中小製造業が加工技術を海外に売り込む方法【基礎編】
このブログは「日本で生産(つく)って海外に販売(うる)!」を目指して、実践と情報を発信することで、国内で「ものづくり」を続ける中小製造業の海外販路開拓を応援します!
こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。
弊社は小規模な金属材料のメーカーです。国内での流通量が減少する中、海外に材料を販売しようと考え、自社製品を「R&D Materials」というブランディングをし、そして実際に海外にプロモーションしながら経験したノウハウやダメだったことなどを発信していきます。
この記事の目次
今回のテーマは海外に「加工技術」を売り込むには?
Season1では、海外に加工技術を売り込むことはとても難く、自社技術を製品化することで、プロモーションが容易になり、効率よく海外への販路開拓が展開できるので、頑張って自社製品を開発しましょう!と製品化のプロセスを考えていきました。
そして弊社も実際に製品化して、海外へプロモーションをしたわけですが、たしかに製品という目に見えるものがあるとプロモーションしやすいし、ユーザーにも伝わりやすいので「売る」という実績がでやすいのは確かですね。
言うのは簡単ですが実際にやってみると、それはそれは大変でした。製品化するためには相当の時間とお金と手間が必要で、1つの製品にこぎつくまでに半年はアタリマエです。人材豊富な中堅企業ならばよいのですが、弊社のような小さい会社では、他の業務をしながらの製品開発になるので、寝る時間がなくなります(笑)
結局のところ製品化ってハードルが高いということを実感しました。だからSeason2では、初心に戻って「技術」を海外に売るにはどうしたらよいか?をテーマに考えながらPDCA Plan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Action(行動)を実践していきます。
H28年度のお国の支援策について
話はいきなり変わりますが、6月の中旬にミラサポからのメールで、「最新!海外展開112支援施策をご紹介」っていうのが届きましたが皆様は受け取っていますか?
受け取っていない方は下記からダウンロードできます。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kokusai/2016/160530KTJirei.pdf
「明日から世界が相手だ!」というタイトルの気合の入った資料で、見ているだけでワクワクする施策が満載です。どれでもいいので1つか2つ選んで問い合わせをしてみてはどうでしょうか?支援を受ける受けないどちらにしても情報源として利用しない手はありません。
うちには関係ないとか、どのようにして公的支援機関を利用すればいいか?なんて相談をよくうけますが、難しく考えることはありません、JETROでも中小機構でもかまわないので「弊社は○○を製造している会社ですが、海外への販路開拓を考えています。アドバイスをお願いします」というだけでいいのです。そうすれば彼らの持つ豊富な情報から海外の同業者の情報、マーケット規模、公的な施策など丁寧に対応してくれます。あるいは事前に訪問のアポイントを入れておけば所属している専門家からもアドバイスしてもらえます。我々は納税者なのだから遠慮なんてしてはいけません、「よろしくたのむよ」くらいでちょうどいいのです(笑)
お金だけでいいんだけどね(笑)
海外の販路開拓の支援策って、基本的には担当の専門家をとおしての支援となるため、はっきりいっていろいろメンドクサイのです。自分的には海外展示会や英語版サイトなどの費用だけを支援してくれるだけでOKなのですが、そうもいかないのです。
まあ先輩たちの助成金の使い方に問題があったから、私たちにつけが回って監視がきつくなったって話はよく聞きますが...
恨み節をここで言ってもしょうがないので、ここは専門家さんをしっかりと使い倒してやるべきです、じゃあ何をやらせりゃいいか?って話になるので、報告書類全般をやってもらうのはアタリマエですが、私の例ですがこんな感じです。
海外販路開拓の専門家というくらいだから現地にそれなりの人脈があります。
※人脈が無いようならばチェンジ(笑)その人脈から弊社の製品を扱ってくれるよう現地の商社に交渉するよう依頼します。
※できないようならばチェンジ(笑)それくらい使ってやって全く問題ありませんし、それができないようならば、はっきりいって必要ないと考えています。
彼らのミッションは弊社を儲けさせることなのですから専門家の言いなりではなくて、こっちからも宿題をきっちり与えることも大切です。専門家から具体的な提案は絶対にありません。彼らを使いこなすのもそれなりにスキルが必要なのです。
さいごに
ということでSeason2がスタートしました。
技術を海外に売り込むには、どうしたらいいか?というテーマで考えていきながら実践していきたいと考えています。
今後もよろしくお願いいたします。
日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればと思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。
次回もまたよろしくお願いいたします。