会社の「社会的使命」の具体的な作り方
このブログは「日本で生産(つく)って海外に販売(うる)!」を目指して、実践と情報を発信することで、国内で「ものづくり」を続ける中小製造業の海外販路開拓を応援します!
こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。
弊社は小規模な金属材料のメーカーです。国内での流通量が減少する中、海外に材料を販売しようと考え、自社製品を「R&D Materials」というブランディングをし、そして実際に海外にプロモーションしながら経験したノウハウやダメだったことなどを発信していきます。
特に本章では「加工技術」を売り込むには?というテーマでお話いたします。
高機能材料で日本の高度なものづくりを応援します!
あなたは何のために商売をしているのですか?と問われれば、「たくさんお金が欲しいから...」ではなくて、自分は高機能金属材料の生産で、日本の高度なものづくりと技術革新に貢献することが私に与えられた使命です...と答えます。
現実ではまだなにも貢献出来ていないのですが、「弊社は高機能材料で日本の高度なものづくりを支えています!」と会う人会う人に5年くらい言い続ければ、「あー、あの会社は高機能材料で産業に貢献する会社なのだな」と認知してもらうことができ、さらに5年くらいたったらそれは現実になって高度なものづくりにおいて、なくてはならない存在になっていると信じているわけです(笑)
なんで冒頭からこんな話をしたかというと、本章のテーマが技術を海外に売るには!ということなので、会社が社会的にどのような使命や目的を持っているかを明確にすることって、結構大切なことなのです。だからここから考えていきましょう!
会社の社会的使命とは?
あなたの会社が最終製品を持っていて、その製品をプロモーションすることがミッションなら、経験や実績のあるコンサルさんが腐るほどたくさんいますが、自分たちのミッションでは製造技術という、目で見てわかりにくいものをプロモーションしなくてはならないため、別の角度から会社を表現する必要があります。そして一つの手法が会社の社会的使命のプロモーションということになります。
もうお分かりだと思いますが、加工技術という形のないものを売るためには、「高精度」とか「高品質」とか叫びまくっても、軽くスルーされてしまい、なかなか興味をもってもらえないので、意味がないのです。だから会社そのものに興味を持ってもらうというアプローチも有効だと考えています。
ちょっとビッグマウスですが、こんな感じの会社の社会的使命ってどうですか?
「弊社の製造する医療向け極小部品は、最先端医療機器に必要不可欠であり、製造を通じて一人でも多くの命を救うのがわが社の目的です」
ちょっと優等生かな?
「私の作った部品がロケットや人工衛星に搭載され、航空宇宙部品製造の専門メーカーとして名を馳せることに命を懸けています」とか夢があるね。
どんなことでもいいので、お客や仕入れ先、寄り合いなどで会う人すべてに5年くらい言い続ければ、かならず実現すると思いますよ、それを言えないのは照れとか自信が無い証拠かな(笑)
重要なのは会社の使命とは具体的且つ限定的であることです、もやーってした感じでは強烈に伝わってこないのです。目的は会社そのものに興味を持ってもらうことなので、ビッグマウスな感じでちょうど良いと思います、どうせ実現するんだからと、自信をもって大きくぶちまけちゃってみてはどうでしょうか(笑)
さいごに
今回のコラムは少し不真面目だったかな? 賛否両論あるかと思いますが、会社や自身の使命というものを一度しっかりと考えておくことって重要なことだと思います。
自分の会社を紹介することって一言では難しいと思いますが、会社の使命というものを明確にしておくことで、力強く明確に説明できるのです。それはそして容易に理解してもらえるのです。そしておまけとして信念のある経営者だと尊敬してもらえます(笑)
某国では「嘘も100回言えば本当のことなる」なんて、ことわざがありますが、嘘は何回言っても本当のことにはならないよね(笑)。でも、夢とか希望の場合は、「強い思いで言い続ければ、必ず現実する」と私は信じています。胸を張って言い続けてみましょう!
そういえばこのブログを発信しているものづくり経革広場って、「中小企業の経営革新をインターネットで支援」だったような・・・。
日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればと思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。
次回もまたよろしくお願いいたします。