HP制作前の心構え(商社編)

ものづくり経革広場の井上です。Webサイト制作時に抑えるべき3つのポイント(商社編)を掲載予定でしたが、商社の場合は制作する前の心構えが非常に重要と考え少しテーマを変更しました。商社のHPを制作する際の事前に考えるべきポイントを考察しました。

① 自社の強みを理解する

製造業の中で商社はHPからの引き合いを呼び込むのが難しい、もしくは出来ないと考えている方が多い気がします。 なぜなら、自社の設備を持っていないため、技術や製品のPRポイントを持たないためです。ではそもそもの需要がないのかというとそうではありません。既存のお客様も当然いらっしゃるように、何かを気に入って頂いているからこそお仕事があります。当然、webに限ってその仕事はないというわけではありません。見えづらい商社のメリットをしっかり伝えることによって引き合いを呼び込むことは可能です。 では発注側からの商社のメリットって何でしょうか??

  • 機械加工・板金・表面処理など一括で頼めるため、発注が楽になる。
  • 最適な加工方法を選定してくれる。 (コストが安いところ、すごい技術を持っているところ、納期の早いところなど)
  • 加工屋さんと1社ずつ交渉するよりも手間なく、スピードが早い(?) (同時進行でいくつも案件を抱えていて一人ではさばききれない時など)
  • 品質を一括管理してもらえる

② 商社に求めらているもの

メーカーでも部門によって求めているものはことなり、また各々持っている知識が異なります。 例えば購買部では、技術に対しての知識があまりなかったり、試作開発部門ではコストに対しての認識があまりなかったりします。横断的に部門をまたがって情報を共有し発注するケースは実は少ないように感じます。そのため、1社ずつ最適な外注先を探すよりも商社に任せた方が早く、良いモノが手に入るケースはたくさんあると思います。 間に入る方が一見遠回りなようで近道ということもあるのではないでしょうか。

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③ 掘り下げたコンテンツをどう作り込むか

では具体的にどのようにPRすればよいでしょうか?求めているものはわかったとしても、お客さんの欲しいものはあくまで製品です。キーワードの対策を行う際は、結局加工方法や、材質、地域など通常のキーワードで検索をします。いきなり商社を探すわけではありません。キーワード対策は通常の加工屋さんとあまり変わらりません。通常の加工屋さんの違い、一つの技術を掘り下げたPRは難しいですが、幅広い加工方法のコンテンツを用意してPRすることが可能です。様々な加工方法、材質に、機能性についての紹介する方法です。ここで問題となってくるのは製品サンプルについてです。加工屋さんと違い、自社で加工しているわけではないから載せられないという方も多くいます。しかし、加工屋さんにとっての商社のメリットをしっかり理解してもらうことが出来れば協力的な会社は多く出てくるのではないでしょうか?

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④ 加工屋さんにとっての商社のメリット

作るだけで物が売れていた時代では、ただ単に横流しをしてマージンを得ている商社も多かったと聞きます。ただ、皆さんご存知のように、現在それだけでは商社の存在価値がなくなってきています。何かしらの付加価値を生み出さなくてはならない時代です。そこで、メーカー側へのメリットばかり考えるのではなく、加工屋さん側への協力体制を整備することが重要になります。なかなか営業に時間がさけない、うまくPR出来ない加工屋さんに代わり、技術をしっかりPRし営業代行をすることです。それが、メーカー側が求めている最適な外注先を見つける要因になり、商社の付加価値になります。HPは様々な加工屋さんの技術情報を掲載し、PR出来る場所として活躍してくれるはずです。直接的な商社のメリットをメーカーに伝えるだけでは限界があります。加工屋さんの技術も最大限PR、企画提案し、メーカーに売り込むことが、加工屋さん、メーカーどちらからも必要とされる商社の価値になります。

話が少し飛びますが、NCネットワークの様にポータルサイトを商社が作れたら面白いですね。 そこに訪れたら様々な技術探せたり、相談出来たり出来るようなサイトになれば、自然と問合せも増えてくると感じます。 ちなみに、商社ではないですが、似たような業態のビジネスモデルが製造業には存在します。

NCネットワーク

ご存じの方も多いかも知れませんが、加工屋さんのためにポータルサイト上で会社PRをすることで加工屋さん側から広告宣伝料を得るビジネスモデルです。

https://www.nc-net.or.jp/

リンカーズ

新しい流れとして最近話題に出ることも多い、リンカーズは、メーカー側の探している技術を代わりに探すことで報酬を得ている会社です。

https://linkers.net/

どちらもメーカーと加工屋さんをつなぐ仕事です。 メーカー側、加工側とお客様がまったく逆です。これを見ると探し手と作り手を結ぶための情報が価値となる時代だと感じます。 より多くの情報を集め、精査し的確な情報を提供することが出来れば、それは商社として非常に強い付加価値となるはずです。情報発信だけでなく、情報集約を行うことが商社にも非常に重要になってきていると思います。 より多くの加工屋さんの技術をPRするためにHPを活用してみてはいかがでしょうか?

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