SEO対策にお金はかかる?費用と施策内容について
テクノポートの廣常です。検索時に自社のサイトを上位表示させ、アクセス流入数増加・新規顧客獲得を狙う際に必須なSEO対策。外注を検討する際に気になる項目の一つが「費用」ではないかと思います。
今回はそんなSEO対策の費用と施策内容についてお伝えします。
この記事の目次
料金体系・施策内容・費用一覧
まず、SEO対策を外注する際の大まかな費用を以下にまとめました。各SEO会社が提供している施策内容ごとに、大きく4種類に分けられます。
今回は中小企業の方がこれらのサービスを利用された場合の価格を想定しています。
料金体系 | 施策内容 | 費用 |
成果報酬型 | キーワード対策型 | 数千円から数万円/月 |
固定報酬型・一括支払い型 |
被リンク対策型 | 数万円から数十万円/月 |
コンサルティング型 | 数万円から数十万円/月 | |
コンテンツ提供型 | 1000円から数万円/1記事 |
料金体系のみに着目すれば、
成果報酬型には「成果が出ない間は費用が発生しない」というメリット、
逆に固定報酬型・一括支払い型には「成果が出ていない間にも費用がかかる」というデメリットがあると言えます。
ですが、各料金体系によって主流な施策というものがあり、その内容も多岐に渡ります。
自社のサイトの現状や予算などを考慮しながら、最適な施策を見つける必要があります。
次に施策内容を詳しくみていきます。
成果報酬型
キーワード対策型
検索で自社サイトを上位表示させたいキーワードをあらかじめ設定し、その上位表示が達成できれば支払いが発生する形態です。費用はキーワードごとに発生します。
競合サイト数が多いキーワードほど上位表示させる難易度が高くなるため、その分対策費用も高くなります。ですが、BtoB製造業の場合ではニッチなキーワードが多いため、安上がりになることが多くあります。
<競合サイト数例>(2020年9月16日現在)
「クレジットカード」と検索した場合→436,000,000件
「高圧継手」と検索した場合→3,940,000件
年々Googleのアルゴリズムが進化し、SEO対策のハードルが上がってきています。そのため、こういった成果報酬型のサービスを提供しない会社も増えてきているのが現状です。
メリット
- 費用対効果が分かりやすい
- 製造業であれば安上がりになることが多い
デメリット
- 上位表示が成功しても受注につながらなければ、他施策より費用が高く付く場合がある
固定報酬型・一括支払い型
被リンク対策型
被リンク対策(他サイトに自社のリンクを貼ってもらうこと)によって上位表示を狙う形態です。リンクが多く貼られている=人気がある良サイト と見なされる仕組みです。
以前までは、こちらは上位表示を達成するために非常に有効な手段でした。しかし最近はGoogleのアルゴリズムアップデートにより、過度な被リンクはペナルティとなり、検索順位を落とされてしまうようになりました。
そのため、このタイプのSEO会社はかなり減ってきています。中には、固定報酬型であるのをいいことに悪徳なサービスを行なっている会社もあるため注意が必要です。
メリット
- 毎月一定金額を支払うため、低額である場合が多い
デメリット
- Googleのガイドライン違反にあたる可能性がある
コンサルティング型
ホームページの解析データに基づいた改善点の提示や、その会社の強み・マーケットを考えた上でのコンテンツの提案を行う形態です。
1〜3ヶ月に1回、解析レポートの提出やヒアリング、改善点の提案を行うというケースが多くあります。会社の強みや市場を把握した上で、サイト全体をしっかりと作り込むことによって上位表示のみならず、問い合わせへの導線を作ることに繋がります。
ただ、同じ時間と費用をかけてもコンサルタントの能力によって提供価値が変わるのも事実です。しっかりと自社のニーズやサイトの目的を理解してくれているか、根拠に基づいた提案がなされているかなど注意して見る必要があります。
メリット
- サイト全体の質が上がり上位表示を狙えるだけではなく、訪問したユーザーを問い合わせにつなげるといった集客効果がある
デメリット
- 同じ作業時間、料金でもコンサルタントの能力によって提供価値が変わる
- 価格が高額になる場合が多い
コンテンツ提供型
ホームページの内容を充実させるためのコンテンツ(製品紹介記事やコラムなど様々)を提供する形態です。
検索エンジンは情報が豊富なホームページを高く評価します。つまりユーザーが求める情報を提供している、質の高い内容のホームページを優先的に上位表示させます。そのため、情報量の多さや質は着目すべきポイントとなります。
近年は被リンク対策だけでは上位表示ができなくなってきたため、被リンク対策(外部施策)よりもホームページのコンテンツ対策(内部施策)を重視する会社が増えてきています。
費用はピンキリで、1記事あたり1,000円のものから数万円程度までと大きく差があります。
コンテンツの質と料金は比例する傾向にあります。
メリット
- コンテンツ作成まで自社で手が回らない時に便利である(本来は自社で作るのが理想的)
- コンテンツを充実させることでサイト全体の価値が上がる
デメリット
- 作成するコンテンツの業界に関する知見がSEO会社にない場合、品質が低いことがある
- コンテンツの作成に時間がかかる場合がある
最後に
以上、SEO対策にかかる費用と施策内容についてご紹介しました。
一概にSEO対策といっても、対策を行う際の自社サイト状況や選定したキーワードを上位表示させるための難易度が各々異なるため、必ずしもかかる費用の高さ・安さがサービスの良し悪しに繋がるとは言えません。貴社の現状や予算から、適切な施策内容を見極めなければなりません。
また、被リンク対策の事例からも分かるようにSEOトレンドの動向にも注意する必要があります。
そういった際に、SEOに関する知識が少しでもあれば役に立つかもしれません。
もしよろしければ、製造業のためのSEO対策ガイドやSEOを意識したライティング手法に関する記事もご覧下さい。