製造業がインナーブランディングをする3つのメリット
こんにちは、ものづくり経革広場の永井です。今回は製造業のインナーブランディングについて記事を書きました。
ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
インナーブランディングとは?
インナーブランディングは会社のブランドを社内の人に知ってもらうための活動のことを言います。基本的にブランディングは企業や自社製品の価値を高めるために社外の人に対して行いますが、それを社内の人にも行うことがインナーブランディングです。
インナーブランディングの目的は、社員の企業に対すプライドを持ってもらうようにすることです。
「この企業で良かった、この企業のためなら努力できる、この企業の未来を一緒に作っていきたい」と思ってくれる社員が増えると企業として強くなります。そのために必要な活動がインナーブランディングです。
インナーブランディングのメリット
インナーブランディングには多くのメリットがありますが、その中でも大きなメリットは
- コミュニケーションの活性化
- 会社のためを思う社員の増加
- 採用がしやすくなる
です。これから各メリットについてご紹介します。
メリット1:コミュニケーションの活性化
インナーブランディングは相手に伝えることから始めますので、必然的にコミュニケーションが活性化します。
大切なことは、相手に押し付けるのではなく、共感してもらうことになりますので、コミュニケーションが円滑にできるようになってからインナーブランディングを行うとより効果は高まります。
ここで、社内のコミュニケーションを円滑にする方法をいくつかお伝えします。
1.休憩時間を合わせて、お茶会をする
コニュニケーションを行うには同じ時間を共有することが一番の近道です。製造業は休憩時間を合わせることも可能だと思いますので、休憩時間を利用して企業のことについて話し合ってみてはいかがでしょうか。
その際に、コーヒーやお菓子などがあるとリラックスすることができますので、オススメです。
2.お酒の力を借りる
お酒の場はコミュニケーションに最適です。できれば少人数(4名くらい)で行うと個人の意見を聞けます。ただ、費用がかかることと勤務時間以外の時間を拘束することになりますので、あまり強制はできません。
飲み会の費用の一部を企業で負担して、「企業のブランドについて話す会」などテーマを決めて行うと良いと思います。費用を抑えるのであれば、お店に行くのではなく、社内でそのような場を作っても良いですね。
3.簡単な誕生日祝いをする
ある企業が実践している方法を紹介します。
「予算を決めて誕生日の社員が好きなお菓子を他の社員さんにあげる」
というものです。
「ありがとう」、「誕生日おめでとう」と自然とコミュニケーションが起こるようになり、かなり良い効果があったそうです。予算次第ではありますが、ぜひ一度お試しください。
メリット2:会社のためを思う社員の増加
インナーブランディングは社内の人に企業のブランドについて詳しく知ってもらうことですが、同時に企業のビジョンも共有するものになります。企業のビジョンや方向性が決まると、社員の行動に一貫性がでます。
例えば、
「お客様の想像を超えた品質を提供する」
というブランドが社内に浸透すると、製造者、検査者の意識が変わります。
- 製造段階でいかにして品質を担保するのか
- 検査段階でどのようにして不良品を発見するのか
という具合に企業のブランドを自分の行動に置き換えることが可能になります。
そのような意識を持った社員が増えることで、自社のブランド価値をさらに高めることができます。さらに社員の意識もあがり、良いものが作れるようになり、正のスパイラルが生まれます。
これがインナーブランディングの最大のメリットです。
メリット3:採用がしやすくなる
インナーブランディングが浸透しすると社員が自分の企業を好きになるため、企業の宣伝を笑顔でしてくれるようになります。すると、「あの企業で働きたい」と思ってくれる人が周りに増えてきます。
中小製造業において採用は大きな課題ですが、社員の意識を変えることで採用もうまくいくケースは増えてきています。
例えば、京都にあるHILLTOP株式会社様は中小製造業でありながら、毎年1000人近くのエントリーがあります。人事の方にインタビューさせて頂いたとき「社員一人一人が広告塔になってます」とおっしゃっていました。(記事はこちら)
インナーブランディングの効果は絶大です。
まとめ
その企業に勤めていることが社員のプライドになっていけば、インナーブランディングは大成功です。是非インナーブランディングを行ってみてください。
ものづくり経革広場では、製造業のブランディングのお手伝いもしています。もしブランディングについてお困りでしたらお気軽にご相談ください。