海外で売るなら、ものづくり企業にもBtoC企業のマーケティング手法が必要!?

こんにちは。株式会社BENLYの八幡です。クライアントのWebマーケティング支援の他、自社サービスのマーケティングを担当しています。

最近ものづくり企業の方と海外マーケティングについて意見交換をする機会がありました。トピックの一つとして「ものづくり企業もBtoC企業のようにちゃんとマーケティングしないと売れない」というものがありました。国内であれば営業をしたりご縁があってお仕事に結びつくことも多いですが、こと海外になるとどうしてもそうはいかないからです。基本的にはインターネットを中心にして、メーカーや商社といった”お客様”に自社の価値を伝えていく必要があります。

そこで今回、海外で売り上げるために気をつけるべきBtoC的マーケティングポイントを3つ書いていきます。

1.まずはコンテンツをしっかり用意する

兎にも角にもまずはサイトにコンテンツをたくさん載せることが大切です。国内であればサイトが少々物足りなくても何とかなりますが、海外のお客様は基本的にサイトからしか情報を得ることができません。「もし自分が海外の人だとして、このサイトを見て取引しようと思うか?」とシビアに見ていくと、必要なコンテンツが見えてくると思います。

どういうコンテンツを用意すれば良いか検討するには、「リードナーチャリング」というフレームワークが効果的です。リードナーチャリングとは日本語にすると、リード(=見込み顧客)をナーチャリング(=育成)して最終的な成果に結びつけるというものになります。Webマーケターがよく見ている「Web担当者フォーラム」というサイトに最適な画像があったので転載します。

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これは小型耕耘機のためのリードナーチャリングです。認知→関心→比較検討→行動という4つのステップに沿ってコンテンツを用意しています。このステップに沿って情報を公開できれば、まだ自社のことをよく知らない方にも、すでに競合等のサイトをチェックしている方にも、抜け漏れなくアピールすることができます。

※転載元の記事はこちら

2.わかりやすく使いやすいデザインを心がける

コンテンツをしっかり用意できたら、次はそれをわかりやすくかつ使いやすいデザインで表現することが大切です。これは以前あるブログ記事で見つけたのですが、東京都とニューヨーク市の公式ホームページの比較がおもしろいです。

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東京都のサイトが情報が雑多でグルーピングがよくわからないのに比べて、ニューヨーク市のサイトはよくまとまっています。実際に使いやすいように当日の駐車ルール等が一覧で確認できたり、支払いや訴訟といったアクションもすぐ起こせるようになっています。(トップページからすぐ訴訟ができるというのはクスッとします笑)

※東京都のサイトはこちら
※ニューヨーク市のサイトはこちら
※転載元のブログはこちら

3.できればSNSも活用する

自社の情報を発信する手段としてSNSも効果的です。サイトはどちらかというと作ったり終わりな感じがありますが、SNSでは日々の出来事をリアルタイムで発信することができます。SNSでその会社の中の様子がわかると、読む側にとって信頼感も上がります。

ものづくり企業に近い事例としては、General Electricがとても参考になると思います。GEはTwitter、Instagram、Facebook、Google+、YouTube、Pinterestをフル活用して自社技術の活用方法や工場の様子を紹介したりしています。コンテンツ力が抜群で、素直に「面白そう!ちょっと見てみようかな〜」という気持ちになります。

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また「BtoCでSNSを運用していたら、こんなこと良いことがありましたよ!」というのを以前記事にしました。こちらも参考になるかと思います。

まとめ

今回の内容は「コンテンツを用意してそれをわかりやすいデザインで表現し、集客のためにSNSもやろう!」というものでした。「海外で売るってこんなに大変なの!?」というイメージを持たれる方も少なくないと思いますが、やはり小手先で進めていてもなかなか成果は出ないと日々痛感しています。早いうちから小さい失敗を繰り返して「学習を重ねる」のが大事なのかな?と最近考えています。

この記事の執筆者
テクノポート

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