製品を効果的に「売り込む文章」の具体的な書き方

このブログは「日本で生産(つく)って海外に販売(うる)!」を目指して、実践と情報を発信することで、国内で「ものづくり」を続ける中小製造業の海外販路開拓を応援します!

こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。

弊社は小規模な金属材料のメーカーです。国内での流通量が減少する中、海外に材料を販売しようと考え、自社製品を「R&D Materials」というブランディングをし、そして実際に海外にプロモーションしながら経験したノウハウやダメだったことなどを発信していきます。

特に本章では「加工技術」を売り込むには?というテーマでコラムを書かせていただいています。

いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。このところ内容が脱線気味でしたが、今回は海外販路開拓について考えていきましょう!

今回も他人を説得するための三要素、エトス、パトス、ロゴスについて考えていきましょう。

三要素を組み込んだ文章

前回は、他人を説得するには、エトス(話す側の人格的信頼性)パトス(相手の感情に働きかける)ロゴス(論理的な表現や証拠)が必要で、そのバランスが偏っていると効果が半減するというお話をしました。三要素を組み込むとどのような文章になるか考えてみましょう!

とりあえず文章に三要素を組み込んでみたらこんな感じになりました。

  • 私は日本のものづくりの発展を目的に、この販路開拓支援事業を立ち上げました。
  • 今まで1,000社以上の「ものづくり企業」の新規販路開拓の獲得に成功しました。
  • 新規の販路開拓で日本の「ものづくり」が力強く発展したら最高だと思いませんか?
  • だから御社も我々と一緒に新たな販路を開拓していこうではないですか!

という感じの昔からお決まりの広告文章になるのです。

最初の行で、僕が儲かるためじゃないよ、奉仕の精神だよと自分のエトスを上げ、次に証拠や実績を突き付けてロゴスを上げまくります。最後に最高だと思いませんか?とパトス(同意)を得ることで、その勢いで契約書にも「同意」させてしまうという話デス...(笑)

大切なことは、3要素を短いPR文章に入れてやること、もし1行でも要素が抜けてしまうと、胡散臭い間抜けなPR文章になってしまいます。三要素があることで「基本形」が出来上がるのです。

論破の先に残るものは?

営業って、多くの人と出会い、いろんなお話をする機会が多いと思います。質問とか、愚痴かクレームかよくわかんないことや、胡散臭い話などで毎日が刺激的だと思います。そんな中でこちらのセールストークに必死になって反論してくる、愛すべき人って結構いると思います。

反論されるとこっちも論破したくなるというのは人として当然の「情」なのです、そして論戦に勝っても負けても「製品」は売れないよね。忘れてはいけないことは、物を売るために相手を論破するのではなく説得するということ。

エトス、パトス、ロゴスはそのための三要素なのです。

  • 「この人の話なら聞いてみようかなー」
  • 「この人の話は説得力あるなー」
  • 「この人の話は同意できるなー」

ということを頭の隅っこに置いておいて、PR文章を考えてみては如何でしょうか?

論破してしまわないように大人になりましょう(笑)

次回も三要素についてさらに掘り下げていきます。

さいごに

日本ではPR文章って「起承転結」が一般的ですが、アメリカではエトス、パトス、ロゴスが同じように使われているようです。このブログは海外販路開拓を目指しているので、米国流の考え方もすこし考えていきましょう!

日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればと思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。

次回もまたよろしくお願いいたします。

この記事の執筆者
岡 正俊

関連記事一覧