製造業のための自社の強みを生かした企業ブランドの決め方

こんにちは、ものづくり経革広場の永井です。

前回はブランドを作る活動全般であるブランディングについてお話しました。

今回はブランディングを行う前段階である「ブランドをどうやって決めるのか」について、ブランドを作る目的を振り返りながらお話します。

1.ブランドを作る目的

ブランドがもたらすメリットは数多くありますが、最も大きなメリットは売上の向上です。他社との違いを表現する手段の一種がブランドになります。逆に言えば、発注先を選ぶ際の指標がブランドなのです。

ブランドが浸透することで、お客様の選択肢に入ることができ、統計的にみると受注量が増え、売上が上がります。

また、その企業に頼む理由が明確になるため、値段が他社より高くなっても、ブランド力が高い企業に発注する可能性が高まります。このように、ブランドが確立できれば企業にとって非常に大きなメリットが生まれます。

では、競合企業が多い中でどのように自社のブランドを決めれば良いのでしょうか。

2.メーカーが外注先のブランドを気にする理由

まずはお客様がブランドを気にする理由についてお話します。

メーカーは自社の製品を構成する部品を製造業に依頼し、加工した製品はそのまま自社製品としてエンドユーザーの手元に届きます。

もし自社製品に不具合が発生した場合、原因が外注先にあったとしても自社が責められることになります。

例えば、エアバックの不具合の原因がタカタにあったとしても、ホンダなど自動車メーカーもタカタと同様に責められました。

そして、自社のブランドに傷が付けば、自社の売上は落ちます。つまり、メーカーは発注先選びを絶対に失敗したくないのです。

だからこそ、メーカーは多少値段が高くなっても品質に定評のある企業に発注するわけです。

3.ブランドの決め方

それでは本題のブランドの決め方についてお話します。

ブランドを決める方法はいろいろあるかと思いますが、今回はより堅実な方法をお伝えいたします。

3−1.ターゲットを明確にする

自社を誰にどのように知ってもらいたいかによって、ブランドの方向性が変わります。ブランドを決める前に、まずはターゲットを決める必要があります。

例えば、

 企業規模:メーカー、Tier1、Tier2

 対象:設計、品質管理、生産管理、購買、加工職人

などです。

ターゲットによって外注先に求める内容が変わります。どこの誰に対してのブランドを構築したいかを決めると自ずとブランドイメージが湧いてきます。

3-2.ターゲットのニーズを洗い出し、自社でできることを見つける

次にターゲットの仕事内容を想定し、ニーズを洗い出します。

購買であれば、質を落とさずコストダウンできる企業を探している。

品質管理であれば、今の不具合の代替案や不良率を下げることができる企業を探している。

設計であれば、既存の発注先では製造できない技術力の高い企業を探している。

など、ターゲットのニーズをすべて洗い出します。

そして、想定したニーズの中で、自社で対応できる内容を見つけてブランドの目標を決めます。

3-3.ターゲットに刺さるブランドを決める

ブランドの目標が決まったら、それを明文化します。

その際に、下記の二つに気をつけてください。

  • ナンバー1を意識する
  • 具体的なイメージを持ってもらえる言葉を使う

ブランドは他社と差別化したときに、自社を選んでもらうための武器になります。2位ではだめなんです。

例えば、

A:高品質な部品を提供

B:どこよりも精度の高い機械加工で、安心の一品を提供

では、Bの方を選ぶ方が多いと思います。

このように、ブランドをイメージ付ける言葉は非常に大切になります。せっかくブランドの目標が決まったのに、言葉選びが良くないと失敗してしまいます。

 

一人で決めるのではなく、多くの方に意見を聞いてみてください。

きっと自社に合ったブランドが見つかります。ものづくり経革広場では製造業のブランド作りのお手伝いもしています。ブランドでお困りでしたらぜひご相談ください。

よろしくお願いいたします。

 

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