ホームページの立ち位置を明確にしよう【何のためのサイト?】
こんにちは、塩ビの好きなたかのです。今回はホームページ制作時に大切なホームページの立ち位置決めについて書いていきます。
ホームページの制作をはじめようと動き出すには、それぞれに理由や目的がありますが、皆さんのホームページはどのような意図で運用されていますでしょうか。会社概要だけあればいい。ネットからお客さんが欲しい。など様々かと思います。
目的がないまま制作をすると、必要なコンテンツが不足したり、更新に苦労したりと弊害がでてきます。
今回は用途別に6つのパターンと、用途に該当するページや会社様をご紹介します。皆さまのホームページの製作/管理のご参考になれば幸いです。
- 新規顧客開拓
- 技術用途開発
- 既存顧客親交
- 採用
- 協力工場募集
- 信用度向上(会社概要)
この記事の目次
用途1:新規顧客開拓
弊社でご相談を受けることがもっとも多いのがこの用途です。しっかりと企画をして制作をすれば、24時間働いてくれる優秀な営業マンへと成長します。
株式会社テクノマート
こちらの会社では、簡易金型での新規顧客開拓のため専用の簡易金型ページを設置しています。該当ページには“5つのお約束”というコンテンツがあり、「お客様が他社と比較されたとき自社にどのような強みがあるのか」を分かりやすく記載しています。書くには他社の分析が必須です。
株式会社アドビック
アドビック様ではコアレスコイル(コアレスモーター)のページが該当します。ニッチキーワードで集客するとともに、製品そのものの説明、この製品によって何が可能になるのかなどの説明をしています。
用途2:技術用途開発
自社の技術をPRするとともに、その技術の用途開発をおこなうこともホームページの作り方によっては可能です。技術の根幹となる説明も重要ですが、実際にこれまでに何に使われているのかといった実績も必要になります。
株式会社安斎管鉄
安斎管鉄様では実用化事例を数多く掲載することで、「この技術、こんなことにも使えるかも」という気持ちを持ってもらえるような仕組みを作っています。実際自社内では想像できなかった用途でのお問い合わせが増え、用途開発では抜群の結果がでています。
サント・サーフェイス株式会社
サント・サーフェイス様では各種コーティング技術を性能別でページを分けて掲載しています。ページ内では技術により得られる効果をデータ数値として掲載しているので、見る方が具体的に得られる状態を把握できるようになってます。守秘義務により製品などが掲載できない場合でも、精度の求められる表面処理技術仕事の場合は数値による効果提示は必須項目ですね。
用途3:既存顧客親交
自社の事業範囲が広い場合や、既存顧客から決まった仕事しか受けていないという場合には、ホームページを既存顧客とのパイプを太くするために活用するという方法もあります。ちょっと電話番号を調べたり、会社概要をのぞいたりと既存顧客の方々も自社ホームページは見ていると思ったほうがいいです。
株式会社昌和精機
昌和精機様では、もともと行っていた「特急対応」と「鋼製工具のリユース」をバナーにしトップページの目立つ場所へ設置。既存のお客様へ「こういうのもやっているんだ」というPRをしています。既存顧客からのリピートはもちろん、別案件での受注窓口としても活躍しています。
東新プラスチック株式会社
東新プラスチック様は工場建替えのタイミングで360°工場ビュワーを公開、工場紹介ページを作成しました。これは「いつもお取引しているお客様だけど、なかなか工場までお越しになれない方々向けに」との社長のお心遣いでした。
既存のお客様への配慮は、時に新規のお客様への配慮になったり、会社の雰囲気を伝える要素になったりと良いことが沢山あります。
用途4:採用
最近ニーズが高まってきているのがこの需要です。採用しようにも人が来ないと嘆いていることが多い中小の製造業ですが、ホームページがその解決の糸口になるかもしれません。
HILLTOP株式会社
HILLTOPの採用ページは、とにかくコンテンツは盛りだくさん!社長メッセージ/職種紹介/教育カリキュラム/社員紹介/採用ブログ等
中小の製造業ながら、毎年1,000人以上の応募がある同社。採用に非常に力を入れていることがわかります。
hakkai株式会社
hakkai様は採用情報を専用の階層に分け、別サイトの様に公開しています。
ここまでしっかりと町工場が採用コンテンツをつくるのは難しいかもしれませんが、「弊社は採用に力を入れている」「受け入れ体制は整っている」という姿勢を見せるのはとても大事だと思います。特に働いている方の表情やお話、働き方が見えるコンテンツはぜひあるといいと思います。
私自身、就職活動のとき、働いている方の表情や働き方が見えない会社は見える会社に比べてコンタクトをとるのがワンテンポ遅くなりました。
用途5:協力工場募集
採用と同じく、協力工場を募集するという目的でホームページのページを追加して欲しいというニーズも増えてきています。自社の求めているスキルや、条件をあらかじめ提示しておくことで、ミスマッチを防ぐ効果もあります。
株式会社大鶴
大鶴様のパートナー企業募集ページは、専用のお問い合わせフォームが設置されています。問い合わせる側のメリットはわざわざお問い合わせページに移動する手間や、入力項目を見直す必要が無く便利です。
又、別フォームにすることで自社内でのメリットは、通常のお問い合わせとは別の担当者アドレスにメールを転送させたり、入力項目を自由に変更したりできるので自社内での管理もしやすいかもしれません。
用途6:信用度向上(会社概要)
ほとんどのホームページにある会社概要ページ、これが信用度向上の役目を担っています。例えば、沿革/認証/資格情報/主要取引先/主要取引銀行/決算情報/お客様の声など。最低限の情報、住所/代表者名/などに加えこれらの項目もあるといいかと思います。ネットといえど、人対人のやりとりですのでホームページを見る方が安心信用できる会社か判断できる情報の公開も必要だと感じます。
最後に
ホームページを制作する際、更新する際は、立ち位置「何のためのホームページなのか」を意識して更新をすることがポイントです。今回は該当ページをリンクしましたが、サイト全体の雰囲気や自社に足りないコンテンツはないか等意識してご覧ください。今すぐでも、いつかでも、後から更新の際に苦労したり、情報を詰め込むだけ詰め込んだ分かりにくいホームページにならないために、この記事がお役に立てば幸いです。