低コストでパンフレット・チラシをキレイに作る方法

ものづくり経革広場の井上です。今回はチラシ・パンフレットの制作について少しお話します。

弊社で依頼を受けることも多いのですが、企画・構成含めてお願いしたい場合は、専門の制作会社へ依頼する必要があります。ただ、チラシ・パンフレットの企画・構成は自分で出来るのでデザインと印刷だけお願いしたい方であれば安価に制作できる方法があります。

今回はクラウドソーシングを使ったパンフレット・チラシの制作についてご紹介します。

【執筆者紹介】小林(井上) 正道
この記事の執筆者
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小林(井上) 正道
会社名:テクノポート株式会社
役職:取締役
【経歴】
製造業のWebマーケティング支援を15年以上行っている。製造業への訪問実績3000件を超える。幅広い加工知識と市場調査をもとに、製造業の新規開拓営業の支援を行う。

マーケティングスキル×Webスキル(SEO中心)×製造業知識
3つのスキルを組み合わせることで得意専門領域を作り、限られた分野で卓越した力を発揮する。

日本工業大学技術経営学修士号取得(MOT)

【寄稿実績】
間違いだらけの製造業デジタルマーケティング(MONOist)
新規顧客が集まらない製造業のWebサイト、活用を阻む3つの壁
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クラウドソーシングとは

ネットを使って不特定多数の人々に、業務を請け負ってくれる人の募集を行う方法を「クラウドソーシング」と呼びます。

ネット上に発注掲示板のようなものがあって、「このパンフレットの制作を請け負ってくれる人いませんか~」や「このパンフレットのデザインを広くコンペ形式で募集します」などと記載されていて、その掲示板を見た個人、もしくは法人の方が応募をして仕事を受けるようなイメージです。実際に会ってミーティングすることはなく、仕事の依頼も打ち合わせもすべてネット上で行います。

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クラウドソーシングの発注形式としてよく使う二つをご紹介します。

①プロジェクト形式

広く仕事を受けてくれる人の募集をかけて、応募してくれた人の実績、価格等を確認しながら、特定の人にお願いする方法です。制作完了後に料金を支払います。

【例】プロジェクト

  • 案件:パンフレット制作
  • 予算:100,000円
  • ページ数:8ページ
  • 納期:1カ月程度
  • 詳細:〇〇〇

②コンペ形式

要件、採用金額を設定し、幅広く募集をかけ、集まった制作物や、アイディアに対して最も気に入った提案に対して報酬を支払う方法です。デザイン案やネーミングなどに利用されます。

【例】コンペ

  • 案件:チラシ制作
  • 応募期限:1週間
  • 採用金額:20,000円
  • 詳細:〇〇〇

クラウドソーシングを利用する利点

①費用を抑えられる

直接依頼をかけることが出来るため、間に入る業者などのマージンがなくなります。また、制作側としても営業経費等を上乗せせずに純粋な作業時間としての価格で受けて頂けることもあります。

②質の高いものを幅広く探せる

一つの業者にお願いしてしまうと、デザインもある程度似たものになってしまいますが、コンペ形式で幅広く募集をかけることにより選択の幅が広がります。今後継続して依頼したいと思うような埋もれていた有能な方の発掘も出来るかも知れません(まだ知名度、実績のない方や、以前は働いていた主婦の方など)

③早い

なにより早いです。すぐに仕事にとりかかれる人が募集をかけてくるからです。また、幅広く募集をかけるので、コンペでは何十何百というデザインが圧倒的な早さで集まります。

利用時の注意点(チラシ・パンフレット制作時)

①印刷をお願いする会社を決めて伝えておく

制作物は基本データで納品されます。印刷は印刷会社にお願いするのですが、データがある状態ならば、ネットで頼む方が激安です。例えばプリントパックが非常に有名です。印刷用のひな形がプリントパックなどにもありますので、事前に伝えてそれを利用して制作して頂く方が確実です。

②編集可能データも必ずもらう

印刷用のデータ(アウトライン化されたもの)と編集可能データ(テキストなどの文字の編集が可能なもの)の両方をもらえるように要件に記入しておきましょう。なぜなら、クラウドソーシングの場合、通常の制作会社と異なり、単発での仕事のケースも多いため、継続してクラウドソーシングで仕事をしているかわかりません。連絡しても連絡がとれない可能性もあります。そうなった場合、何年後かに従業員数などを少し変更してパンフレットを再印刷したいときなど編集可能データがないと非常に苦労することになります。データ納品の場合は基本的には何も言わなくても編集データも頂けますが、トラブルにならぬよう事前の取り決めがあった方が良いです。依頼者側としては制作に対して費用を払っているのだから、全部もらえるのは当然だろうと考える方も多いのですが、著作権は制作者のものとなるため、転用などは基本的にはNGです。

③仕事の頼み方、伝え方はデリケートに

どうすれば相手に伝わるかを考えて仕様書を作成する必要があります。直接会って仕事を頼むわけではないので、文字と画像がすべてです。相手が制作する際に疑問点が出てこないように作りこみます。最初は質問がたくさん返ってきて大変かも知れません。そこから、どのような情報が事前に必要かが徐々にわかってきますので、慣れれば簡単です。

今回、ご紹介したようにパンフレット・チラシの制作について、考えずに実行できる作業レベルまで落とし込むことが出来るなら、クラウドソーシングを使った方が安価で良いモノが出来ます。

参考にして頂けたらと思います。

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」

https://crowdworks.jp/

印刷のことなら印刷通販【プリントパック】

http://www.printpac.co.jp/

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小林(井上) 正道
会社名:テクノポート株式会社
役職:取締役
【経歴】
製造業のWebマーケティング支援を15年以上行っている。製造業への訪問実績3000件を超える。幅広い加工知識と市場調査をもとに、製造業の新規開拓営業の支援を行う。

マーケティングスキル×Webスキル(SEO中心)×製造業知識
3つのスキルを組み合わせることで得意専門領域を作り、限られた分野で卓越した力を発揮する。

日本工業大学技術経営学修士号取得(MOT)

【寄稿実績】
間違いだらけの製造業デジタルマーケティング(MONOist)
新規顧客が集まらない製造業のWebサイト、活用を阻む3つの壁
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