「小さい海外展示会」に出展する6つのメリット
このブログは中小製造業の海外進出のノウハウを発信します。
こんにちは、株式会社日本クロス圧延の岡です。
弊社は小規模な金属材料のメーカーです。国内での流通量が減少する中、海外に販路開拓をするぞ!と考え、自社製品を「R&D Materials」というブランディングをし、そして実際に海外にプロモーションしながら経験したノウハウやダメだったことなどを発信していきます。
私も経験しましたが「海外に進出するぞ!」と気合を入れて、英語版サイトの製作や海外の展示会などに出展しても、思ったより成果が上がらなくてガッカリした経験なんてありませんか?
だけど製品の魅力や強みを分析して、効果的に発信することで反響が全く違うものになります。
そのためのブランディングやプロモーションなど戦略を考え実践しましょう!
この記事の目次
2015国際展示会展
今回は小規模な展示会の可能性というテーマでお話します。
少し前になりますが、海外の展示会の情報を仕入れるために、
「70億人市場目指す 海外展示会の展示会初開催 ~2015国際展示会展」を見学しました。
http://www.event-marketing.co.jp/wp-content/uploads/2015/10/Ph1-Triming-Required.pdf
いつもお世話になっている「TAITRA台湾貿易センター」や情報源としてありがたい「出島」、おなじみの「JETRO」など20団体くらいのこじんまりとした展示会でした。
海外販路開拓をサポートするコンサル会社は5社くらい出展していたので、いろいろ実務的なお話ができて楽しかったのですが、BtoC向けのサポートについては詳しいのものの、BtoB向けの販路開拓の実績などを聞いてみると、もやもや~って感じの焦点のぼけた話になってしまい、改めてBtoBで海外販路開拓に取り組んでいくことの難しさを感じました。
この展示会でおもしろいなーって思ったことの一つに、いろいろな国のローカルな展示会のフライヤーがたくさん置いてあるのです。例えば「カンボジアのFood show」なんて手作りのフライヤーが置かれてたりで「こんな展示会あるんだ!」って感じで興味のツボを突かれまくられます(笑)
小さい展示会の可能性について
最近は小規模な展示会に興味と可能性を感じていて、ここ数年は国内でも出展社数200社程度の小規模な展示会に積極的に出展しています。
展示会って小規模になればなるほど、テーマが絞られピンポイントな業界向けの開催になってきます。例えば、「実装基板の検査機器」などテーマを絞った展示会は、その業種の専門家を相手にしているため、当然規模も来場者も少ないのです。しかし専門的ゆえに具体的な商談に恵まれ成約率が高いのが特徴です。またこの手の展示会は、「今日は5人しか来なかった...」なんてことは当たり前で、基本的にヒマなのでノートパソコンを持ち込んで、出展ブースでゆっくりと仕事をしながらでOKです。時間の有効活用ですね(笑)
それの対極は、機械技術要素展など大手の展示会ですね、10万人近い来場者があるため、ブースに訪れるお客さんも、それなりに多く盛り上がるのですが、自分の経験から思うに好奇心でブースに訪れるお客さんが多くて成約につながらないケースが多いと思いました。
大規模な展示会だと確かに来場者は多くて盛り上がるのですが、業界業種も多いため「目的」を持たない来場者が多くなるため、なにか「薄い」感じがしてなりません。少なくても「目的」を持った人たちと出会うためには、小規模な展示会に可能性を感じてやまないのです。また費用対効果でも、リードエグジビジョンの開催だと出展費用100万円からですが、小規模の展示会は、1/10程度の費用で同じような成果があったりとメリットが大きいのです。
「海外の」小さい展示会の可能性は?
これまで海外の展示会というと、頭に「国際」と冠のついた展示会にしか出展してませんでした。しかし海外のローカルな展示会に出展した場合下記のようなメリットがあります。
①出展費用が激安になる
②単身でOKなので旅費も安く済む
③ピンポイントな商談ができる
④ローカルゆえにローカルな代理店を見つけられる
⑤ローカルゆえに出展企業同士で仲良くなれそう
⑥なんだか楽しそう(笑)
この計画だと出展費+旅費コミコミで30万円/1回程度で可能です。
プランとしては、水木金と展示会、土は観光(笑)日曜の深夜に帰ってくるような感じで計画するとなんだか楽しくなってきますね!
こういう小さい展示会は、現場についてみると日本でいうところの「商工会」の会議室のようなところでの開催だったりと、たまにサプライズもあります。だから開催規模の調査は慎重にすることをお勧めします。
さいごに
今回のテーマの小さい展示会は、探すのに苦労します。
なにしろ「国際」が頭についていないので、海外に情報を発信していないケースが多いからですが、各国の商工会の日本支部などに足を運んで聞いてみると調べてくれたりするので、活用するとよいと思います。
もちろん私も出展します、今後このブログで結果など報告しますので、興味があればどうぞ参考にしてみてください。
日本の中小製造業の海外販路開拓に少しでもお役に立てればと思いブログを書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。
次回もまたよろしくお願いいたします。