コミュニティが未来を創る、新しいものづくりの世界

はじめまして!金属加工の町工場を経営するかたわら「ものづくりコミュニティ・MAKERSLINK」を運営している、栗原稔と申します。

ここのところ、すさまじい勢いで様変わりを続けている「ものづくり」の世界にあって、その大きな波にのまれず、最前線で乗りこなしていくためのキーワードは「コミュニティ」ではないか?

そんな視点から、日々感じていることをしたためていきたいと思っています。

私、栗原は、金属材料を削っては細かな部品を作る請負の加工業をしています。父親が小さな卓上旋盤1台から創業して約半世紀。13年ほど前に父親から社長引き継ぎ、それ以来、10数名の社員と家族を背負って日夜、奮闘中です。

この間、世の中の景気の波にのまれては、溺れかけたり浮き上がったり。零細町工場を取り巻く環境は依然として厳しく、いつかは本当に沈んでしまうのではないかとの危機感を常に抱いてきました。

MAKERS(クリス・アンダーソン)

そんな中で出会った一冊が、皆さんもよくご存じ「MAKERS」です。そのシンプルなタイトルの本を手にしたのは、2012年が暮れようとしていたころでした。

625679_443072159108332_26267965_n

製造業に革命が起こる?3Dプリンターなんてもので、ものづくりの世界がひっくりかえる?漠然と、ただ、なんとなく疑う気持ちを先行させつつ、ページをめくり始めましたのですが、読み進めるうちに、脳みそに新しいスパイスを注入された気がして目が覚めました。このまま、請負稼業を続けているだけでは、未来は拓けないと、悶々としていた気持ちに一筋の光が差し込んだような、そんな感じでした。

「MAKERSLINK」誕生の瞬間

本を読み終え、よし!行動!と、漠然とした思いを何とか人に伝えるためにと、ノートを開いて、真新しいページのまん真ん中に「MAKERSリンク」(当時は「リンク」がカタカナでした。)と、何となく浮かんだ文字を記してみました。かっこの中には、インターネット上のコミュニティとも。

20160226 125552

そこからは、自分でもびっくりするほど早かった。同業の仲間や友人数名に声をかけ、使い始めたばかりのフェイスブックにグループを立ち上げてみたのは、2013年の3月。するとすぐに見知らぬ人たちからの反応が…。

6月には、記念すべき第一回の「ものづくりコミュニティ・MAKERSLINK」ミーティングを開催しています。メンバーは8人だったでしょうか。その日はじめてお目にかかった方の中には、今をときめく若手経営者もいました。親子ほど年の離れた彼らから受けた刺激は、その後のMAKERSLINKの方向性をはっきりとさせてくれたと感じています。

立ち上げたグループは、ものづくりコミュニティと冠を付けました。人と人がつながって情報を共有することがこれからの製造業、ものづくりを変えていく力になると確信できたからです。そのためには、つながり自体はゆるくとも、楽しい雰囲気で気軽に参加してもらうこと、参加のハードルを可能な限り低くすることが、まずは大事かと。多くの人が集まることでさらに多くの人たちの関心を呼んで、相乗効果を生み出していくだろうと。ここまでは、ある程度、考えた通りになってきています。

現在、メンバーは、500数十名。製造業に携わる人だけではなく、デザイナー、クリエイターから、趣味でものづくりを楽しむ人まで、ほんとうに様々な人たちが、けっこうな頻度で投稿して、和気あいあいと楽しんでいます。しかも、このコミュニティがきっかけとなって、実際に製品開発が進んでいる実例も生まれています。

これからのコミュニティのあり方

話が長いのは、町工場のおやじの悪い癖です。MAKERSLINKを作ったきっかけの話だけで、文字数が尽きてしまいました。次回は、これからのコミュニティのあり方をテーマに進めていこうと思っています。

10402637_664480730300806_8177662919969441414_n

ものづくりコミュニティ・MAKERSLINKにご興味がわいた方は、ぜひこちらからご参加ください。

https://www.facebook.com/groups/504664789596635/

関連記事一覧