中小製造業のブランド戦略「マニアックさ」とは?

このブログは「日本で生産(つく)って海外に販売(うる)!」を目指して、実践と情報を発信することで、国内で「ものづくり」を続ける中小製造業の海外販路開拓を応援します!

こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。

弊社は小規模な金属材料のメーカーです。国内での流通量が減少する中、海外に材料を販売しようと考え、自社製品を「R&D Materials」というブランディングをし、そして実際に海外にプロモーションしながら経験したノウハウやダメだったことなどを発信していきます。

特に本章では「加工技術」を売り込むには?というテーマでコラムを書かせていただいています。

今回は「マニアック」についてのお話

今年もあと数日で終わりですね、今回は今年を振り返ってみようなんて考えています。自分の中の今年のテーマは「マニアック」でした。

マニアック【maniac】とは、特定の物事に異常に熱中し精通しているさま。 「 -な収集の仕方」ということらしく、とりあえず変態指数は高めですね(笑)

国内、海外の販路開拓のどちらにでもいえることですが「マニアック」なほど宣伝効果が高いのです。洗剤だって「万能」なものほど売りにくい、この洗剤は油も汗も泥も口紅も全く落ちませんが、「醤油」のシミだけは完璧に落とせます!って感じの、尖ったものほど宣伝効果が高くなります、それは性能を信用させやすいという効果があるからです。

つまりこういうこと。乃木坂46(万能)のファンだっていうより、永作博美(マニア)イイ...っていう人のほうが、人として信用できるのと同じことです。

私が特にお勧めする妄想のシチュエーションの代表作として、しんしんと雪が降り積もる旅館の離れで、火鉢にあたりながら、熱燗をゆっくり楽しむ...というシーンがありますが、このようなシチュエーションの場合、相手が乃木坂46ではキャバクラ的な感じになってしまうのです。しかしマニアックな永作博美だと、古き良き日本的な健全な妄想の世界が広がっていくのです。

ちょうどいい機械プロジェクトのこと

今年は「ちょうどいい機械」を製造販売するブランドを立ち上げました。

高性能とか高精度なんて言葉は一切使わないブランドで、あくまでもあなたにとって「ちょうどいい」機械を設計製造して販売するのがこのブランドの理念です。高性能な機械を生産できればもちろん売りやすいですが、そんな技術がない会社はどうやったら機械を売ることができるだろうか? というテーマから生まれたブランドです。

すべての人が高性能を求めているわけではなくて、必要なスペックの機械を適正な価格で作ってくれたら最高じゃん!って要望だけにクローズアップしました。

ちょうどいい機械のサイト

http://www.atuen.com/machine/

まだ立ち上げて半年しかたっておらず、サイトも僕の手作りでまだ完成していない段階ですが、すでにたくさんのお問い合わせを頂いています。自分でいうのもなんですが、ニーズにバッチリはまっちゃいました(笑)

そうブランディングってマニアックなものほど、特定のニーズを捕まえやすいのです。

ここでやっと冒頭の乃木坂なにがしの話につながるのです。マニアックなほうが特定の根強いファンが愛してくれるのですね(笑)

さいごに

販路開拓のお手伝いをするようになって、「うちには特徴的な製品がないからブランディングが難しい」という相談されることが多々あります。

しかし高度なものづくりができなくたって「あなたにとってちょうどいい製品を作ります」だけでもブランドとして成立してしまうのです。こう考えるとブランドってそんなにハードル高くないよねって気になりませんか(笑)

今年も残すところ、わずかになってきましたね、来年も「最高だぜ!」って感じの一年になるようお互い頑張りましょう!

 

日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればと思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。

次回もまたよろしくお願いいたします。

この記事の執筆者
岡 正俊

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