製造業ホームページにスマホ対応は必要か。の話

【執筆者紹介】渡部 仁志
この記事の執筆者
渡部 仁志
会社名:テクノポート株式会社
役職:コンサルティング課、上級ウェブ解析士
執筆テーマ:ホームページの制作に役立つ記事や、Webに関する最新情報など
【経歴】
2013年入社。
ホームページ制作ディレクションやWeb解析の仕事に従事。上級ウェブ解析士の資格を持ち、GA4の活用方法について幅広い知見を持つ。
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こんにちは、テクノポートの渡部です。

2017年もあと3ヵ月になりましたが、今年いっぱいでガラケーの生産は終了となるそうです。確かに最近ガラケーを持っている人も少なくなりましたね。皆さんは今この記事を何でご覧になってますか?アクセス解析を見るとPCが6割、スマホが4割ぐらいの比率なので、スマホで見ている人も多いかと思います。このサイトも5月にリニューアルしましたが、いろいろと手を加えているうちに、スマホでの見え方の不具合が散見されるようになったというのも理由の1つです。

さて今回は、製造業のホームページにスマホ対応は必要かという話です。現在運営サポートをしているお客様からも「スマホ対応ってした方がいいのかな?」などの質問を頂くことがあります。疑問に感じる方々のためにご参考になれば幸いです。

「スマホ対応」とは

スマホ対応の1つにレスポンシブ対応があります。これはパソコンでの閲覧用サイトを、スマホやタブレットなど表示する機器の表示幅に合わせて、最適なものに変化させるシステムです。つまりスマホタブレット用のサイトをもう1つ作るわけではなく、スマホタブレットで綺麗に見える様にするものです。

スマホ対応として、スマホ・タブレット用のホームページを作る手もありますが、更新忘れのリスクや手間、追加で丸々1件分の制作費用がかかるので、今回はこのレスポンシブ対応について考えてみたいと思います。

レスポンシブ対応のメリットデメリット

メリット

  • スマホで見やすい
  • 操作性の向上
  • ややSEOにメリット
  • スマホ専用サイトと分かれている場合と比べ、更新作業が1サイト分で済む

デメリット

  • 予算がかかる(内容によっては大幅にかかることもありますが最近では安価でできるようにもなってきています。)
  • 内容によっては見づらいコンテンツも出てくる
  • 更新時にスマホのレイアウトが崩れていないかについてのチェックも必要になる

レスポンシブ対応にするといいことばかりではありません。少しではありますが、デメリットもあります。スマホ時に見づらいコンテンツの代表としては設備一覧などの表です。PCの画面は横長で横幅に余裕があるのに対し、スマホ横幅には制限があり、かつ、横へのスクロールは操作しにくいので、横並びのほうが見やすいコンテンツに関しては、調整を余儀なくされます。

必要かの判断はどこで?

1、どれくらいの割合で見られているのか?

まず、自社のホームページにスマホ閲覧の需要があるかを考えてみます。Googleアナリティクスを使って自社のホームページがどれくらいスマホで見れらているかをチェックしてみます。

ここではパソコン(desktop)とmobileとtabletの閲覧数を比較することができます。また、スマホで閲覧されている業界が分かるサイトもありますので、そちらをご覧になり需要があるかを検討するのも1つの手です。下記はものこのサイトのデータです。先ほど書いたPC6割、スマホ4割の数字はここからチェックしました。サマリー アナリティクス

弊社のお客様のアクセス解析や、一般的な製造業(BtoB)の数字を調べると、mobileでの数値は10%~20%程度が多い様です。平均をあまり気にする必要もないかもしれませんが、どのくらいのお客様向けの対策なのかの指標にして頂けたらと思います。

2、外出先で見られる需要がある業種かどうか?

自社の業務を外出先で見るというシチュエーションを考えてみましょう。製造業サイトを外出先で見る機会は「所在地の確認」「電話をかけたい」この用途が多い様です。その場合、検索結果そのものに電話番号や、経路案内が出てくるようになっている以上、これらの対策のために、レスポンシブ対応をするというところまでの重要度はないかと思います。

外出先で見る需要があると言える業種にはスクラップ買取業があります。現場の方が直接近くの業者を探し訪れる需要があり、実際スクラップ業のお客様のホームページはmobileの値が大きいです。

このように、あくまでも自社のコンテンツが外出先で見られる需要があるかどうかに焦点をあてて考えてみてください。

3、SNSに力を入れているか

最近製造業の会社でもFacebookなどのSNSを活用し、自社の活動報告をされている方も多くなってきました。SNSはスマホでの閲覧がとても多い為、SNSの投稿から自社ホームページへの流入してきたときにレスポンシブ対応していない場合、内容が見にくくなってしまいます。これだとせっかくのコンテンツが読まれない可能性が出てきて勿体ないですからね。

SEO対策になるのか?

モバイルフレンドリーのニュース等を聞いた方から、下記の様な質問を受けることがあります。

「スマホ対応にしないと、検索順位が落ちるって聞いたんだけど?」

スマホ対応で優位になるのは、スマホでの検索結果です。パソコン検索時とスマホ検索時の検索結果順位はイコールではありません。

BtoCのサイト(通販サイト/飲食/病院)など自社にスマホでの需要がある場合、同業他社もスマホでの対策をとっていますので、ホームページをスマホ対応にすることは必須だと考えられます。しかしスマホでの需要が無ければ、特別スマホでの検索結果に対策をする必要はないかもしれません。それなりに予算もかかりますので・・・。

で、結局のところ対応した方が良いのか?

これはあくまでも個人的な意見ですが、

既にあるホームページをレスポンシブ対応に切り替える費用を払うくらいなら、いっそのことレスポンシブ対応のホームページにリニューアルしたほうが良い。

と思います。

レスポンシブ対応はホームページの制作での費用に上乗せの費用がどうしてもかかります。制作時に一緒に依頼をすれば比較的安価で対応できることが多いですが、既にパソコンホームページがあり、そちらをレスポンシブ対応にする場合は、一緒に制作するときよりも費用がかかります。

又、検索順位を決めているgoogle検索の方向性は<キーワード→リンク→モバイル対応→人口知能>と進んでいます。このことから今後モバイル対応していないからと大きく影響を受ける可能性は低いと思われます。今は「コンテンツが充実していて訪問者の利益になるホームページが優位」ということに目が向けられています。

SEO対策の為に、レスポンシブ対応にしなくちゃと対策をとるよりは、自社のコンテンツを有意義なものにすることに注力した方が効果が高いです。

 

この記事の執筆者
渡部 仁志
会社名:テクノポート株式会社
役職:コンサルティング課、上級ウェブ解析士
執筆テーマ:ホームページの制作に役立つ記事や、Webに関する最新情報など
【経歴】
2013年入社。
ホームページ制作ディレクションやWeb解析の仕事に従事。上級ウェブ解析士の資格を持ち、GA4の活用方法について幅広い知見を持つ。
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