つです。ブランドを短期間で多くの人に知ってもらいたいというのであれば、効果は大きいです。

ただし、動画の撮影や掲載費用がかかり、継続して行うには中小企業には難しいかもしれません。

7.新聞掲載

新聞の枠を買って、自社の広告を掲載するものになります。

地域を絞ったり、購読層を絞ったりできる強みがあり、テレビCMよりも安価に自社のブランドを発信することができます。

ただし、掲載が一日だけでは効果は薄いため、長期で掲載すると費用もかかってきますので、費用対効果は検討する必要があります。

8.交通広告

電車やバスなどに掲載されている広告になります。多くの人が見るところであれば効果は期待できますし、電車の社内であればじっくりと読んで貰える可能性もあります。

期間はおよそ1週間程度で、費用は掲載場所によって上下しますが、大体テレビ>交通広告>新聞という位置づけになります。ただし、車で移動する人には全く効果がありませんので、ターゲットが都会に住む方でなければ別の手段の方が良いと思います。

自社ホームページを使ったブランディングが効果的

ブランドは相手が持っているイメージです。いくら宣伝をして多くの人に知ってもらっても、実際のものがブランドコンセプトと違えば、適切なイメージを持っていただけません。それでも御社を全く知らなかった人に御社のブランドイメージを持ってもらうためには、何かしらの媒体で発信しなければなりません。

先ほど紹介した5点の中では、やはり自社ホームページを使った発信方法が中小製造業には合っているかと思います。もちろん初期の費用はかかりますが、自由な情報を継続して発信し続けることができることは他の媒体には無い魅力です。

次回は自社ホームページを使ったブランド発信方法に焦点を絞った記事を書きたいと思います。SEOや広告の使い方などできるだけ細かいところまで網羅していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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永井 満
テクノポート株式会社 東海地方責任者

大手メーカーで設計開発を経験しているWebマーケター。クライアントの技術を理解した上でWebサイト戦略を立てることを得意としてます。

【経歴】
日本大学大学院航空宇宙工学専攻
ボッシュ株式会社でディーゼルエンジンのポンプ設計を担当

【寄稿実績】
伝え方が悪いと逆効果! Webで自社技術に興味を持ってもらうための戦術
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