下町ロケットで製造業への求職者は増えるのか

ものづくり経革広場の徳山です。

最近の毎週日曜夜の楽しみと言えばTBS系列ドラマ「下町ロケット」、私も欠かさず見ています。お客様先でもこの話題でいつも盛り上がりますが、昨日とうとう最終回が終わってしまいました(T T)

町工場をカッコ良く取上げるドラマでここまでヒットしたものは、今までになかったのではないでしょうか。これで製造業への求職者が増えることを期待している方も多いと思います。

職業を選択する際に子供の頃の体験が大きく影響するのは言うまでもありません。そして、なかなか就業体験をする機会のない子供にとってドラマなど現場の臨場感が伝わるような情報は子供の職業選択に大きな影響を与えるようです。ナースのお仕事が流行れば看護師を目指す人が増え、HEROが流行れば検察官の人気が上がるといった現象ですね。

そうなると町工場のように、普通に生活していたら関わることのない分野は圧倒的に不利ですし、今まではドラマなどではネガティブな描写をされるなど、なかなか日が当たることはありませんでした。なので今回の下町ロケットのような題材のドラマが増えてくれれば少しは追い風になるかも知れません。

早速、求人サイトを運営する会社もこの勢いに便乗しようとしているようです。マイナビが2017年卒の学生向けに「下町ロケット企業特集」を行っています。

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今回のドラマの影響(実際に求職者が増えるか)で製造業への求職者が急増するとはさすがに思えませんが、製造業界における世間のイメージが変わるきっかけにはなったのではないかと思います。

また、下記データのようにエンジニアが企業に何を求めているのか、に気付くヒントを貰えるだけでもよい機会になるのではないかと思います。

名称未設定

エンジニアの方の視聴理由で一般層よりも圧倒的に多いのが「ビジネスパーソン/技術者として共感」というものでした。エンジニアの方を採用する上でヒントになる情報ではないでしょうか。中小企業にとって社長が求職者へダイレクトに技術者魂を伝えられるのは大きな強みになるはずです。

この波に乗り一人でも多くの優秀なエンジニアを採用したいものです。そこで色々な中小製造業者の方とお話をする中で、採用活動を行う上での私なりの考えをまとめてみましたので、下記に記したいと思います。

①大手企業の真似をしては絶対にダメ

たまに大手より劣っている部分(欠点)を隠すために、福利厚生などをアピールしてしまっている中小企業を見かけますが、そこで競ってもあまり効果はないと思います。どんなに頑張ってもこの土俵で大企業に勝てることは有り得ません。

そもそも中小企業を目指す求職者はそんなことを求めていないはずです。求職者が中小企業へ求めていることを見つめ直し、採用手法や見せ方を工夫する必要があります。ドラマが話題になっている今なら先ほどご紹介したデータのような情報を手に入れやすくなっています。

エンジニア魂に訴えかけるような社長の技術に対する想いを伝えてみる、というのは中小企業ならではで良いのではないでしょうか。

②採用手法を工夫する

先日、夢のドビラにダイヤ精機株式会社の諏訪社長が出演されていました。

コミュニケーション能力の高くない熟年職人から技術を継承するためには、理系人材よりもコミュニケーション能力の高い文系の若手人材の方が向いている、という観点からもともと販売員や飲食店で働いていた人材を採用しているそうです。理系を取り合うのでなく、文系の中で製造業に興味のあるニッチなターゲットを狙っています。

ドラマの影響は理系だけでなく文系の人材にも大きな影響を与えていることでしょうし、ダイヤ精機さんのように他社とは違う採用戦略で戦ってみるのも面白いかも知れませんね。

③見せ方を工夫する

HILLTOP株式会社さんをご存知でしょうか?求職者が行列を作る中小製造業として関西では有名な企業です。

製造業の堅いイメージを払拭し抜群のユーモアでギャップを見せつける。簡単には真似できないと思った方も多いと思いますが、要は一般受けしないような個性を出していくことが大事なのだと思います。

会社が小さければ小さいほど、一緒に働く人がどのような人かは気になるはずです。社長だけでなく社員の個性を正確に掴み、それをWEBや面接の際に求職者へ伝えることが大事です。

 

下町ロケットの人気で求職市場が底上げされることを期待しつつ、自社の採用活動について振返り、もう一度考え直してみる機会にしてもよいのではないでしょうか。

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